この2試合は、どちらも一方のチームの最大の武器が、相手の繰り返し見せている弱点にぶつかる構図です。フェニックスでは、オーランドのペイントアタックが、ファウルを重ねてディフェンスリバウンドも取れないサンズの守備に挑みます。しかも、本職のセンターは不在です。サンフランシスコでは、ゴールデンステート・ウォリアーズの大量の3ポイントシュートに対し、マイアミ・ヒートは直近の対戦相手に次々と3ポイントを許しています。日程面でも両カードに有利不利があり、フェニックスのホームチームとサンフランシスコで戦うアウェーチームは、ともに連戦の2日目です。
フェニックスが勝つときは、ブッカーとグリーンがドライブでゴールに迫り、フリースローを獲得しています。一方、負けるときはフリースローとリバウンドで苦しんでいます。直近8試合で相手に与えたフリースローは平均32本を超え、ホームでは約35本。リバウンドも毎試合およそ6本差をつけられています。マーク・ウィリアムズが9月から欠場しているため、センターの出場時間はマルアチとイガドロに分散しています。オット監督自身も、守備はセンターを軸に組み立てると話しています。ブッカーは直近2試合でいずれもファウルアウトしています。
バンケロとサッグスを欠くオーランドは、スウィーニー監督のもと、ペイントを攻めるのが基本方針です。攻撃を組み立てるのはワグナーで、ウェンデル・カーターはセンターとして長い時間プレーし、アンソニー・ブラックも復帰して第2のボールハンドラーを務め、フリースローを獲得しています。バンケロ不在でも、チームはロードでニューヨークやトロントを相手に好調でした。ターンオーバーの多さは大きな問題で、この点ではフェニックスが上回るでしょう。ただ、フリースローとセカンドチャンスの差のほうが大きく出るはずです。さらに、フェニックスの疲れは第3クォーターに表れそうです。オーランドの勝利に賭けます。
ゴールデンステートの5連勝を支えているのは、1試合あたり35〜49本という3ポイントの試投数です。5勝のうち3勝は3ポイントだけで決まり、残る2勝はホームでシュートが不調な日にフリースローを生かして挙げました。マイアミは直近8試合で、対戦した相手すべてに平均約42本の3ポイントを打たれており、単発の傾向ではありません。マイアミ自身の3ポイント成功率は約3分の1にとどまり、量で対抗できる選手はクレイ・トンプソンくらいです。
マイアミの勝ち筋は、ポルジンギス不在のウォリアーズのフロントコートに対し、ヤニスとアデトクンボがペイントで勝負することです。ただ、その2人こそ最も疲労がたまっています。前夜の延長戦を制した試合で、2人とも41分出場し、ヤニスは手首にテーピングを巻いて20本中8本のシュートを決めました。ゴールデンステートは3日間休養しており、ホーフォードも復帰しています。後半はマイアミにとって、相手のクローズアウトをかわすのが難しくなるでしょう。ホームのゴールデンステート勝利に賭けます。