エヴァートン対チェルシーの一戦には、「チェルシーのほうが前線の3枚が強力」という見立て以上に重要なポイントがあります。エヴァートンは左サイドに急造の布陣を強いられる可能性があり、チェルシーの攻撃はまさにその急造された守備陣が試されるゾーンを突いてくるという点です。Sports Moleのプレビュー(試合当日の午前に更新)によると、ヴィタリ・ミコレンコはいまだ出場が不透明で、彼自身も直前のフィットネステストを控えるジャラッド・ブランスウェイトがマイケル・キーンの先発に伴って左サイドバックに回る可能性があるとのことです。一方、私が確認した別のプレビューではミコレンコが先発予想となっており、焦点はどちらの形の4バックで臨むことになるかです。
チェルシーはボーンマス戦を5-1で制してこの試合を迎えますが、Sports Moleの指摘通り、これでプレミアリーグでは22試合連続の失点中であり、この勝利はシャビ・アロンソ監督就任以降で初めて2失点以上を免れた試合でもありました。また、代表ウィーク直前にはブレントフォードに敵地で0-3と敗れています。つまり、得点力はあるものの守備も崩されやすいチームであり、オープンな撃ち合いではなく泥臭いセットプレー主体の展開に持ち込みたいホームチームにとっては好都合と言えます。
対するエヴァートン側は、リーグ戦6試合負けなし(2勝4分け)で失点もわずか5ですが、ハル戦では2-1のリードを守りきれず2-2のドローに終わりました。Sports Moleによればモイーズ監督もこれには不満を募らせていたようです。ティエルノ・バリはリーグ戦直近6試合のうち3試合でゴールを決めており、そのうち2得点はホームでのものですので、膠着した展開でもエヴァートンには前線への直接的な出口が存在します。対戦成績も偏っており、チェルシーはマージーサイドの青い本拠地へのアウェー戦ここ7試合でノーゴール、6敗を喫しています。もっとも、これだけ長いスパンのデータは現在のチェルシーというより過去のチーム事情を映したものと言えますが。
私が注目したいのは、立ち上がり20分間のエヴァートンの左サイドの攻防です。ブランスウェイトやミコレンコがロジャーズやウイングバックへの対応を強いられた際、エヴァートンの中盤は絞ってサポートに入り、逆サイドを空けてパーマーにスペースを与えてしまうのか、それとも1対1の対応を受け入れるのか。どちらの選択を取るかによって、得点も失点も重ねる相手に対してモイーズ監督が自陣の守備ラインをどう評価しているかが見えてくるはずです。
情報源:Sports Moleプレビュー(10月15日、17日更新)およびチームニュースをまとめた別のプレビュー。閲覧時点ではラインナップは未確定。