【2026-27 AFCチャンピオンズリーグ】ネフチ・フェルガナ vs アル・イテハド(サウジアラビア)分析プレビュー キックオフ:10月26日 22:45(日本時間)
ネフチ・フェルガナとアル・イテハド(サウジアラビア)は10月26日、日本時間22時45分からフェルガナのイスティクロル・スタジアムで、AFCチャンピオンズリーグ リーグフェーズ西地区の第3節を戦います。ウズベキスタンリーグ首位のホームチームはすでに今大会初勝利を挙げていますが、サウジリーグ上位のアウェーチームは2試合を戦ってまだ勝利がありません。アル・イテハドが主導権を握る展開が予想されるなか、ネフチ・フェルガナの中盤の守備と後半の対応が勝敗を左右しそうです。
1. 試合概要と両チームの状況
ネフチ・フェルガナはホームでアル・クウワ・アル・ジャウィーヤに1-0で勝ち、アル・ナスルとのアウェー戦では1-3で敗れました。アル・イテハドはアル・シャマルとのアウェー戦を1-1で引き分けた後、ホームでシャバブ・アル・アハリに1-2で敗れています。データセンターの10月25日時点の順位では、ネフチ・フェルガナが勝ち点3で7位、アル・イテハドが勝ち点1で11位です。アル・イテハドのイェンス・ヴィッシング監督は勝利を目標に掲げ、ウズベキスタンリーグ首位のネフチ・フェルガナにも警戒を示しました(ハルフ・アル・ハダス、10月25日)。
ネフチ・フェルガナは国内リーグで好調です。2026年のウズベキスタン・スーパーリーグでは25試合で18勝4分け3敗、59得点22失点で首位に立っています(スタフカTV、10月23日)。10月23日には、2位争いの相手パフタコールとのアウェー戦で前半を0-1で折り返しながら、3-1で逆転勝利しました。イスロム・イスモイロフ監督は前半を慎重に進めるつもりだったものの失点し、後半にサイドの選手を投入して試合の流れを変えたと説明しています(ジャミン、10月24日)。直近の公式戦10試合でも、前半の得失点は7-14、後半は14-5です。後半に反撃する傾向は実際に見られますが、直近5試合のうち4試合で前半をリードされて終えている点は、今日の相手を考えると不安材料です。
ホームでの成績も、対戦相手のレベルを踏まえて見る必要があります。ネフチ・フェルガナは2025年8月21日以降のホーム22試合で18勝2分け2敗を記録しています(サッカー365、10月24日)。ただし、この成績の大半はウズベキスタンのクラブを相手に挙げたものです。今大会のホーム戦、アル・クウワ・アル・ジャウィーヤ戦では83分の決勝ゴールで1-0とし、アル・ナスルとのアウェー戦では34分と42分にサイドから崩されて連続失点しました。アル・ナスル戦の期待得点0.54、期待失点2.20には退場後の状況も含まれているため、前半の内容をその数字だけで説明することはできません。それでも、強豪相手には国内リーグほどボールを保持できず、好機も作れていなかったことは明らかです。
アル・イテハドはサウジ・プロリーグで10試合を戦い、7勝2分け1敗で4位につけています。一方、今大会では2試合とも先に失点しました。アル・シャマル戦は後半アディショナルタイムの同点ゴールで引き分け、シャバブ・アル・アハリ戦は16分までに0-2とされ、1点を返すにとどまりました。リーグ戦では直近にアル・イティファクを4-1、アル・ディリーヤを2-0で下しています。データセンターが期待得点を算出した直近の公式戦9試合では、合計の期待得点が19.98、実際の得点が19でした。継続してチャンスを作れていることはうかがえますが、守備を固めた相手をどう攻略するかまで、リーグ2連勝で証明されたわけではありません。
現在の選手状況は、直近の結果以上に重要です。ネフチ・フェルガナは守備的ミッドフィルダーのヨヴァン・ジョキッチがアキレス腱の手術で離脱し、今大会2試合で先発したイクロムジョン・アリバエフも出場停止です。サイドからのクロスをヘディングで決めて決勝点を挙げたゾラン・マルシッチと、アル・ナスル戦に先発したマルクス・フォルスも出場が不透明です。アル・イテハドはDFのハッサン・カデシュ、アフメド・シャラヒリ、アフメド・アル=ジュライダンが欠場予定で、サイドアタッカーのスティーヴン・ベルフワインは練習に復帰したものの、出場するかどうかはコーチ陣の判断に委ねられています(ビルゴル、10月25日)。
