【2026年アメリカMLS】ミネソタ・ユナイテッドFC vs セントルイス・シティSC 分析・プレビュー キックオフ:10月18日 05:30(日本時間)
ミネソタ・ユナイテッドFCとセントルイス・シティSCが、日本時間10月18日午前5時30分、セントポールのアリアンツ・フィールドでMLSレギュラーシーズンの一戦を戦います。プレーオフ圏を追うホームチームにとって勝利は切実です。一方、すでに進出を決めているアウェーチームには、西カンファレンス首位争いと、4日後に控えるUSオープンカップ決勝が懸かっています。
1. 試合概要と両チームの状況
10月16日時点のデータセンターの順位では、ミネソタ・ユナイテッドFCが西カンファレンス13位、セントルイス・シティSCが2位です。両チームともレギュラーシーズン29試合を消化していますが、勝ち点差は20あります。ミネソタ・ユナイテッドFCはプレーオフ圏最後のチームと勝ち点7差で、今節を含めて残り5試合。セントルイス・シティSCは首位バンクーバー・ホワイトキャップスFCを勝ち点1差で追っています。
レギュラーシーズン29試合 西カンファレンス順位・勝ち点:ミネソタ・ユナイテッドFC 13位・31/セントルイス・シティSC 2位・51 勝・分・敗:ミネソタ・ユナイテッドFC 7勝10分12敗/セントルイス・シティSC 14勝9分6敗 得点・失点:ミネソタ・ユナイテッドFC 44・53/セントルイス・シティSC 54・38
ホームチームは8試合連続で勝利がありません。直近10試合では毎試合得点しているものの、1勝3分6敗にとどまっています。先制、あるいはリードを奪っても守り切れない試合が続きました。ヒューストン・ダイナモFC戦では2-1と逆転した後、アディショナルタイムにヘディングで同点にされ、LAギャラクシー戦では2-1のリードを守れず2-3で敗れました。直近のコロラド・ラピッズ戦も、相手が退場した後にさらに1点を許し、2-2で終えています。直近のホーム11試合は0勝6分5敗。この間のホームでの得点は13点で、アウェーではよく見られた複数得点がアリアンツ・フィールドでは続いていません。
とはいえ、ミネソタ・ユナイテッドFCに得点の手段が足りないわけではありません。ケルヴィン・イエボアは今季リーグ戦で16得点を挙げ、直近のレギュラーシーズン9試合では8ゴールを記録しています。ヒューストン・ダイナモFC戦ではモリス・ドゥガンがファーポストへ送ったボールを押し込み、コロラド・ラピッズ戦では相手のパスを奪って自ら得点しました。ボンゴクレ・ロングワネの右クロスにアンソニー・マルカニッチが遅れてボックスへ入り、仕留めたシアトル・サウンダーズFC戦のように、サイドからボールを送り、最後の瞬間にシュート位置を取る攻撃もあります。
セントルイス・シティSCはレギュラーシーズンで19試合、全大会を通じて21試合負けていません。直近のリーグ戦にはLAギャラクシーに6-2、ニューヨーク・レッドブルズとのアウェー戦に3-0で勝った試合が含まれます。カーロ・ホルセはLAギャラクシー戦で前半21分までにハットトリックを達成し、ラファエウ・ナバーロは同じ試合で2ゴール2アシストを記録しました。一方、直前のバンクーバー・ホワイトキャップスFC戦は0-0。相手は2度ポストに当て、大きなチャンスも逃しているため、この結果だけでアウェーチームの守備があらゆる危険を封じたとは言えません。
両チームが今季対戦したのは9月のセントルイス・シティSCのホームゲームです。ミネソタ・ユナイテッドFCが5分に先制しましたが、セントルイス・シティSCは19分、22分、38分に得点し、前半を3-1で終えると、最終的に4-2で勝ちました。ホルセは同点ゴールにつながるシュートを放った後、自らも得点。ナバーロには守備ラインの裏へ抜けるパスを送りました。過去7度の対戦ではミネソタ・ユナイテッドFCが6勝していますが、いずれも現在の両監督が就任する前の試合です。今回の戦術を考えるうえでは、9月の対戦のほうが参考になります。
