【26-27シーズン エールディヴィジ】AZアルクマール vs トゥウェンテ 分析・プレビュー キックオフ:10月26日 04:00(日本時間)
AZアルクマールとトゥウェンテが10月26日04:00(日本時間)、アルクマールのAFASスタディオンでエールディヴィジ第10節を戦います。両チームの勝ち点差は3です。ともに欧州大会のアウェー戦を終えてから中2日で迎える一戦だけに、試合中盤の主導権争いと終盤の出場負担が結果を左右しそうです。
1. 試合概要と両チームの状況
AZアルクマールはリーグ戦9試合で6勝2分1敗、勝ち点20の2位です。首位フェイエノールトとは勝ち点3差です。トゥウェンテは5勝2分2敗、勝ち点17で5位。勝てばAZアルクマールに勝ち点で並びます。両チームともリーグ戦では直近2試合勝利がありません。AZアルクマールはフェイエノールトに0-2で敗れ、カンブールとは2-2で引き分けました。トゥウェンテはフォルトゥナ・シッタートと1-1で引き分けた後、ユトレヒトに1-2で敗れています。
チーム AZアルクマール:リーグ戦9試合、2位・勝ち点20・6勝2分1敗/得失点20-10 トゥウェンテ:リーグ戦9試合、5位・勝ち点17・5勝2分2敗/得失点17-10
AZアルクマールがリーグ戦で勝てていないのは、守備のミスと攻撃の停滞が重なったためです。フェイエノールト戦ではクリアしきれずに先制点を許し、コーナーキックからも失点しました。カンブール戦では、相手が後半に10人になったにもかかわらず、チーム全体のシュートは7本にとどまりました。その間に行われたハポエル・ベエルシェバ戦でも、自陣でボールを奪われて同点ゴールを許しています。トゥウェンテが前線からプレスをかければ、AZアルクマールの最初のパスとクリアが再び試されることになります。
トゥウェンテのリーグ戦2試合未勝利は、それぞれ異なる課題を浮き彫りにしました。フォルトゥナ・シッタートが守備位置を下げると、ボールを長く保持しながらも、密集した守備ラインの間にパスを通せませんでした。ユトレヒト戦では先制したものの、相手が前に出た後半に競り合いで劣勢となり、2失点しました。多くのチャンスを作り、失点機会を少なく抑えてきた今季の内容が、最近の結果に結びついていません。データセンターが期待得点を算出している公式戦では、トゥウェンテは9試合で期待得点21.62、期待失点6.46を記録しています。AZアルクマールは別の公式戦8試合で期待得点14.02、期待失点10.48でした。対象試合数や対戦相手が異なるため、単純に同条件の成績として比べることはできませんが、トゥウェンテが継続してチャンスを作っているという見方を裏付ける数字です。
ホームとアウェーの成績はAZアルクマールに有利です。リーグ戦ホーム4試合で3勝1分を記録し、トゥウェンテはアウェー4試合で1勝2分1敗、毎試合失点しています。ただし、AZアルクマールがホームで対戦したのはADOデン・ハーグ、ゴー・アヘッド・イーグルス、ヴィレムII、テルスターでした。ボールを長く保持して対抗するトゥウェンテ相手にも失点を抑えられるかは別の問題です。トゥウェンテのアウェーでの失点も、相手に与えたチャンスの数だけでは説明できません。相手に多くの機会を与えていなくても、クロスや精度の高いシュート1本から失点した試合がありました。
チーム AZアルクマール:欠場・出場不透明 ケース・スミット、ジズ・ホルンカンプが欠場。ヨルディ・クラーシ、ヴァウター・フースは出場が不透明/試合への影響 中盤の縦パスとセンターバックの先発構成が変わる可能性があります。 トゥウェンテ:欠場・出場不透明 ラルス・ウンナーシュタル、スタヴ・レムキン、マックス・ブランス、フィリプ・トールヴァルドセンが欠場/試合への影響 GKが入れ替わり、センターバックの控えが少なくなります。
AZアルクマールではスミットの欠場とクラーシの出場可否が中盤の構成に直結します。クラーシが出られなければ、ペール・コープマイネルスとキース・クワクマンが2つのポジションを担う可能性があります。フースも欠場する場合、ハポエル・ベエルシェバ戦でプレスを受けてボールを失った場面があったフートがセンターバックに入る公算が大きいです。トゥウェンテは、最近ゴールを守っているヨエル・ドロメルがウンナーシュタルに代わって先発すると予想されます。レムキンとブランスの欠場は、現在の先発センターバックの組み合わせよりも、その後の交代の選択肢に大きく影響します。
