【2026年アメリカMLS】ニューイングランド・レボリューション vs シカゴ・ファイアー 分析プレビュー キックオフ:10月18日 08:30(日本時間)
ニューイングランド・レボリューションとシカゴ・ファイアーが、日本時間10月18日午前8時30分、フォックスボロのジレット・スタジアムで対戦します。MLS東地区3位と4位の勝ち点差はわずか1。レギュラーシーズンを5試合残す両チームにとって、プレーオフのシード順を争う直接対決です。
1. 試合概要と両チームの現状
ニューイングランド・レボリューションは29試合で勝ち点49を獲得し、東地区3位。シカゴ・ファイアーは同じ試合数で勝ち点48の4位です。ホームチームはFCシンシナティとのアウェー戦に3-2で勝利し、プレーオフ進出を決めましたが、カルレス・ヒルは残り試合でさらに順位を上げることが重要だと話しています。シカゴ・ファイアーはこの試合で引き分ければプレーオフ進出が決まります。アウェーチームにとって勝ち点1にも大きな意味がありますが、上位シードを懸けてすぐ上のチームを追う状況だけに、最初から引き分け狙いで守備に専念すると見る根拠はありません。
項目 東地区順位・勝ち点:ニューイングランド・レボリューション 3位・49点/シカゴ・ファイアー 4位・48点 シーズン得点・失点:ニューイングランド・レボリューション 48得点・41失点/シカゴ・ファイアー 52得点・43失点 直近4試合の期待得点・期待失点:ニューイングランド・レボリューション 4.64・6.63/シカゴ・ファイアー 7.35・6.14
直近4試合の期待得点と期待失点には、両チームの異なる流れが表れています。ニューイングランド・レボリューションは期待得点4.64に対して7得点を挙げた一方、期待失点6.63に対して10失点を喫しました。オーランド・シティSC戦とFCシンシナティ戦では少ないチャンスを得点につなげましたが、レアル・ソルトレイクとシアトル・サウンダーズFCには2試合連続で0-3と敗れています。FCシンシナティ戦で勝利したものの、シュート数は10-24と劣勢で、マット・ターナーが8セーブを記録しました。勝利で流れを取り戻したとはいえ、守備の負担が軽くなったとは言いにくいです。
シカゴ・ファイアーは7試合未勝利を止めた後、シャーロットFC、バンクーバー・ホワイトキャップスFC、ニューヨーク・シティFCに3連勝しました。バンクーバー・ホワイトキャップスFC戦ではシュート22本、期待得点3.86を記録し、左サイドの攻撃から得点しています。直前のフィラデルフィア・ユニオン戦は1-3で敗れましたが、前半アディショナルタイムにジャック・エリオットが退場し、後半は丸々10人で戦った試合です。敗戦そのものより、エリオットの出場停止が今回の対戦に直接影響します。また、直近4試合の期待得点7.35のうち3.86がバンクーバー・ホワイトキャップスFC戦で記録された点も考慮が必要です。わずか4試合のサンプルなので、この数字だけで攻撃力の優劣を決めることはできません。
守備陣の変化 ニューイングランド・レボリューション:欠場選手の役割 ママドゥ・フォファナのボックス内でのクリア/代役の見込み ジョシュア・ウィンダーがイーサン・コーラーとセンターバックを組む シカゴ・ファイアー:欠場選手の役割 ジャック・エリオットのセンターバックとセットプレーでの空中戦、サム・ロジャースの守備参加/代役の見込み ムベケゼリ・ムボカジとアンドレアス・ハンチェ=オルセンが先発する可能性
ニューイングランド・レボリューションは、ハムストリングを負傷したフォファナの不在が大きな痛手です。フォファナはシアトル・サウンダーズFC戦まで26試合連続でフル出場し、ボックス内の守備を担っていました。代役の有力候補であるウィンダーは空中戦に強く、FCシンシナティ戦ではヒルのコーナーキックからヘディングで得点しました。ただし、リーグ戦の出場時間は274分にとどまっており、フォファナと同じ水準の守備ができるかは、さらに見極める必要があります。中盤のアルハッサン・ユスフと前線のジャック・ハリソンも負傷で欠場します。
