ソフトバンクはすでにリーグ優勝を決めていて、仙台でのレギュラーシーズン最終戦は、クライマックスシリーズ・ファイナルに向けた調整の色合いが濃い試合です。柳田と守護神のオスナは一軍登録を外れ、牧原も出場しません。楽天の前田健太は今季一番といっていい出来で投げています。この試合の焦点は順位ではなく、実際にグラウンドに立つ顔ぶれです。私は楽天側が有利とみています。
前田は9月、15イニングで失点わずか2。9/24には完封も記録し、四球はひとつも出していません。本拠地では今季48イニングで防御率1.69です。主力2人を欠くソフトバンク打線には厄介な相手です。
一方のソフトバンク先発、上茶谷大河は今季トータルでは8勝2敗、防御率3.17と好成績ですが、9月の先発に限れば防御率6.00でした。本人は今回の登板を、いろいろ試してプレーオフの先発ローテ入りをアピールする機会と話しています。試す立場、アピールする立場の投手は、優勝争いのさなかにあるチームの投球とは違います。
オスナがいないため、終盤を任されるのもいつもの勝ちパターンのリリーフではなく、プレーオフでの役割を争う投手たちです。楽天の打線は多くを必要としません。9月にこの同じソフトバンクをホームで5-2、5-3と下した試合も、どちらも必要最小限の得点で、先発がしっかり試合を作った形でした。
近藤は首位打者争いのため、すべての打席で全力を尽くすはずで、ソフトバンクが簡単に引き下がることはないでしょう。それでも、シーズンの大半を戦ってきたチームと、仙台に来るチームは別物です。