[26-27 サッカー・ブンデスリーガ] バイエルン・ミュンヘン vs RBライプツィヒ 分析プレビュー キックオフ: 10月18日 01:30 (日本時間)
バイエルン・ミュンヘンとRBライプツィヒが、日本時間10月18日01時30分からアリアンツ・アレーナでブンデスリーガ第6節を戦います。公式戦2試合連続で引き分けているバイエルンはホームでの巻き返しを狙い、2試合連続の無失点勝利を収めているライプツィヒは今季の強豪相手のアウェイ戦でまだ掴めていない結果を求めています。マルティン・デミチェリス監督にとっては、現役時代に所属したバイエルンを指揮官として初めて相手にする公式戦でもあります。
1. 試合概要および両チームの現状
両チームの勝点差は2です。バイエルンが3勝2分けで3位、ライプツィヒが3勝2敗で5位につけています。総得点もそれぞれ16点と15点でリーグトップクラスですが、試合会場を考慮すると記録の持つ意味合いが変わってきます。
今季のブンデスリーガ成績 順位・勝点: バイエルン 3位・11点 / ライプツィヒ 5位・9点 ホーム: バイエルン 2試合12得点1失点 / ライプツィヒ 3試合14得点0失点 アウェイ: バイエルン 3試合4得点3失点 / ライプツィヒ 2試合1得点5失点
バイエルンは今季公式戦のホーム3試合で17得点1失点と圧倒的です。ウニオン・ベルリンが自陣に多くの選手を配置して中央を固めてきた際も、ボール奪取から生まれたジャマル・ムシアラのミドルシュートで先制し、多彩な崩しから追加点を重ねました。一方、直近のアウクスブルク戦とバイキングFK戦のアウェイ2試合では、いずれも試合立ち上がりに失点してそれぞれ2-2、3-3の引き分けに終わっています。アウクスブルク戦の先制点はマヌエル・ノイアーがプレッシャーを受けるなかでボール処理をもたつき、開始8.4秒で奪われたものであり、バイキングFK戦の初失点も開始72秒のCKからのヘディングでした。この2失点とも相手のプレッシングだけが要因とは言えません。バイエルンはこの2試合ともビハインドから追いついたものの、バイキングFK戦では3-2と勝ち越した後にマイケル・オリーズの退場もあって同点ゴールを許しました。
ライプツィヒはアイントラハト・フランクフルトに6-0、PSVアイントホーフェンに1-0で勝利しました。フランクフルト戦では開始5分で2得点を奪ったものの、その後に浴びた連続シュートはGKマールテン・ファンデフートが好セーブで防ぎました。PSV戦でもファンデフートがPKを阻止し、決勝点は後半75分に生まれています。近頃の無失点劇を守備組織の完成度だけで説明できないのはそのためです。ライプツィヒは今季のアウェイ公式戦でコモ1907、ヴェルダー・ブレーメン、バイエル04レバークーゼンに全敗しています。敵地で先制された後は、3試合ともスコアを覆すことができませんでした。
両チームとも基本フォーメーションは4-2-3-1を採用していますが、用兵には違いが見られます。ヴァンサン・コンパニ監督はミッドウィークのバイキングFK戦で先発6人を入れ替え、リードされたり攻めあぐねたりすると複数の攻撃陣を一度に投入してきました。デミチェリス監督は直近2試合の間にスタメンを1人のみ変更しています。両チームとも日本時間10月14日未明に前節を消化しました。休養期間は同じですが、ライプツィヒはレギュラー10名が土曜と火曜の試合に続けて先発出場しています。
バイエルンはムシアラが右太ももの負傷で欠場します。相手の守備ラインの間へとボールを運ぶ役割には、セルジュ・ニャブリが先発する見込みです。足の状態に不安があるノイアーに代わり、ヨナス・ウルビヒがゴールマウスを守る可能性も高くなっています。ライプツィヒは最前線のマルク・ギウが筋肉系の負傷で離脱しており、ホムロと同タイプの交代カードが不足しています。ブラヤン・グルダは怪我から復帰したものの出場時間がコントロールされる可能性があり、デミチェリス監督は中盤で守備力に長けたニコラス・ザイヴァルトを先発させる選択肢にも言及しました。これらは試合前の予想であるため、実際のスタメンの顔ぶれによって攻守のバランスは変わり得ます。
直近の公式戦直接対決3試合はすべてバイエルンが勝利しています。特にオリーズは対戦した直近の公式戦4試合すべてでゴールかアシストを記録しています。ただし、デミチェリス監督の就任以降、両チームは公式戦でまだ対戦していません。ライプツィヒは監督と中盤の顔ぶれが一新され、バイエルン側にもムシアラの離脱やGK変更の可能性があります。過去の勝敗データよりも、当時のどの局面で攻撃が機能していたかを見るほうが今回の展開を読む上で役立ちます。
2. マッチアップ分析
デミチェリス監督は、バイエルン相手に90分間守備一辺倒になるつもりはないと明言しています。コンパクトな陣形を保ち、ボール非保持時にプレスをかけて素早く奪い返すプランです。プレスをGKの前から仕掛けるのか、中盤でブロックを作ってから始めるのかは言葉だけでは測れません。前者ならウルビヒとCB陣のビルドアップの質が問われ、後者ならヨシュア・キミッヒとアレクサンダル・パヴロヴィッチの配球が鍵を握ります。アウクスブルク戦でのバイエルンはGKのミスから即座に失点したものの、その後はボールを握り続けて同点に追いつきました。ライプツィヒにとって、ボールを奪うことと、その好機を先制点に結びつけることは別のハードルと言えます。
