[2026 UEFAネーションズリーグ] アゼルバイジャン vs リトアニア 分析プレビュー キックオフ:10月4日22:00(韓国時間)
アゼルバイジャンとリトアニアが、10月4日22時(韓国時間)からバクーでUEFAネーションズリーグ・リーグD グループ2の一戦を戦います。7日前にカウナスで1-1と引き分けた両チームが、舞台を移して再び顔を合わせます。リトアニアは引き分けでも首位を守れますが、アゼルバイジャンはグループ1位に立つには勝つしかありません。
1. 試合概要と両チームの現状
チーム リトアニア:2試合/勝ち点(得失点)4(3-1) アゼルバイジャン:2試合/勝ち点(得失点)2(1-1) リヒテンシュタイン:2試合/勝ち点(得失点)1(0-2)
アゼルバイジャンは今大会、2試合とも引き分けています。リトアニアはリヒテンシュタインに2-0で勝ったあと、アゼルバイジャンと引き分け、まだ負けがありません。首位を争う一戦ですが、両監督とも引き分け狙いを口にしてはいません。アゼルバイジャンのアイハン・アッバソフ監督は首位とランキング上昇を狙うと明言し、リトアニアのエドガラス・ヤンカウスカス監督と主将のユスタス・ラシツカスも、勝つために戦うと話しました。終盤に同点だった場合、勝ち点の状況によって両チームの実際の選択は変わってきそうです。
アゼルバイジャンは3日前、ホームでリヒテンシュタインと0-0で引き分けました。ボール支配率74%、シュート25本、ペナルティエリア内のシュート16本を記録しましたが、枠内シュートは5本にとどまり、ゴールは奪えませんでした。シュート15本は枠を外れ、5本は守備にブロックされています。アッバソフ監督も、マルタ戦から決定機を生かせない問題が続いていると認めました。ボールを長く持ってシュートまで持ち込む力と、それをゴールにつなげる力の間には差があります。
リトアニアもリヒテンシュタインでのアウェー戦は、前半を0-0で折り返しました。後半53分にルカス・ミヘルブリンクが先制点を挙げ、途中出場のアルトゥール・ドルジニコフが66分に追加点を決めています。続くアンドラとの親善試合では、アゼルバイジャンとの第1戦の先発11人を全員入れ替えながら3-0で勝ちました。第1戦の主力の大半は、その試合で出場が45分以下か、ベンチ外でした。一方、アゼルバイジャンの今日の予想先発のうち5人は、リヒテンシュタイン戦でフル出場しています。後半の体力と交代の選択に注目すべき理由です。
直近の得失点だけで両チームの攻撃力を決めつけるのは難しいところです。ネーションズリーグのサンプルは、どちらもまだ2試合だけです。アゼルバイジャンはカウナスでリトアニアと互角にチャンスを作り、リヒテンシュタイン戦ではシュートを数多く放ちながら無得点に終わりました。リトアニアは今大会、作ったチャンスを3ゴールにつなげていますが、5バックのアゼルバイジャンが相手では、PKのあとに追加点を奪えませんでした。直近の結果よりも、どんな守備の形と対戦したかが、今日の攻撃を読み解くカギになります。
アゼルバイジャンの最前線には不確定要素があります。第1戦で先発して60分間プレーしたレナト・ダダショフは、負傷でリヒテンシュタイン戦を欠場し、今日の出場も微妙です。彼が欠場した試合では、ムサ・クルバンルが最前線に入り、マヒル・エムレリが2列目でプレーしました。クルバンルは59分までにシュート3本を放ちましたが、得点はなりませんでした。ダダショフが再び欠場なら、アッバソフ監督はクルバンルを起用するか、エムレリの位置を上げる必要があります。エムレリは第1戦で同点ゴールを決め、リヒテンシュタイン戦でもチーム最多の8本のシュートを放った攻撃の中心です。
リトアニアは、右サイドバックのピユス・シルビスと、中盤のバイダス・マグドゥシャウスカスが不在です。2人とも第1戦から出ておらず、今日になって生じた穴ではありません。シルビスの位置に入ったアドリアン・リクナスは代表デビュー戦でサイドを任され、ヤンカウスカス監督は1対1の突破とクロスを高く評価しました。リトアニアが同じサイドの組み合わせを再び選ぶ可能性があります。
直近の対戦で参考になるのは、7日前の1-1です。2019年にバクーで行われた親善試合も0-0でしたが、当時とは監督も選手も違うため、今日の戦術を判断する材料にはなりにくいです。今回の試合は、アゼルバイジャンが直前のホーム戦を戦ったスタジアムではなく、バクー8km地区のスタジアムで行われます。リトアニアはここで1回、慣らしの練習をしました。前日にバクーでは長時間雨が降り、試合当日も同じような天気の予報ですが、キックオフ時のピッチ状態がどちらに有利に働くかは断定できません。
2. マッチアップ分析
カウナスでの第1戦で、アッバソフ監督は5バックの5-4-1で入り、ヤンカウスカス監督は3-4-3を選びました。リトアニアは9分にアルマンダス・クチスのPKで先行しましたが、14分にエムレリに同点ゴールを許しました。PKはアゼルバイジャンのペナルティエリア内でのファウルから生まれ、同点ゴールにはリトアニアのGKジguガス・バルトクスのボール処理のミスが絡んでいます。その後、両チームは追加点なく試合を終えました。