シカゴ・ファイアーは、主将のエリオットが出場停止で欠場し、ロジャースも負傷のため直近の試合に出られていません。ムボカジとエリオットがともに先発した直近2試合では、オープンプレーからの失点はありませんでしたが、今回はセンターバックの組み合わせを再び変える必要があります。ハンチェ=オルセンはフィラデルフィア・ユニオン戦の後半から出場しましたが、その試合でシカゴ・ファイアーは10人で戦っていました。3失点だけを見てハンチェ=オルセンを評価することはできません。ゼ・ディアビラの出場停止が明け、中盤の選択肢は戻ってきます。
両チームとも日本時間10月15日の試合から中3日で臨みます。ニューイングランド・レボリューションは8日間で3試合目、シカゴ・ファイアーはホーム3連戦の後に移動を伴い、11日間で4試合目となります。シカゴ・ファイアーは直近2試合で続けて退場者を出し、数的不利で戦ったため、後半の体力と交代のタイミングが鍵です。ただし、ニューヨーク・シティFC戦では10人で戦いながら、後半87分に決勝ゴールを挙げています。日程だけで後半のパフォーマンスが落ちると断定はできません。
ジレット・スタジアムでの直近のリーグ戦3試合は、すべて引き分けでした。ただし、現在の両監督が対戦したのは、昨年9月にシカゴ・ファイアーのホームで行われた1試合だけです。その試合ではニューイングランド・レボリューションが2-1で勝ちました。過去の引き分けを今回に当てはめるより、9月の試合で両チームがどう得点したかを見るべきです。
2. マッチアップ分析
9月の対戦では、シカゴ・ファイアーがシュート21本、ニューイングランド・レボリューションが4本でした。少ないチャンスから2得点を挙げたニューイングランド・レボリューションは、相手の守備ラインの背後を突きました。39分、ジャクソン・ユエイルのロングパスを受けたドール・トゥルゲマンがロジャースとの競り合いに勝ち、先制点を挙げました。47分には、エリオットが前に出た隙を突いてトゥルゲマンが送ったボールを、ペイトン・ミラーがファーサイドで仕留めました。シカゴ・ファイアーは後半の交代後、マレン・ハイレ=セラシエがボックス外から放ったシュートで1点を返しました。
この試合のシュート数の差には、スコアの状況も影響しています。ニューイングランド・レボリューションが39分からリードしたため、シカゴ・ファイアーがボールを持って追いかける時間が長くなりました。今回もアウェーチームがボールをより長く保持する可能性はありますが、それだけでボックス内まで効果的にボールを運べるとは限りません。9月の試合では、ニューイングランド・レボリューションがボックス内を固めると、シカゴ・ファイアーの攻撃は主に外側で終わっていました。ベルハルター監督が当時の4-2-4ではなく中盤の人数を増やし、ディアビラを起用すれば、シカゴ・ファイアーはボールを持った後の前進方法を変えられるかもしれません。
ニューイングランド・レボリューションの攻撃は、新しいセンターバックの組み合わせをすぐに試すことになります。トゥルゲマンとミラーは最終ラインの背後へ走り込み、ウィンダーもFCシンシナティ戦で、トゥルゲマンの得点につながるロングパスを送りました。ムボカジとハンチェ=オルセンがそろって先発するなら、2人は守備ラインの高さやカバーする範囲を合わせる必要があります。シカゴ・ファイアーがラインを高く保てば裏を突くスペースが生まれます。反対にラインを下げればトゥルゲマンが走り込むスペースは狭まりますが、ヒルのセットプレーやウィンダーのヘディングに対応しなければなりません。エリオットの欠場で、シカゴ・ファイアーは守備の経験に加え、セットプレーで空中戦に関わる選手も失いました。
