この2試合には、正反対の方向を指す強みがそれぞれ2つあります。蔚山では、モービス・フェボスの外国籍選手2人を軸にしたインサイドの攻めが、2ポイントを簡単に許してしまうLGセイカーズの守備とぶつかります。一方、LGの強みはボールを失いにくいことと、3ポイントの多さです。仙台では、3ポイント中心のホームチームの攻撃に対し、横浜ビー・コルセアーズが安定して守れているのは外角です。どちらも大差がつく展開にはなりにくそうです。
まずはモービス対LGです。モービスはリーグ2位の2ポイント成功数を誇り、プリムとベイズリーを長い時間、同時に起用します。そうなるとLGのフォワードが外国籍選手を守る形になり、LGの指揮官自身もチームが苦手とするマッチアップだと話しています。数字もそれを裏付けています。LGは直近5試合で、相手に2ポイントを23〜32本決められました。マレイ復帰後のKOGAS戦でも、相手に43本中24本を決められています。
マレイはゴール下でのLGの対抗策ですが、ベンチから復帰した試合でファウルを5つ犯しました。今回も早い段階でファウルトラブルに陥れば、LGはサイズで苦しくなります。モービスはフリースローもLGより安定しており、成功率は約77%。LGは66%です。接戦の終盤では、この差が効いてきます。
LGにも勝機はあります。共通の対戦相手との試合では、モービスよりターンオーバーを抑え、3ポイントも多く打っています。ただ、LG自身は相手からあまりターンオーバーを奪えないため、このポゼッションの優位は数回分にとどまり、大きな差にはなりません。また、今季のLGの数字はすべてアウェーで残したもので、今回はモービスのホームです。数点差の試合になると見ているので、ホームのモービスがハンデを守る方に賭けます。
続いて仙台対横浜です。仙台はカルバーの得点を支えに4連勝中ですが、その4試合の勝ち点差は15、2、4、9点で、フリースローを得る機会もほとんどありません。3ポイントが入らないと、秋田にホームで敗れた試合のように、頼れる攻め手がなくなります。一方の横浜は、直近7試合で相手の3ポイント成功率をおよそ30%に抑えています。
横浜の弱点はファウルの多さですが、仙台は接触を狙ってゴールにアタックするチームではありません。神戸が仙台をリバウンドで10本上回ったことを踏まえると、コッツァーも仙台のストレッチビッグ相手にリバウンドで優位に立てそうです。マクガスティーとキングを欠く横浜はサイズのあるチームで、その状況は今季を通して変わっていません。横浜の9試合中8試合は10点差以内で決着し、大差がついた1試合は、主力ローテーションの2人を欠いたうえに、攻撃力がまるで違う相手との試合でした。
仙台の3ポイント成功率が点差を左右し、コッツァーのセカンドチャンスが横浜を第4クォーターまで競らせると見ています。横浜は終盤の戦いぶりも良好です。そのため、アウェーの横浜がハンデを守る方に賭けます。