チーム ネフチ・フェルガナ:出場状況の変数はジョキッチの欠場、アリバエフの出場停止です/試合で変わる役割:別のミッドフィルダーが最終ライン前の中央スペースを埋めます。 ネフチ・フェルガナ:マルシッチとフォルスは出場が不透明です/試合で変わる役割:後半のクロスを仕留める攻撃陣の選択肢が限られる可能性があります。 アル・イテハド:カデシュ、シャラヒリ、アル=ジュライダンが欠場し、ベルフワインは出場未定です/試合で変わる役割:守備の組み合わせとサイドの先発選手がポイントになります。
両クラブの公式戦での対戦は2004年の2試合だけです。当時はアル・イテハドがいずれも勝っていますが、選手や監督、大会方式が変わっているため、今日の戦術を予想する材料にはしにくいでしょう。日程を見ると、両チームとも直近14日間でそれぞれ4試合を戦っています。ネフチ・フェルガナは国内カップ戦で敗退し、次のリーグ戦も11月8日までないため、この試合に戦力を集中できる状況です。アル・イテハドは4日後にリーグ戦のアウェーゲームを控えており、ヴィッシング監督は先発選考の難しさを口にしました(アル・カス、10月25日)。キックオフの頃は雨が降らず、気温は13~14度の予報です。天候が試合展開に大きく影響する可能性は低そうです(オープンメテオ、10月26日閲覧)。
2. マッチアップ分析
イスモイロフ監督は相手に応じて4-3-3、3-4-3、5-4-1を使い分けてきました。アル・ナスルとのアウェー戦では相手の戦力を考慮して5バックを敷き、アル・クウワ・アル・ジャウィーヤ戦ではホームで4-3-3を採用しました。今回もアル・イテハドがボールを保持する間は守備の人数を増やす可能性が高いものの、ホームチームがどの形でスタートするかは断定できません。守備の人数以上に大切なのは、サイドを突破された後に中へ送られるボールを誰が止めるかです。
アル・ナスルはネフチ・フェルガナの5バックを相手に、34分に右サイドを突破してマイナスの折り返しから得点し、42分には逆サイドからのクロスを起点に追加点を挙げました(ガルフ・デイリー・ニュース、10月13日)。アル・イテハドにとっても参考になる攻め方です。ムハンナド・アル・シャンキーティーや2列目のサイドの選手が前に出て低いボールを送れば、フセム・アワールやジョルジニオ・ワイナルドゥムがペナルティーエリア内へ走り込めます。ネフチ・フェルガナは、当時出場していたアリバエフも今日は起用できません。代役の選手はサイドの守備を支えながら、中央へ走り込む選手にも対応しなければなりません。
イスモイロフ監督に選択肢がないわけではありません。サッカー365は、アブロルベク・イスモイロフ、ラチーニョ、ジャムシド・イスカンデロフ、ヴラディミル・ヨヴォヴィッチを中盤の代役候補に挙げています(10月24日)。ただ、イスカンデロフはアル・ナスル戦の反撃弾につながるクロスを送り、アブロルベク・イスモイロフはパフタコール戦で後半にサイドを強化するため投入されました。彼らを中央の守備に長く起用すれば、サイド攻撃や後半の交代要員として使える幅が狭まる可能性があります。誰が先発するかによって、ボールを奪った後にネフチ・フェルガナが前進するルートも変わってきます。
アル・イテハドが長くボールを持てば、必ず得点機会が増えるわけではありません。アル・シャマル戦ではボール支配率59%、シュート14本を記録しましたが、ペナルティーエリア内からのシュートは相手と同じ6本でした(データセンター)。シャバブ・アル・アハリ戦でも支配率68%、シュート23本に対し、期待得点は1.54でした。アル・ナスルが作ったような好機を再現するには、アル・イテハドがネフチ・フェルガナの中盤をサイドへ引き出し、ペナルティーエリア内で折り返しを受ける選手を確保する必要があります。ベルフワインが先発すれば、サイドから相手守備に直接仕掛ける選手が増えますが、出場はまだ決まっていません。先発の変更があれば、前半の攻め方や威力も変わるでしょう。