日程は同じですが、木曜日の試合での選手起用は異なりました。AZアルクマールはアララト・アルメニアに4-0で勝ち、直前のリーグ戦から先発を7人入れ替えました。トゥウェンテもリンカーン・レッド・インプスに4-1で勝利しましたが、今回の予想先発から9人がその試合にも先発出場しています。AZアルクマールでは該当する選手は4人です。どちらも相手のレベルや起用選手が今回とは異なるため、得点数だけでこの試合の攻撃力を判断するのは難しいでしょう。
アルクマールでの最近の対戦は、今回の流れを考える手がかりになります。同じ両監督が対戦した昨季のカップ準々決勝とリーグ戦では、AZアルクマールがいずれも開始15分以内に先制しました。その後はトゥウェンテが主導権を握りましたが、カップ戦ではAZアルクマールが延長戦の末に2-1で勝利し、リーグ戦ではアディショナルタイムのゴールで2-2に追いつきました。当時カップ戦の決勝点を挙げたトロイ・パロットはすでにチームを離れており、リーグ戦で先制点を決めたクラーシの出場も不透明です。一方、トゥウェンテの得点に絡んだクリスティアン・ヒリンソンと、ロングボールを送ったグスタフ・ネイスタットは今回も出場が予想されます。過去の結果より、当時の得点パターンを実行できる選手がどれだけ残っているかが重要です。
2. マッチアップ分析
AZアルクマールは序盤のプレスでトゥウェンテのビルドアップを妨げ、サイドからのクロス後にこぼれたボールを狙う可能性が高いです。昨季にアルクマールで行われた2試合でも、早い時間の先制点はいずれもクロス後の競り合いから生まれました。左サイドのロセッロ・ダールと最前線のメックス・メイルディンクが今回も攻撃の中心です。トゥウェンテはフォルトゥナ・シッタート戦で、ほとんどプレスを受けていない相手のクロスから、ロビン・プロッパーとバルト・ファン・ローイの間に入ったヘディングで失点しました。AZアルクマールが同じエリアを狙う根拠はありますが、当時クロスを頭で落としたパロットの役割までそのまま再現することはできません。メイルディンクがセンターバックと競り合い、ステングスらがクリアボールに反応する必要があります。
サイドの攻防は逆方向にも影響します。トゥウェンテの右サイドバック、ファン・ローイが前に出てクロスを上げれば、ダールは守備に戻らなければなりません。そうなると、AZアルクマールがボールを奪い返した際に、ダールが攻撃を始める位置も変わってきます。逆にダールが先にトゥウェンテの守備陣を自陣に押し込めば、ファン・ローイが前進する機会は減ります。AZアルクマールのクロスの本数と同じくらい、その前にダールがどの位置でボールを受けるかにも注目したいところです。
トゥウェンテはAZアルクマールの序盤のプレスをかわした後、ヴァウト・ヴェグホルストを活用できます。ヴェグホルストがセンターバックと空中戦を競り、ヒリンソンとジェイド・ベイトマンがこぼれ球を拾う形です。昨季5月の対戦では、ネイスタットのロングボールを受けたヒリンソンが競り合い、トゥウェンテの得点につなげました。現在のヴェグホルストは、自らゴールを狙うだけでなく、味方にボールをつなぐ役割も担っています。AZアルクマールの中盤では、コープマイネルスとその相棒がヴェグホルストからこぼれるボールに対応しながら、ヒリンソンやベイトマンの飛び出しにも注意しなければなりません。スミットが不在の中盤で競り合いに負ければ、トゥウェンテがペナルティーエリア手前からシュートを打つ機会が増える可能性があります。
AZアルクマールにも対抗策はあります。トゥウェンテがヴェグホルストにボールを送る過程で最初のパスをカットするか、空中戦の後のこぼれ球を先に拾えれば、ダールやウフキルへつないで攻撃に転じられます。ファン・デン・ブロム監督はユトレヒト戦の敗戦後、チームが競り合いにほとんど勝てなかったと振り返りました。トゥウェンテがボールを保持しても、そこで再び競り負ければAZアルクマールに速攻の機会を与えかねません。反対に、AZアルクマールが後方でボールを処理する際に失えば、トゥウェンテの2列目が好位置から攻撃を始めます。どちらが長くボールを持つかより、攻守が切り替わる瞬間の位置取りが重要です。
