富山グラウジーズ対茨城ロボッツの一戦は、ホームとアウェーで戦い方が大きく変わるチーム同士の顔合わせとなります。ホームの富山はペイントエリアでの得点やフリースローを中心とし、アウトサイドからのシュートは控えめです。一方、アウェーの茨城はゲームペースを落とし、リバウンドで粘る戦いを見せます。両者の特徴を合わせると、乱打戦ではなく互いに70点台で争うハーフコート主体のロースコアな展開になりそうです。
富山のホームでの数字は極めて安定しています。リニューアルオープンしたアリーナでの5試合では、3ポイント成功数が6本、6本、6本、6本、5本にとどまり、最多得点も82点でした。その82点を挙げた試合でも、ファウルの多かった島根を相手に34本ものフリースローを必要としています。大量得点を奪った試合(北海道戦の105点、アルティーリ千葉戦の94点、信州戦の99点)はいずれもアウェーでのものでした。
戦力データ上では茨城のほうがシュート力で上回っており、ヴィック・ローの復帰以降は4勝0敗と好調です。しかし、アウェーゲームの内容はホームとは全く異なります。今季の水戸を離れた試合では、アルバルク戦で69-66、川崎ブレイブサンダース戦で82-74、群馬戦では77-86、71-72というスコアでした。98点や102点を挙げたのはいずれもホームで格下相手の試合です。アウェーでの3ポイント成功率は約32%にとどまっており、37本中8本成功に終わったアルバルク戦のように、リバウンドで44対36と優位に立って辛うじて勝利を収めた試合もありました。
最大のポイントは、富山のフリースロー獲得数と茨城のファウル数との兼ね合いです。ローの復帰前、茨城は上位陣を相手に27〜33本ものフリースローを与えていましたが、復帰後は19本、22本、20本、11本と大幅に抑えられています。これにより富山の主要な得点ルートが狭まることになります。もう一つの見どころは、試投数を多く許しがちな富山のディフェンスに対し、茨城がどれだけ3ポイントを打てるかという点です。これが勝負の分かれ目となりますが、茨城がホーム同様の精度で決められるかどうかにかかっています。
ラインナップについてですが、茨城の前節の先発5人(ロー、ディレイニー、吉井裕鷹、ソアレス、前田)は全員出場しました。富山は島根戦の第2クォーターでシムズが負傷退場しています。彼のプレー時間が制限されるとなれば、展開が速くなるというよりはむしろ富山のインサイドの得点力が落ちることにつながります。
富山がペイントアタックやフリースロー獲得のために泥臭く攻める一方で、茨城はショットクロックをじっくり使いながらリバウンドを制圧し、試合終盤のフリースローで勝負が決まる展開を予想しています。両者の相性を踏まえると、シーズン平均の数字よりもロースコアな展開が濃厚とみられるため、トータルのアンダーで勝負します。