【2026-27 イングランド・プレミアリーグ】ニューカッスル vs アストン・ヴィラ 分析・プレビュー キックオフ:10月18日 01:30(日本時間)
ニューカッスルとアストン・ヴィラが、日本時間10月18日1時30分からセント・ジェームズ・パークでプレミアリーグ第7節を戦います。勝ち点差は3ですが、最近の勢いは順位と異なります。ニューカッスルはアウェーで2試合続けて大敗。一方、アストン・ヴィラは新しい攻撃陣が定着してから、アウェー3連勝を記録しています。
1. 試合概要と両チームの状況
データセンターの10月16日時点の順位表では、ニューカッスルは2勝2分2敗、勝ち点8で11位です。アストン・ヴィラは1勝2分3敗、勝ち点5で16位です。ニューカッスルはリーグ6試合で10得点13失点。アストン・ヴィラは6得点11失点です。ホームチームは得点が多い一方、失点も多くなっています。
今季リーグ成績 順位・勝ち点:ニューカッスル 11位・8/アストン・ヴィラ 16位・5 6試合の成績:ニューカッスル 2勝2分2敗/アストン・ヴィラ 1勝2分3敗 得点・失点:ニューカッスル 10・13/アストン・ヴィラ 6・11
両チームのシーズン序盤の成績には、選手構成の変化が表れています。ニューカッスルはエディ・ハウ監督の退任後、8月にマティアス・ヤイスレ監督を招へいしました。サンドロ・トナーリ、ブルーノ・ギマランイス、アンソニー・ゴードンもチームを去りました。ヤイスレ監督は4-2-3-1を基本に、高い位置からプレスをかけ、ハーヴィー・バーンズとルイス・ホールの左サイドの連係を生かして攻めます。中盤ではニコ・ゴンサレスが後方に残り、守備陣をカバーする役割を担います。
アストン・ヴィラではモーガン・ロジャーズ、オリー・ワトキンス、エズリ・コンサ、エミリアーノ・マルティネスが退団しました。エメリ監督はニコラス・ジャクソンとヨハン・マンザンビを攻撃の軸に据え、鈴木彩艶のロングパスを使う場面を増やしています。ジャクソンは直近3試合で4得点。マンザンビは、ジャクソンが相手守備の裏へ抜け出す際にパスをつなぎます。開幕時にストライカーを置かずに戦った試合や、新戦力が定着する前のホームでの低得点だけを見て、現在の攻撃力を判断するのは難しいでしょう。
ニューカッスルは直近のリーグ戦アウェー2試合で、いずれも1-4で敗れました。リーズ戦では相手のプレスと球際の強さに押され、前半だけで3失点。コベントリー戦ではシュート19本、期待ゴール1.84を記録しながら、得点は1にとどまりました。この試合では、GKルカーシュ・ホルニーチェクのペナルティーエリア内でのファウルと、ジョエリントンが自陣でボールを失ったことが失点につながりました。チャンスを作りながら決めきれない問題と、守備でのミスが同時に表れています。
ホームでは違う結果を残しています。ニューカッスルは今季、公式戦のホーム4試合すべてで2得点以上を挙げ、無敗です。ハル・シティ戦では開始7分で2ゴールを奪いました。ただし、ホーム4試合すべてで失点しており、セント・ジェームズ・パークでのリーグ戦に限ると、12試合連続失点中です。ホーム無敗は、守備の安定によるものとは言いにくいでしょう。
アストン・ヴィラはクラブ・ブルッヘ、リーグカップのコベントリー、トッテナムを相手に、アウェー3連勝を記録しました。トッテナム戦ではボール支配率37%ながら、鈴木のロングキックから始まった攻撃をジャクソンがゴールに結びつけました。しかし、3-0とリードした後、終盤に2失点。ブレントフォード戦でも77分にリードしながら、79分に同点に追いつかれました。アウェーでの攻撃は改善していますが、リードを守る守備は引き続き課題です。フェネルバフチェ戦の6-0勝利も、序盤に鈴木が決定的なシュートを止めた後の結果です。無失点を守備組織だけの成果とは見なせません。
欠場者と日程も、両チームの戦術選択に影響しそうです。ニューカッスルは右ウイングのアンソニー・エランガが欠場するため、ジェイコブ・マーフィーが出場する可能性が高いでしょう。右SBはティノ・リヴラメントではなく、アマール・デディッチの起用が有力です。ジョエリントンは先発の可能性がありますが、監督は試合を通してプレーできる状態ではないと話しています。アストン・ヴィラはイアン・マートセンとマッテオ・ルッジェーリがともに欠場し、右利きのアーロン・ワン=ビサカを左SBで起用する見込みです。フェネルバフチェ戦の先発と今回の予想先発を比べると、9人が再び先発するとみられます。アストン・ヴィラは同試合から約69時間30分後にアウェー戦を迎える一方、ニューカッスルは前戦から4日以上休んでいます。
過去の対戦結果も、そのまま当てはめることはできません。アストン・ヴィラは今年1月、セント・ジェームズ・パークで2-0と勝利しましたが、その時と今ではニューカッスルの監督も両チームの主力選手も異なります。2月のFAカップでニューカッスルが挙げた3-1の勝利も、前半アディショナルタイムにアストン・ヴィラのGKが退場となり、数的優位を得た後のものでした。今日の一戦は過去の結果よりも、変化した選手たちが相手の現在の戦い方にどう対応するかが鍵になります。
