直近のリーグ戦2試合でグレミオが決めた2ゴールは、いずれもワラシを経由したものでした。リモ戦ではカンネマンのゴールをお膳立てし、グレ・ナル(インテルナシオナルとのダービー)では同点弾を挙げています。しかし、クルゼイロを迎える今節は出場停止となっており、レナト監督の出した答えはノリエガを一列下げた3バックの採用となりそうです。これはパルメイラス戦を0-0で凌ぎ切ったのと同じ布陣です。生き残るための守備的な形ではありますが、18位に沈み、レナト監督の復帰後いまだ勝ち星のないグレミオとしては、この試合はどうしても勝ち点3が欲しいところです。興味深いのは、対戦相手のクルゼイロも攻撃陣の主力を多く欠いた状態で乗り込んでくるという点です。グレミオは、実際にはそれほど脅威ではない相手に対して過度に警戒を強めているのかもしれません。
今季のグレミオはホームとアウェーの戦績が極端に分かれています。リーグ戦での全7勝はすべてホームで挙げたもので、ホームでは23得点17失点を記録していますが、アウェーでは15試合で未勝利です。『Zona Mista』によれば、レナト監督が立ち返り続けているベースはあの0-0のパルメイラス戦ですが、試合をコントロールできていたわけではありません。グレミオのボール支配率は28%にとどまり、パルメイラスに31本ものシュートを浴びせられ、10本のセーブでなんとか引き分けに持ち込んだ形でした。一方でグレ・ナルは対照的に、支配率67%、ゴール期待値(xG)1.58を記録しながら、センターバックによる1得点にとどまりました。
一方、7位につけリベルタドーレス杯出場権を狙うクルゼイロは、『No Ataque』によると、腓骨骨折のガブリエウ・ペック、太ももを痛めているルイス・シニステラ、そして出場停止のフェリペ・モライスを欠いて遠征します。さらに『Itatiaia』は、ネイセル・ビジャレアルも帯同しなかったと報じています。中盤にはルーカス・ロメロの復帰が見込まれています。ジョルジ・アルトゥール監督は『O Tempo』に対して、勝利だけが意味を持つ「もう一つの決勝戦」だと語っていますが、チームの泣き所はアウェーでの数字です。敵地では15試合で28失点を喫しており、前節のブラガンチーノ戦でもさらに4失点を許しています。
そのため、両者の噛み合わせは少しちぐはぐな印象を受けます。万全のクルゼイロが相手なら3バックも理にかなっていますが、相手のアタッカー陣は手薄になっており、実際に失点を重ねているのはアウェーでの守備陣のほうです。グレミオがパルメイラス戦のように自陣に引いて構えてしまうと、クルゼイロの攻撃を封じられたとしても、セットプレーの最大のターゲットがスタンドにいる状況では、必要な決定機を作り出せない恐れがあります。レナト監督がこの布陣に自信を持ってウイングバックを押し上げるのか、それとも上位7チームの一角相手に勝ち点1を取れれば前進とみなすのか、私としては非常に気になるところです。