この試合でアゼルバイジャンは、ボックス内シュートがリトアニアの4本を上回る6本でした。守備の人数を増やしても、攻撃の局面で押し込まれていたわけではありません。リトアニアは空中戦で21-9と上回りながら、コーナーキックを1本も得られず、ヤンカウスカス監督もクロスでペナルティエリアを攻める狙いがうまくいかなかったと認めています。ボールを奪ったあとも、アゼルバイジャンの最終ラインの内側へ入れる最後のパスが足りませんでした。
この相性は、アッバソフ監督の先発の選び方で変わってきます。彼はカウナスでは5-4-1を使いましたが、リヒテンシュタインとのホーム戦では4バックにして、2列目の攻撃的な人数を増やしました。5バックで入れば、リトアニアのクロスをもう一度抑える根拠があります。その代わり、前線でエムレリを支える選手は少なくなります。4バックにしてサイドバックを高く上げれば攻撃の人数は増えますが、ボールを失ったときにリトアニアがそのサイドバックの裏へ進出するチャンスも生まれます。
リトアニアは、ボールを奪い返した直後に素早く攻めるチームです。第1戦ではロングパスを67本放ち、空中戦でも優勢でした。ただ、アゼルバイジャンが守備の人数を保っている間は、その前進がペナルティエリア内のシュートに十分つながりませんでした。今日、アゼルバイジャンが勝つためにサイドバックやMFを上げてくれば、条件は変わります。リクナスがサイドで相手DFと向き合い、クチスとドルジニコフが前線でボールを受けるスペースが生まれるかもしれません。
アゼルバイジャンにも、リトアニア守備陣を崩す道筋はあります。第1戦は少ない攻撃の人数でもボックス内でシュートを打て、エムレリが得点しました。リトアニアのウイングバックが攻撃に加われば、アゼルバイジャンもその背後からエムレリにボールをつなげます。問題は、少ないチャンスをどれだけ正確に決め切れるかです。リヒテンシュタイン戦のようにシュートを急げば、攻撃の回数が得点に結びつきません。ダダショフが出られるかどうかと、エムレリがどの位置でボールを受けるかで、アゼルバイジャンのシュートシーンは変わってきます。
後半は、両監督の交代と選手の出場時間がともに影響します。アッバソフ監督は直近の試合で、ハーフタイムと60分前後に選手を入れ替えました。同点が続けば、今回は交代で攻撃の人数まで増やす可能性が高いです。その時間帯には、エムレリと中盤のアブドゥラ・ハイブラエフが、3日前の90分間のプレーを経て、再びデュエルを迎えているかもしれません。リトアニアは第1戦の主力の多くがアンドラ戦の出場時間が短く、ヤンカウスカス監督には、リヒテンシュタイン戦で途中出場から得点したドルジニコフもいます。休養の差だけで後半の優位が決まるわけではありませんが、アゼルバイジャンが攻撃の人数を増やすなら、その差が実際の前進の機会と重なってくるでしょう。
どちらが先に得点するかによって、この計算も変わります。アゼルバイジャンがエムレリのシュートやトラル・バイラモフのフリーキックで先に前に出れば、慌てて攻撃の人数を増やす必要は薄れます。リトアニアは第1戦のように、5人の守備の前で最後のパスを探さなければなりません。逆にリトアニアが先に得点すれば、アゼルバイジャンは同点に追いついても首位には立てません。アッバソフ監督が多くの選手を前に出すほど、リトアニアの追加点のチャンスも広がります。雨でピッチが濡れていれば、両チームのパスやGKのボール処理にも不確定要素が生じますが、どちらの得点に有利かを前もって決める根拠はありません。
3. 最終判断と結論
予想スコアはホームのアゼルバイジャン側から見て0-2または0-1で、リトアニアが2点差で勝つ展開をより有力と見ています。序盤は、アゼルバイジャンが5バックで入ればリトアニアのクロスがまた封じられ、アゼルバイジャンも限られた攻撃の人数ではゴールに苦労しそうです。同点が60分以降まで続くと、勝利が必要なアッバソフ監督が攻撃の人数を増やし、リトアニアがボールを奪って前進し先制点を挙げる流れを予想します。リードされたアゼルバイジャンがサイドバックやMFまで押し上げれば、リトアニアに追加点のチャンスが生まれます。
アゼルバイジャンが勝たなければならない事情は、アッバソフ監督の後半の選択を変える条件です。第1戦で確認できたリトアニアの素早い前進は、ホームチームが人数をかけてきたときにより脅威となり得ます。加えて、アゼルバイジャンの攻撃・中盤の主力が3日前に90分間プレーしたのに対し、リトアニアの第1戦の主力の多くはアンドラ戦で出場時間を抑えられたという違いもあります。これらの条件が重なる後半に、リトアニアが上回ると見ています。
市場は、第1戦の互角の内容とホームの利を理由に、アゼルバイジャンをわずかに上と見ています。しかし、カウナスのときと比べると、勝つために先に攻撃の人数を増やさなければならないチームが入れ替わり、主力の休養条件もリトアニア側に傾きました。その変化が後半のスペースと前進の機会に与える影響を、より重く見た判断です。ただし、アゼルバイジャンが同点の場面でも攻撃の人数を増やさず、休養十分の守備陣を保ったままセットプレーのチャンスを待つなら、リトアニアが狙うカウンターのスペースが生まれず、この見通しは変わる可能性があります。