どちらの試合も、ボールを大切にできるかが勝負を分けそうです。クリッパーズはボールハンドラーがほとんど残っていないため、ターンオーバーを重ねています。レイカーズもスティールを狙ってくる相手と対戦するとターンオーバーが増えますが、トロントはその点でリーグ屈指です。どちらの試合も、ポゼッション数で上回るチームには、増えた攻撃機会を得点に変えるだけのシュート力かベンチ層があります。
まずはゴールデンステート・ウォリアーズ対ロサンゼルス・クリッパーズです。ウォリアーズは直近7試合すべてで3ポイントを36~46本試投しており、シュート本数の多さが持ち味です。カリーとグリーンを欠いた唯一の試合、フェニックス戦でも39本を放ちました。その試合ではポジェムスキーとホーフォードも欠場していましたが、今回は2人とも戻ってきます。クリッパーズは4連敗中で、ターンオーバーは18、26、26、24、17回でした。スティールがわずか7本だったミネソタ相手にも17回のターンオーバーを犯しており、相手の守備に強いられているだけではありません。
原因は選手層です。ビール、イングラム、ストルース、ジョーダン・ミラーが全員欠場し、背中の張りを抱えながらプレーするガーランドとダン以外に、まともなボールハンドラーがいません。欠場中のガードは誰も戻らないため、ガーランドがベンチに下がる時間帯はどこでもボールを失う危険があります。ウォリアーズは連戦を控え、カリーとグリーンを休ませます。カリーの得点力とグリーンのゲームメークがなくなり、ウォリアーズのスモールラインアップが守備で穴を見せるのも確かです。ただ、クリッパーズは直近5試合のうち3試合で101点前後かそれ以下に抑えられており、その弱点を突くのに最も適した攻撃力があるとは言えません。
レンデボルグ、メルトン、ポジェムスキーが攻撃を組み立て、ベンチの3ポイントとクリッパーズのターンオーバーからの速攻で、序盤にリードを築くと予想しています。クリッパーズが巻き返すには、スモールボールの時間帯にガーランドがドライブで仕掛け、フリースローを得ることが鍵です。それを考慮しても、追加のポゼッションとシュート本数の多さが上回ると見ています。ウォリアーズの勝利に賭けます。
続いてレイカーズ対トロントです。レイカーズはドンチッチと多くの3ポイントシュートを軸にしていますが、ターンオーバーの数は相手によって変わります。これまで対戦した、スティールを狙う4チームには18~21回のターンオーバーを喫した一方、スティールがほとんどない2チーム相手には10回と15回でした。トロントはレナード不在でも、直近5試合のうち4試合で相手に20回以上のターンオーバーを強いり、自分たちのターンオーバーは14回前後に抑えています。
つまりトロントは4~5回ほど多く攻撃できそうで、その多くはスティールからの速攻につながるでしょう。一方、3ポイントの本数とフリースローではレイカーズに小さな優位があり、ホームで戦える利点もあります。レイカーズのベンチに対するトロントのベンチのプレッシャーが試合の流れを変える場面になりそうですし、レイカーズは第4クォーターに失速しています。序盤はレイカーズがリードするものの、トロントのプレッシャーで徐々に差が縮まり、接戦になると予想しています。トロントの勝利に賭けます。