ライプツィヒがプレスをかけようと前がかりになれば、バイエルンにもチャンスが生じます。コモ1907戦では前に出た背後をカウンターで突かれて失点し、レバークーゼン戦では後方でのボールロストや裏への抜け出しに対応しきれませんでした。バイエルンにはキミッヒの縦パス、ケインのポストプレー、ルイス・ディアスやニャブリのラインブレイクがあります。ケインが下がってボールを受けに来た際、ヴィリ・オルバンやカステロ・ルケバが釣り出されれば、その背後のスペースへ2列目の選手が飛び込めます。CB陣が持ち場にとどまれば、ケインが前を向いて味方にボールを配給する時間を与えてしまいます。どちらの対応を選ぶにせよ、ライプツィヒは最終ラインの距離感を保たなければなりません。
サイドではオリーズとダヴィド・ラウムのマッチアップに注目が集まります。ラウムが攻撃参加した後にライプツィヒがボールを失えば、オリーズがその背後のスペースへ侵入できます。ラウムがオリーズを警戒して後方に残れば、ライプツィヒの左サイドからの攻撃力は落ちます。オリーズは今年1月の直接対決でも途中出場から右サイドのクロスでケインの決勝点をアシストし、その後の得点にも絡みました。当時のライプツィヒは先行したものの、バイエルンの中盤の圧力とサイド攻撃を防ぎきれませんでした。指揮官が交代した現在、まったく同じ展開になるとは断定できませんが、オリーズとラウムが再び対峙するサイドの主導権争いは依然として大きな焦点です。
その反対サイドでは、アントニオ・ヌサとコンラート・ライマーがマッチアップします。ヌサは今季3得点3アシストを記録しており、1対1の突破からフランクフルト戦のゴールにも関与しました。バイエルンがオリーズ側の攻撃に人数を割いてボールを失うと、ライマーが単独でヌサを止めなければならなくなります。バイキングFK戦でのバイエルンは、攻撃時に空いた背後を使われてカウンターから失点しました。ヌサがスペースへボールを持ち上がり、中央でクリストファー・エンクンクがフィニッシュに絡む形は、ライプツィヒが敵地での得点力不足を打破するための有力なルートです。
先制点が入った後は、ムシアラの不在がより重みを増します。ライプツィヒがリードを奪ってブロックを低く敷いた場合、バイエルンは相手守備の間をドリブルでこじ開けられるムシアラ抜きで攻略しなければなりません。ニャブリはボール運びというよりも裏への抜け出しとフィニッシュに持ち味がある選手で、約5ヶ月の負傷離脱を経て今季の出場時間はまだ36分にとどまります。バイエルンはケインのタメやオリーズのクロス、セットプレーを活用する手もありますが、シャルケ戦のように引いた相手を攻めあぐねて得点できなかった前例もあります。もっとも、デミチェリス監督は引きこもり続けるゲームプランを立てていません。ライプツィヒがリード後も前に出てくるのであれば、バイエルンの裏を突くアタックは再び威力を発揮します。
逆にバイエルンが先制した場合、ライプツィヒは攻撃のギアを上げざるを得なくなります。今季のアウェイ黒星では、こうした展開で裏のスペースを明け渡して失点を重ねました。ギウの欠場により、ホムロが封じられた際に同タイプのターゲットマンへスイッチすることも困難です。コンパニ監督は直近のビハインドの試合で攻撃的な駒を矢継ぎ早に投入したのに対し、デミチェリス監督は主力陣を大きく動かしていません。後半の交代策が始まればバイエルンの攻め手が増える一方で、ライプツィヒがヌサやエンクンクのプレー時間をセーブした場合にはカウンターの推進力が落ちる可能性があります。ファンデフートが近頃のホーム戦のようなビッグセーブを連発すれば、スコアに差が開くタイミングは遅れるかもしれません。
3. 最終判断および結論
バイエルン・ミュンヘンの勝率がより高いと見られます。ライプツィヒが立ち上がりのハイプレスから先にスコアを動かす可能性は十分にあります。しかしリードを守り切るには、コンパニ監督の攻撃的な選手交代に対応しつつ、ヌサやエンクンクによるカウンターの鋭さを維持し続けなければなりません。バイエルンが先制した場合は、ライプツィヒが前傾姿勢を強めるほどオリーズの右サイドからの崩しやディアス、ニャブリの裏抜けが機能しやすくなります。バイエルンはビハインドを背負った直近2試合でも追いついてみせましたが、ライプツィヒは今季のアウェイで先制された試合を一度も跳ね返せていません。
マーケットはバイエルンの本拠地での大量得点傾向とライプツィヒのアウェイ連敗を踏まえ、ホームチームが大差で勝利する展開を支持しています。勝敗の向き自体には同意できるものの、スコアの内容は違った形になると見ています。バイエルンは前がかりになった際の後方守備に脆さを覗かせており、ヌサやエンクンクはそのスペースを突く能力を備えています。ライプツィヒが得点を奪えたとしても、前線の交代層の薄さと前に出た際の守備の破綻から、バイエルンの連続ゴールを食い止めるのは難しいと考えられます。
予想スコアはホームチーム基準で4-2または4-1です。バイエルンが立ち上がりのプレスをいなした後、オリーズの右サイド攻略や相手守備の背後への飛び出しで先行し、バイエルンの攻撃人数が増えた時間帯にライプツィヒもカウンターやセットプレーから得点を奪う展開を想定しています。ライプツィヒが2点目を奪えるかどうかで点差が変わってくるでしょう。この見立ては、ライプツィヒが攻めの姿勢を崩さず、バイエルンもリード後に追加点を狙い続けるという前提に基づいています。仮にライプツィヒが先制後に重心を低く落とし、ファンデフートの好セーブでリードを守る展開になれば、バイエルンはムシアラ不在のまま密集した堅陣を崩さなければならず、勝敗や点差のシナリオも変わってくる可能性があります。