トゥウェンテの左サイドにも注目です。昨季のカップ準々決勝では、ソンドレ・オルヤセーテルが左サイドを突破してクロスを上げ、ヒリンソンがファーサイドでヘディングを決めました。今回の予想先発では、左にマルコ・ピアツァが入ります。ピアツァと左サイドバックのアデルゴルを、AZアルクマールのデイクストラとウフキルが相手にします。ウフキルの守備の戻りが遅れれば、デイクストラは2人の動きに対応しなければなりません。デイクストラが前に出た後は、ピアツァがその背後のスペースを狙えます。AZアルクマールが左サイドのダールを中心に攻めても、逆サイドの守備をおろそかにはできない理由です。
先制点によって、両チームの強みが表れる時間帯は変わりそうです。AZアルクマールが先に得点すれば、トゥウェンテがボールを保持し、ヒリンソンやベイトマンにチャンスを作る展開が考えられます。昨季にアルクマールで行われた2試合でも、AZアルクマールが早い時間に得点した後、トゥウェンテが試合の流れを変えました。ただし、トゥウェンテは最近のトゥーン戦でシュート22本、ユトレヒト戦で24本を放ちながら、いずれも1得点にとどまっています。主導権を握ることと同点に追いつくことは別です。ヴェグホルストの落としから、誰が好位置でシュートを決めるかが問われます。
トゥウェンテが先制した場合は、AZアルクマールの後半の交代策が重要になります。エフテルト監督は攻撃が行き詰まった際に、サイドや2列目の選手を投入してきました。木曜日に先発出場して得点したウェズレイ・パタチとビュスコフを、今回は交代カードとして起用できる可能性があります。トゥウェンテの先発守備陣4人は木曜日にも出場しており、センターバックを代えられる経験豊富な選手も不足しています。AZアルクマールが後半にサイド攻撃を増やせば、その守備陣は競り合いを重ねることになります。ただし、ホルンカンプが欠場するため、メイルディンクに代わる本職のセンターフォワードはいません。交代選手の運動量が増えても、ペナルティーエリア内で仕留める選手が確保されるとは限りません。
強風の予報は、両チームが狙うクロスやロングボール、セットプレーの精度に影響する可能性があります。同時にGKやDFのハイボール処理も難しくなるため、どちらか一方に有利な条件とは言い切れません。実際の風向きによっては、ロングパスよりショートパスを選ぶ場面が増えることも考えられます。そのため、予想通り空中戦が多くなったとしても、その回数だけでどちらの攻撃がより効果的かは判断できません。
3. 最終判断と結論
市場は、AZアルクマールの2位という順位やリーグ戦ホーム無敗、トゥウェンテのアウェーでの失点、正GKの欠場を根拠にホームチームをわずかに優位と見ています。ただし、ホーム成績を支えてきた対戦相手が今回とは異なる点で見方は分かれます。AZアルクマールは今季、トゥウェンテのようにボールを長く保持する相手とホームで対戦していません。トゥウェンテのチャンスを作る力と、昨季にアルクマールで見せた中盤の主導権を踏まえると、ホームチームが早い時間に先制しただけで勝利を予想するのは難しいです。
予想スコアはAZアルクマール2-2トゥウェンテです。AZアルクマールが序盤のプレスとクロス後の競り合いから先制し、トゥウェンテがヴェグホルストの空中戦からヒリンソンやベイトマンが絡む攻撃で中盤に逆転する展開をより有力と見ます。トゥウェンテのチャンス創出力とAZアルクマールの中盤の欠場者が、その展開を後押しします。ただし、木曜日にも出場したトゥウェンテの守備陣は、後半にAZアルクマールの交代選手による攻撃をしのがなければならず、センターバックを補う選択肢も限られています。AZアルクマールが最後の25分にセットプレーやサイド攻撃から追いつき、両チームが2点ずつを挙げると予想します。
この予想は、トゥウェンテが中盤に作ったチャンスを得点に結びつける一方、後半の圧力には耐えきれないという見立てに基づいています。AZアルクマールが序盤からトゥウェンテの最初のパスを何度も遮断し、中盤まで主導権を保てば、想定した逆転と追い上げの流れにはなりません。