キャメロン・ノウルズ監督はシーズンの大半を最終ラインに5人を置いて戦ってきましたが、最近はイエボアとマーカス・カルデイラを2トップにした4-4-2を採用しています。コロラド・ラピッズ戦の前半は、この形でボックスに入ってくるボールを何度も処理しました。しかし前半アディショナルタイムには、クロスを受けた攻撃選手に2人のセンターバックの間から決められました。ヨアン・ダメ監督のセントルイス・シティSCは最近、3バックと2人のウイングバック、前線の3人を軸に先発メンバーを組んでいます。ボールを保持する試合だけでなく、USオープンカップのコロラド・ラピッズとのアウェー戦では、低いポゼッションからの攻撃転換で3-0の勝利を収めました。
先発には不確定要素があります。セントルイス・シティSCのセントラルMF、クリス・ダーキンは脳振とうに関する手順のため欠場します。ダンテ・ポルバラを最終ラインから中盤へ移す案があり、その場合は3バックの一角も変わります。右ウイングバックのコンラッド・ヴァレムは直前の試合で頭をぶつけて交代しましたが、ダメ監督は状態は問題ないと話しました。ミネソタ・ユナイテッドFCでは、マルカニッチが出場可能な状態に戻り、負傷から復帰したホアキン・ペレイラは直前の試合で8分間プレーしました。2人が先発するかはまだ決まっていません。
両チームとも現地時間10月14日に試合を行っています。セントルイス・シティSCは今回のアウェー戦から4日後、コロンバス・クルーとクラブ初のUSオープンカップ決勝を戦います。決勝への準備が先発や交代のタイミングに影響する可能性はありますが、ダメ監督は9月にもカップ戦準決勝の4日前にミネソタ・ユナイテッドFCと対戦し、主力アタッカーを先発で起用しました。日程だけを理由に、ホルセとナバーロが休むと判断するのは難しいでしょう。
2. マッチアップ分析
序盤はミネソタ・ユナイテッドFCの2トップによるプレスと、セントルイス・シティSCの後方からのビルドアップがぶつかります。9月の先制ゴールは、イエボアが相手陣内でボールを奪ったところから生まれました。イエボアはコロラド・ラピッズ戦でも相手のパスをカットし、GKとの1対1を作っています。今回はダーキンを欠くアウェーチームが、最初のパスをどうつなぐかが重要です。ポルバラが中盤に上がるなら、新しい最終ラインの組み合わせの前でボールを受けることになり、イエボアとカルデイラはそのつなぎを狙ってプレスをかけられます。
セントルイス・シティSCがプレスをかわすと、ホームチームはサイドの守備で難しい対応を迫られます。9月の対戦でノウルズ監督は、相手の3バックと幅を取る中盤に対抗するため、イエボアを1トップに置きました。試合後には、サイドへ引き出されるのを避けようとした結果、守備位置が低くなりすぎたと説明しています。最近の4-4-2は前線のプレスに1人多く使えますが、サイドのMFは相手のウイングバックについていくのか、3バックへプレスに出るのかを改めて選ぶ必要があります。ウイングバックについて下がれば、イエボアとカルデイラは前線でサポートを受けにくくなります。プレスに出れば、相手のウイングバックがミネソタ・ユナイテッドFCのサイドバックと向き合うことになります。
この選択は両サイドの攻撃にも影響します。ミネソタ・ユナイテッドFCは右サイドのロングワネとチェリオン・ヴァレリウスからクロスを供給でき、左サイドのマルカニッチは攻撃参加からボックス内で仕留める形もあります。マルカニッチが前に出れば、その背後のスペースをアウェーチームのヴァレムが攻める機会も生まれます。ヴァレムが出場できない場合は、ハファエウ・サントスが代役を務める可能性があり、このサイドの攻防は先発メンバー次第で変わります。
