今回のチャンピオンシップの2試合は、いずれも本来チームを牽引してきた主力を欠くチーム同士の顔合わせとなります。ブラモール・レーンでは、リアクション重視のシェフィールド・ユナイテッドが、強風警報が出ている中でリーグ最少得点のダービーを迎え撃ちますが、決定機は少ない展開になりそうです。一方のロフタス・ロードでは、ボールキャリーとPKキッカーを担っていた選手を失ったキューピーアールに対し、スウォンジーはチャンスメイクの機能がしっかりと保たれています。どちらの試合も、市場の評価が頼りにしているこれまでのデータは、今回のピッチには立たない要素によって作られたものです。
シェフィールド・ユナイテッド vs ダービー。シェフィールド・ユナイテッドの直近の試合ではゴールが多く生まれていますが、その理由は退場者や終盤の崩壊、GKのミスによるもので、チャンスの数自体が多かったわけではありません。そうした試合を除けば、両チームのゲームは多くのゴールが生まれるような決定機の水準からは程遠いものです。シェフィールド・ユナイテッドは1試合平均10本前後のシュート数で、自ら崩すよりもリアクションで戦うことに慣れています。一方のダービーは11試合でわずか9得点にとどまり、オープンプレーからの攻撃はリーグ最悪のレベルです。
ダービーの急造4バックも今に始まったことではありません。前節ストークにほとんど決定機を与えなかった顔ぶれとほぼ同じで、新たな離脱者は中盤のキャプテンのみです。先制点として最も可能性が高いのはシェフィールド・ユナイテッドのセットプレーやセカンドボールからの得点ですが、クリス・ワイルダー監督のチームはリード後に畳みかけるよりもゴール前を固める傾向があります。キックオフ時に強い突風も予報されていることから、ロースコアで泥臭い競り合いが予想されます。そのため、私は少得点の展開を支持します。
キューピーアール vs スウォンジー。スウォンジーが首位に立っているのは、決定力の運ではなく、しっかりとチャンスを作り出してきた結果です。挙げた6勝のうち5勝で相手を明らかに上回るチャンスを創出しており、それにはダービー戦やミルウォール戦のアウェイゲームも含まれます。その好調期を支えた右サイドバックも復帰し、勝利を収めていた当時の形が戻ってきます。
キューピーアールのホームでの戦績は、バレルのゴール、シャイルのボールキャリー、マドセンのPKによって築かれたものですが、この3人全員が欠場となります。残されたメンバーは前節バーミンガムに大敗を喫したばかりで、直近のアウェイゲームの後半でもほとんど見せ場を作れていません。スウォンジーの左サイドからのクロスは、レギュラーの右サイドバックを2枚とも欠いているキューピーアールの右サイドを突いてくるはずです。
キューピーアールが立ち上がりこそ勢いよく入るものの、走力が落ちてくる後半にかけてスウォンジーのポゼッションとプレッシャーが効いてくると見ています。そのため、ドローもカバーしつつスウォンジーを支持します。