【2026-27 セリエA】カリアリ・カルチョ vs ユヴェントス 分析プレビュー キックオフ:10月12日 03:45(日本時間)
カリアリ・カルチョとユヴェントスが、日本時間10月12日03時45分からカリアリのウニポル・ドムスでセリエA第6節を戦います。3週間の代表ウィーク明け、最初のリーグ戦です。勝ち点12で4位のカリアリは好調を維持したいところ。勝ち点10で6位のユヴェントスは、敵地で結果を求めます。
1. 試合概要と両チームの現状
カリアリの4勝1敗は、クラブの歴史を振り返っても珍しい好スタートです。ユーロスポーツが引用したオプタの記録によると、最初の5試合で4勝を挙げたのは1969-70シーズン以来初めてです。ただ、直近の3連勝はいずれも1点差で、相手に許したシュート数はレッチェ戦の9本、アタランタBC戦の21本、ウディネーゼ戦の25本と増えています。ピサカーネ監督が代表ウィーク明けに守備の組織を立て直したいと話しているのは、そうした背景からです。
今季セリエAの5試合 成績・勝ち点:カリアリ 4勝1敗・12/ユヴェントス 3勝1分1敗・10 得点・失点:カリアリ 5・2/ユヴェントス 8・4 被シュート数:カリアリ 102/ユヴェントス 39
カリアリは多くのシュートを許しながら、失点は2に抑えています。ピサカーネ監督によると、被シュート102本のうち枠内に飛んだのは20本でした。ミナとペドロがゴール前でシュートコースを塞ぎ、GKエリア・カプリーレもウディネーゼ戦での連続セーブのように、重要な場面で失点を防いできました。ただ、ウディネーゼが25本中わずか5本しか枠内に飛ばせなかったことまで、毎試合続くと期待するのは難しいでしょう。
カリアリの攻撃には、繰り返し見られる形があります。ボールを相手に持たせて4-3-2-1をベースに守り、奪った後はペドロのロングパスとミシェル・アドポの右サイドへの走り込みで素早く前進します。アタランタBC戦の先制点では、ペドロのパスを右サイドで受けたアドポが低いクロスを送り、ポール・メンディが決めました。ダニエル・マルディーニはリーグ戦3試合連続ゴール中です。レッチェ戦ではヤコポ・ファッツィーニのコーナーキックからヘディングを決め、ウディネーゼ戦では相手の後方でのミスを得点につなげました。少ないパスでチャンスを作れる一方、最近の得点にはセットプレーや相手のミスも含まれています。
ユヴェントスは、相手の攻撃をシュートに至る前に断ち切る力が際立っています。リーグ戦5試合で許したシュートは39本と最少で、敵陣の高い位置で相手の組み立てを止めた回数も67回で同率トップです。スパレッティ監督はボール保持と即時奪回で相手を押し込みますが、引いて守る相手を前半のうちに崩せなかった試合もありました。パルマ戦は前半を0-0で折り返し、サッスオーロ戦の前半に相手ペナルティーエリア内でボールに触れた回数は6回でした。ランダル・コロ・ムアニはリーグ戦5試合すべてに先発していますが、まだ得点はありません。ユヴェントスのゴールは主に2列目の選手やDF、途中出場の選手が決めています。
今年1月、同じ会場でカリアリはユヴェントスを1-0で下しました。当時のユヴェントスは攻撃の人数を増やしても、カプリーレとカリアリのゴール前の守備を崩せませんでした。今回の予想先発にもカプリーレ、ペドロ、ミナ、アダム・オベルトが名を連ねています。一方、カリアリの中盤と攻撃陣はウィンクス、アレッサンドロ・ロマーノ、ファッツィーニ、マルディーニ、メンディを軸に変わりました。ユヴェントスも、当時攻撃を組み立てたケナン・ユルディズと中盤を担ったマヌエル・ロカテッリを欠いています。前回の結果そのものより、同じような試合展開で両監督がどんな判断をしたかが、今回の参考になりそうです。
欠場の影響はユヴェントスの中盤で大きくなりそうです。ロカテッリが不在だったサッスオーロ戦では、テウン・コープマイネルスとドウグラス・ルイスが中央に入りましたが、ユヴェントスは攻撃の人数を増やした後、カウンターから決勝点を許しました。一方、アタランタBC戦ではウェストン・マッケニーがドウグラス・ルイスの隣に入り、相手の期待ゴールを0.58に抑えました。今回はパペ・マタル・サールの先発も取り沙汰されています。カリアリはマッティア・フェリーチ、リアド・イドリッシ、ヤエル・トレピを欠きますが、エンゾラが初めて公式戦の招集メンバーに入り、ケビン・カルロスも復帰しました。出場時間や役割はコンディション次第です。カリアリの右攻撃の起点となるペドロも腕の問題で出場が不透明ですが、予想先発には含まれています。
ユヴェントスはこの試合の後、セルタ・ビーゴとのアウェー戦とSSラツィオ戦を控えています。ただ、セルタ・ビーゴ戦でローテーションを行い、今回は主力に近いメンバーを起用するとの報道もあります。カリアリには週中の試合がありません。日程の差が、そのまま今回の先発メンバーの戦力差につながるとは言い切れません。
2. マッチアップ分析
ユヴェントスのボール保持とカリアリの低い守備ブロックは、どちらの監督にとってもおなじみの出発点です。勝負を分けるのは、カリアリがボールを奪い返した後、最初のパスをどこへ出すかでしょう。インテル戦では最初のパスを前につなげられず、前半はシュートを記録できませんでした。アタランタBC戦ではペドロのロングパス一本からアドポがサイドを駆け上がり、メンディのゴールにつながりました。高い位置でボールを奪い返すユヴェントスを相手に、カリアリが最初のパスをつなげられなければ、メンディやマルディーニはゴールから遠い位置でボールを受けることになります。