ボックス内には、セントルイス・シティSCが狙えそうな最近の場面がいくつもあります。ミネソタ・ユナイテッドFCはコロラド・ラピッズ戦のクロスで、センターバックの間に入った攻撃選手を見失いました。FCダラス戦では、守備側の3人がボールを持つ選手に集まった隙に、ペナルティースポット付近の相手にシュートを許しています。LAギャラクシー戦とヒューストン・ダイナモFC戦では、リードしていたところから空中戦を起点に失点しました。セントルイス・シティSCは9月の対戦でこぼれ球や守備ラインの裏への抜け出しから得点し、別の試合ではセットプレーのヘディングやサイド攻撃からもゴールを決めています。ホームチームが特定のアタッカーに守備を集中させても、ほかの選手がボックスへ入ってくる場面に対応しなければなりません。
ホームチームにも反撃の道筋はあります。セントルイス・シティSCの最終ラインの組み合わせが変われば、2トップのプレスを受けながらボールを処理することになります。ウイングバックが上がった後にボールを失えば、イエボアが前へ出られます。アウェーチームがボールを手放して守備位置を下げれば、こうした機会は少なくなるでしょう。ミネソタ・ユナイテッドFCはホームのFCダラス戦のように、前線でボールを受ける人数が足りないと、相手陣内で明確なチャンスを作るのに苦労しました。セントルイス・シティSCはアウェー戦で毎回同じポゼッション率だったわけではないため、どちらが長くボールを持つかを試合開始前から決めつけることはできません。
後半はスコア次第で、両監督の交代策が重要になる可能性があります。ノウルズ監督はリードを許した試合で攻撃的な選手を投入し、追撃のゴールを生み出してきました。ペレイラが出場すれば、前へのパスやセットプレーのキックも任せられますが、直前の試合での出場時間は8分でした。ダメ監督は9月の対戦で4-1とリードした59分に主力3人を交代させ、ニューヨーク・レッドブルズとのアウェー戦では71分に投入した攻撃選手が終盤の2ゴールに絡みました。決勝を控える今回も交代は予想されますが、それがアウェーチームの攻撃力低下を意味するとは限りません。
キックオフの頃には強い突風も予報されています。両チームともクロスやセットプレーから得点した試合があり、高いボールの精度に影響が出る可能性があります。その影響が一方だけに有利とは言えません。セントルイス・シティSCがホルセのパスで守備の裏を狙う形や、ミネソタ・ユナイテッドFCがボールを奪って素早く前進する場面には、別途注目が必要です。
3. 最終予想と結論
私たちはセントルイス・シティSCの勝利がより有力だと見ます。予想スコアはミネソタ・ユナイテッドFC 1-3、または2-3 セントルイス・シティSCです。アウェーチームがホームチームの2トップのプレスをかわし、ホルセのシュートとパス、ナバーロのボックス内での動きで先行。ミネソタ・ユナイテッドFCはイエボアのプレスやサイド攻撃から追い上げる展開を想定します。ホームチームが勝利を狙って後半に攻撃の人数を増やせば、アウェーチームの交代出場選手にも前進するスペースが生まれるでしょう。
この予想は、9月の対戦で先制を許した後も複数の形からチャンスを作ったセントルイス・シティSCの攻撃力、最近フォーメーションを変えてもクロスや空中戦から失点しているミネソタ・ユナイテッドFCの守備、そして直近10試合で前半をリードした8試合すべてで負けていないアウェーチームの試合運びを根拠としています。市場はホーム開催、アウェーチームの決勝日程とダーキンの欠場、ホームチームの復帰選手を考慮し、両チームをほぼ互角と見ています。ただ、ダメ監督は決勝を控えた9月にも主力アタッカーを先発で起用しており、ミネソタ・ユナイテッドFCの4-4-2は今回もセントルイス・シティSCのウイングバックとボックス内の攻撃に対応しなければなりません。
この見通しが変わるとすれば、アウェーチームが実際に攻撃陣をどう起用するかです。決勝への準備でホルセとナバーロがそろって先発を外れるか、早い時間に交代し、ホームチームの2トップが変更後の最終ラインの最初のパスを断って先制すれば、セントルイス・シティSCの反撃は9月より遅れる可能性があります。先発発表前はその可能性も残りますが、現時点で確認できる戦力と戦術の相性からは、アウェーチームがホームチームの追い上げをしのいで勝つ可能性が高いと見ます。