反対に、ネフチ・フェルガナの右サイドにも注目です。ラチーニョはアル・クウワ・アル・ジャウィーヤ戦でシュートやクロスからチャンスを作り、アル・ナスル戦でも右から中へ切れ込んでシュートを放ちました。アル・イテハドの左サイドバック、ファリス・アブディが攻撃参加すれば、ラチーニョはその背後のスペースを突けます。アル・イテハドがベルフワインを左に置いて攻め続けるなら、ラチーニョは守備に回る時間が長くなるでしょう。どちらのチームが先に相手のサイドバックを押し下げるかが、ネフチ・フェルガナのカウンターの回数を左右しそうです。
ネフチ・フェルガナがサイドから前進できても、フィニッシュは別の問題です。アル・クウワ・アル・ジャウィーヤ戦では、途中出場のマルシッチがクロスをヘディングで合わせて決勝点を挙げました。アル・ナスル戦では、ハーフタイムに投入されたアリシェル・オディロフが51分に反撃弾を決めています。今日、マルシッチとフォルスが出場できなければ、スティペ・ペリツァがペナルティーエリア内でより大きな役割を担います。ペリツァはリーグ戦でチーム最多の17ゴールを挙げていますが、今大会は2試合で99分間プレーして無得点です。ロングボールやクロスを受けて攻撃をつなげられなければ、ラチーニョやオディロフが攻め上がる時間も減ってしまいます。
アル・イテハドはセンターバックに欠場者がいますが、それだけでネフチ・フェルガナ優勢と見るのは難しいでしょう。サード・アル・ムーサは直近の試合で出場機会を得ており、ダニーロ・ペレイラとアブディも今季安定して先発しています。直近のリーグ2連勝では、アル・イテハドの期待失点はそれぞれ1.48と0.93でした(データセンター)。ただし、アル・ヒラル戦ではダニーロのクリアミスから失点しています。ネフチ・フェルガナがクロスやコーナーキックを何度も送り込めば、変更された守備陣の対応が試されます。マルシッチは出場が不透明なため、その好機を誰が仕留めるかも見どころです。
後半は両監督の交代策が重要になります。イスモイロフ監督は今大会2試合で、途中出場した攻撃陣の得点を得ています。ヴィッシング監督もアル・シャマル戦の64分に攻撃の選手2人を同時投入し、アル・イティファク戦では先発して得点したジョージ・イレニケナに代えてユセフ・エン=ネシリを送り込み、後半に2得点を挙げました。ネフチ・フェルガナが前半を無失点で終えれば、オディロフのサイドからの攻め上がりやセットプレーで勝負をかけられます。一方、アル・イテハドは前線の選手を入れ替え、疲れた守備陣に攻め続けることができます。イスモイロフ監督が言及した30歳以上の選手たちのハムストリングの張りは、この時間帯の守備に影響する可能性がありますが、実際に出場する選手のコンディションまで断定できる材料はありません。
3. 最終判断と結論
アル・イテハドの勝利が有力です。ネフチ・フェルガナにはホームでの強さと、後半の交代を通じた反撃力があります。しかし今日はジョキッチとアリバエフがともに欠場し、最終ライン前の中央スペースを別の選手が埋めなければなりません。アル・イテハドには、サイドからボールを送り、アワールやワイナルドゥム、あるいは最前線の選手がペナルティーエリア内で受ける攻撃ルートがあります。アル・ナスル戦のようにサイドから崩されれば、前半に先制点を許す危険は大きいでしょう。
オッズもアル・イテハド勝利を最有力と見ており、勝敗の予想は市場と同じです。市場が織り込む選手層の差やネフチ・フェルガナの欠場状況に加え、私たちは中盤の守備に空くポジションとアル・イテハドのサイド攻撃がかみ合う点に注目します。アル・イテハドが先行すれば、前半のうちに点差が開く可能性があると考える理由です。ただし、勝利の予想だけでは市場が想定する点差までは分かりません。
予想スコアはネフチ・フェルガナ1-3アル・イテハドです。アル・イテハドが前半25~45分にサイド突破からの折り返しで先制し、2点差までリードを広げた後、後半は前に出たネフチ・フェルガナがクロスやコーナーキックから1点を返し、アル・イテハドの途中出場の攻撃選手が追加点を挙げる展開を予想します。ネフチ・フェルガナが大差で敗れた最近の試合では、いずれも前半のうちに点差がつきました。今日はマルシッチとフォルスの出場状況によって、後半の反撃に使える選手も限られる可能性があります。反対に、代役のミッドフィルダーが最終ライン前を守り、前半を0-0で終えれば、今大会でアル・イテハドが示しているペナルティーエリア内の好機創出の課題が再び重要となり、接戦になる可能性が高まります。