セレッソ大阪対ジェフユナイテッド千葉は、どちらも勝ち方を忘れてしまったかのようなチームです。攻撃の組み立て方はほぼ正反対。セレッソはリーグ戦6試合勝ちなし、千葉は5試合勝ちなしで、今季はアウェーでもまだ勝てていません。Football LABのチャンス構築データでは、ボール奪取は千葉がJ1首位、セレッソは18位。一方、パスはセレッソが9位、フィニッシュは千葉が19位です。ボールをつないで崩したいセレッソと、相手から奪って一気に攻めたい千葉という構図です。
セレッソの攻撃を組み立てる選手としてFootball LABが挙げる田中駿汰には、大きな役割がかかります。田中はリーグ戦全試合に先発しています。彼を起点にしたビルドアップをスムーズに通せれば、千葉の武器をほとんど封じられます。逆に千葉が田中からボールを奪えば、ショートカウンターでのスタイル指数はセレッソを上回ります(55対44)。フィニッシュが19位のチームにとって、最も手軽にチャンスを作れる形です。
ホームでの戦いはセレッソの支えです。ハナサカでは3勝2分け1敗で、1試合平均失点は0.8。アウェーでは2.4失点です。千葉もアウェーで1試合平均2.5失点しています。この数字を踏まえると、先制点の重みはいつも以上です。セレッソは名古屋戦で先制を許しましたが、パブロ・サバグのゴールで追いつきました。6試合勝ちなしのホームチームが再び先に失点すれば、その不振が重くのしかかりそうです。
千葉にも手応えはあります。浦和戦ではンドゥカと筑井巧美のゴールで2点を挙げました。ヴィッセル神戸から期限付き移籍中のンドゥカは、内容は明らかに良くなっているものの、細かな部分で勝ち点を落としていると話しています。両チームが対戦するのは2016年以来です。田中はボールを持つ時間を十分に得て、セレッソの望む展開に持ち込めるでしょうか。それとも千葉のプレスが、ついにゴールへと結びつくでしょうか。