シカゴ・ファイアーの左サイドバックの選択も、ミラーの動きに関わってきます。ノア・アレンはフィラデルフィア・ユニオン戦で相手のサイドアタッカーをマークし、レオナルド・バロージュも先発候補に挙がっています。左サイドバックが攻撃に加われば、ミラーはその背後へ走り込めます。守備に専念すれば、シカゴ・ファイアーはバンクーバー・ホワイトキャップスFC戦の得点にもつながった左サイドの連係に加わる選手が減ります。誰が先発し、どの程度攻撃に参加するかはまだ決まっていません。
反対側のゴール前では、フォファナの不在がシカゴ・ファイアーにチャンスをもたらします。フォファナが出場した9月の試合では、ニューイングランド・レボリューションがボックス内を固め、外から入ってくるボールを何度もクリアしました。今回はコーラーとウィンダーがその役割を担う見込みです。ウィンダーの空中戦の強さは高いクロスへの対応に役立ちますが、ハイレ=セラシエのボックス外からのシュートや、クリア後にこぼれたボールに対しては、ボックス手前でのポジショニングが重要になります。ハイレ=セラシエは9月の対戦でもその位置から得点し、直前のフィラデルフィア・ユニオン戦まで3試合連続でゴールを決めています。レヴァンドフスキがボックス内で相手守備陣と競り合う場面でも、その周辺にこぼれるボールへの対応がニューイングランド・レボリューションに求められます。
先制点の後に両監督がどう動くかも見どころです。マルコ・ミトロビッチ監督は9月の試合でリードした後、センターバックを追加して5バックにし、リードを守りました。今回は当時途中出場だったウィンダーが先発する可能性が高く、同じ調整を別の選手で行う必要があります。グレッグ・ベルハルター監督は9月にリードを許すと、55分に3人を一気に交代させました。シカゴ・ファイアーは後半の得点が多いチームです。ホームチームが先制すれば、守備の人数を増やす選択とアウェーチームの攻撃的な交代がぶつかります。アウェーチームが先制すれば、ニューイングランド・レボリューションはボールを保持して追いつかなければなりません。最近のホーム戦では無得点で敗れた試合もあり、相手が引いて守った後の攻撃はこのチームにとって難しい課題です。
3. 最終判断と結論
スコア予想はニューイングランド・レボリューション 2-2 シカゴ・ファイアーです。ホームチームがトゥルゲマンの裏抜けやヒルのセットプレーで先制しても、フォファナが不在のボックス手前でハイレ=セラシエのシュートや、シカゴ・ファイアーの後半の攻撃的な交代を止める必要があります。シカゴ・ファイアーが同点を狙って前に出れば、ミラーやトゥルゲマンには追加点のスペースが生まれます。ホームチームが再びリードしても、アウェーチームには反撃に出られる選手が残っています。
この見立てには、両チームの守備陣の変化が直接影響しています。ニューイングランド・レボリューションの攻撃陣は9月の勝利時と同じ裏抜けの形を維持できますが、シカゴ・ファイアーはセンターバックの組み合わせを変えなければなりません。シカゴ・ファイアーはフォファナを欠く相手のボックス手前を狙えますし、ニューイングランド・レボリューションは9月の対戦やFCシンシナティ戦でリードした後にも追加失点を許しています。引き分けのまま終盤を迎えれば、勝ち点1で進出が決まるシカゴ・ファイアーには、攻撃のリスクを抑える理由も出てきます。
オッズではホーム開催、順位、直前の試合結果を踏まえ、ニューイングランド・レボリューションがわずかに優位と見られています。ホームチームが先制する可能性は十分ありますが、リード後に失点するパターンと、終盤の同点でアウェーチームの進出条件が働く点を合わせて考えると、引き分けの可能性をより高く評価できます。ただし、ニューイングランド・レボリューションがリードした後に守備の選手を加え、ボックス手前にこぼれるボールまで処理できれば、シカゴ・ファイアーの反撃ルートは狭まり、ホームチームの1点差勝利へ予想が変わります。