2. マッチアップ分析
ニューカッスルがホームで高い位置まで押し上げれば、アストン・ヴィラにはロングパスでプレスをかわす機会が生まれます。鈴木が前線へ送ったボールをアストン・ヴィラが収めれば、ジャクソンはマリック・ティアウとスヴェン・ボトマンの間へ走り込み、マンザンビが攻撃をつなげられます。デディッチやホールが攻撃参加した後なら、その背後も狙い目です。ニューカッスルがコベントリー戦のように1人か2人ずつ別々にプレスをかけると、相手がプレスをかわした後、残った守備陣が広い範囲をカバーしなければなりません。
ロングパスがそのままアストン・ヴィラのチャンスにつながるとは限りません。ティアウとボトマンが最初の空中戦を制し、ゴンサレスがセカンドボールを拾えば、ニューカッスルは相手の攻撃を止めて再び前進できます。ハル・シティ戦の早い時間帯の得点にも、相手がボール処理に失敗した直後の攻撃や、ホールのボール奪取がありました。序盤はロングパスの落下地点でどちらが先にボールを確保するかが、両チームの得点機会を左右するでしょう。
ニューカッスルがボールを持った時、最も慣れた攻撃ルートは左サイドのバーンズとホールです。バーンズは今季3得点2アシスト、ホールは1得点2アシストを記録しています。バーンズが内側へ動けば、ホールはサイドから前進できます。アストン・ヴィラのマッティ・キャッシュとジョン・マッギンは、2人の動きを分担して抑える必要があります。一方、ホールが前進した後にニューカッスルがボールを失えば、マッギンがその背後を突けます。同じサイドで、ニューカッスルの主な攻撃とアストン・ヴィラのカウンターが交互に起きる展開が考えられます。
逆サイドでは、両チームの代役同士が直接対決します。ニューカッスルのマーフィーは、アストン・ヴィラで急きょ左SBを務めるワン=ビサカに対し、深い位置まで進んでクロスを狙えます。デディッチも一緒に上がれば攻撃の選択肢は増えますが、彼が空けたスペースへマンザンビが動く余地も生まれます。マーフィーは今季371分間プレーして得点もアシストもなく、デディッチには今季リーグ戦の先発出場がありません。このサイドをニューカッスルが継続して攻められるかは、2人の実際の連係を見て判断する必要があります。
先制点の後も、攻守のバランスは簡単には定まりません。ニューカッスルはリバプール戦で前半のリードを守れず、ハル・シティ戦では2-0とリードしながら、中盤でボールを奪われて失点しました。先制しても前進とプレスを続ければ、アストン・ヴィラが狙うスペースは残ります。アストン・ヴィラが先制した場合、ニューカッスルが攻撃の人数を増やすことで、ジャクソンの裏抜けがさらに脅威になる可能性があります。ニューカッスルがホームでAFCボーンマスに先行されながら2-2に追いついた試合や、アストン・ヴィラが最近終盤に失点している点も考慮すべきです。どちらかの先制点だけで、その後の展開を決めつけることはできません。
後半はアストン・ヴィラの休養時間の短さが重要になります。ロングパスの後にセカンドボールへ走り、相手SBの攻め上がりについていく動きを繰り返さなければ、今のアウェーでの戦い方を維持するのは難しいでしょう。運動量が落ちれば、ニューカッスルがワン=ビサカ側から攻める時間が増える可能性があります。エメリ監督にはタミー・エイブラハムやイブラヒム・ンバイェら攻撃的な交代要員がおり、新たな裏抜けや空中戦を加えられます。ニューカッスルは休養時間が長いものの、ジョエリントンの出場時間と限られた控え選手も考慮しなければなりません。どちらが先に体力面の問題を見せるか、そして交代選手がどんな役割を果たすかが、後半の得点順を変える可能性があります。
3. 最終判断と結論
スコア予想はニューカッスル 2-2 アストン・ヴィラです。前半は鈴木のロングパスとジャクソンの裏抜けが、前へ出るニューカッスルの背後を突く展開が予想されます。ニューカッスルもプレスからセカンドボールを回収できれば、ホームで見せている素早い攻撃から得点を狙えます。後半はアストン・ヴィラの短い休養と暫定的な左SBの起用により、マーフィーとデディッチ側から攻める機会が増えるとみます。両チームともリードを奪った後に失点した試合があるため、先制したチームも最後までリードを守るのは難しいという見立てです。
市場はホーム無敗と順位差を根拠に、ニューカッスルをわずかに優勢と見ています。しかし、今季ホームで無敗を記録した4試合すべてで、ニューカッスルは失点しています。特に今回の相手は、ホームチームが前へ出てプレスをかけた時に生まれるスペースを、ロングパスとジャクソンの裏抜けで突くことができます。アストン・ヴィラの休養時間の短さがアウェー勝利の見通しを抑えるため、どちらか一方の優勢よりも、両チームが得点を取り合う展開のほうが有力です。ニューカッスルが序盤からセカンドボールを回収し続け、中央の守備陣がアストン・ヴィラのロングパスを最初の空中戦で処理できれば、この見立てはホーム勝利寄りに変わる可能性があります。