同じサイドでは、両チームの攻撃もぶつかります。ユヴェントスはアタランタBC戦で、左のゼキ・チェリクが深い位置まで攻め上がって低いクロスを送り、フランシスコ・コンセイソンが決めました。そのサイドは、カリアリのペドロとアドポが攻撃を始める右サイドでもあります。ユヴェントスが左サイドでボールを失った際、後方に誰が残っているかによって、カリアリのカウンターのチャンスは変わってきます。
ユヴェントスの先発システムは、まだ不透明です。直近のリーグ戦では4-2-3-1でスタートしましたが、試合前の報道では3-4-2-1も候補に挙がっています。3バックなら左の選手が前に出ても、中央の3人でメンディとマルディーニに対応できます。4バックで左SBが高い位置まで上がれば、残ったCBがカリアリの速攻に対応しなければなりません。サールやマッケニーがドウグラス・ルイスの隣に入り、ボールを失った直後に守備へ戻れるかも重要です。サッスオーロ戦のように攻撃の人数を増やした状態で後方のバランスまで崩せば、カリアリが狙うスペースが生まれます。
反対側のペナルティーエリアでは、カリアリが許している多くのシュートを、ユヴェントスが実際の得点機に変えられるかが焦点です。カリアリはウディネーゼ戦でペナルティーエリア内から17本のシュートを許しましたが、カプリーレのセーブと相手の決定力不足で1-0の勝利を守りました。ユヴェントスには左サイド深くからの低いクロスと、ブレーメルのセットプレーでのヘディングがあります。コロ・ムアニがミナとの競り合いでボールを収め、2列目につなげられれば、カリアリの守備はさまざまな位置からの攻撃に対応しなければなりません。反対に、ミナがコロ・ムアニのファーストタッチを妨げ、カリアリがペナルティーエリア手前の間隔を保てれば、ユヴェントスは長くボールを持ってもフィニッシュに苦しむ可能性があります。
セットプレーは両チームにとって得点パターンの一つです。ユヴェントスのブレーメルは今季、フロジノーネ戦の決勝点とアタランタBC戦のヘディングゴールを決めています。カリアリはファッツィーニのコーナーキックからマルディーニのヘディングでレッチェ戦の決勝点を挙げ、ミナも攻撃のセットプレーで空中戦を狙います。流れの中からの攻撃が停滞するほど、両チームはこの形に頼る場面が増えるでしょう。
時間が進むにつれて、交代策の比重も高まります。ユヴェントスはリーグ戦で直近4試合連続、途中出場の選手がゴールかアシストに関与しました。パルマ戦ではニコラス・ゴンサレスが投入から5分で先制点を挙げ、アタランタBC戦では途中出場のエドン・ジェグロバが蹴ったコーナーキックからブレーメルが得点しました。ジェグロバが今回先発すれば、その攻撃力を前半から使えますが、後半に投入する選択肢は変わります。カリアリもリードした展開なら、エンゾラやケビン・カルロスを投入し、前線でロングパスを収めさせることができます。ただし、2人の復帰が直近の試合で見られた交代効果をすぐに再現するという意味ではありません。
先制点の後は、相手の対応が重要になります。カリアリが先に決めれば、ユヴェントスは攻撃の人数を増やす可能性が高いでしょう。クロスやセットプレーの機会が増える一方、カリアリの右サイドからのカウンターにも備えなければなりません。ユヴェントスが先制した場合、カリアリはボールを持って攻める必要があります。今季は相手にボールを持たせて戦うことが多かったカリアリには、慣れない展開ですし、ユヴェントスの即時奪回も一段と脅威になりそうです。0-0が長く続いても、後半の交代一つでスコアが動く可能性はあります。ただ、両チームの得点パターンがそのまま追加点にもつながると考える材料は十分ではありません。
3. 最終判断と結論
市場では、順位で下回るアウェーチームのユヴェントスが勝つと見る向きが強いようです。ユヴェントスが相手に許したシュート数は最少で、カリアリは多くのシュートを許しているという数字が、その見方を支えています。私たちが別の視点を持つのは、ユヴェントスの守備面の優位が、カリアリの低い守備ブロックを早い時間帯に崩し、点差を広げるところまでつながるかどうかです。ユヴェントスは引いて守る相手に前半苦戦したことがあり、攻撃の人数を増やしたサッスオーロ戦ではカウンターを許しました。一方で、カリアリもカプリーレのセーブや相手の決定力不足に頼り続けることはできないため、ユヴェントス優位そのものを否定する材料はありません。
スコア予想はカリアリ1-1ユヴェントスです。ユヴェントスがボールを長く保持しても、カリアリがペナルティーエリア手前で踏ん張れば、先制点はセットプレーか後半の途中出場選手の攻撃から生まれる可能性が高いでしょう。カリアリはペドロとアドポを経由する右サイドからのカウンター、あるいはファッツィーニのセットプレーで1点を狙えます。ユヴェントスが攻撃の人数を増やす判断は得点機を生み出す一方で、右サイドのカウンターにスペースを与えることにもなります。同点になった後は、カリアリが無理に前へ出る必要は薄れ、ユヴェントスもサッスオーロ戦の失点を踏まえて後方の人数を管理するでしょう。両チームが1点ずつを挙げ、2点目は生まれない展開を最も有力と見ています。
この予想は、ペドロが見込み通り先発し、カリアリの右攻撃の起点を担うことが前提です。出場できない場合、カリアリのカウンターのルートが弱まり、試合はユヴェントスの1点差勝利に傾きます。