ベガルタ仙台対RB大宮アルディージャは、ボールを奪って速攻を仕掛けるチームと、ボールを保持して最終ラインを高く保つチームの対戦です。鹿島アントラーズ対セレッソ大阪は、数多くのチャンスを作ってきた攻撃陣と、J1のアウェーでなかなか得点できていないチームがぶつかります。どちらの試合も、ボール支配率だけで決まることはないでしょう。鍵になるのは、各チームの得意な攻め方が目の前の相手に通用するかどうかです。
ベガルタ仙台は、相手よりボールを持たない試合が多いながらもJ2首位に立っています。ボール奪取数はリーグ最多、被シュート数は最少で、22得点のうち6得点がチーム最多の得点パターンであるスルーパスから生まれています。一方のRB大宮アルディージャはリーグで最もボールを保持し、監督自身も最終ラインの高さはリーグ随一だと話しています。これはまさにベガルタ仙台が得意とする展開です。ホームでベガルタ仙台を苦しめたチームはコンパクトに守ってスペースを与えませんでしたが、RB大宮アルディージャはそうした戦い方をしないでしょう。
注目はRB大宮アルディージャのボランチです。加藤玄は出場停止で、両チームの中でデュエル勝利数が最多。高い最終ラインの前を守る役割も担っています。加藤がいない形は、これまでほとんど試されていません。奥山と武田がいるベガルタ仙台のセカンドボールに強い中盤は、その空いたスペースを突けますし、前線へのロングボールならRB大宮アルディージャのプレスを一気にかわすこともできます。
もちろんRB大宮アルディージャには、カルリーニョス ジュニオやカプリーニ、泉のクロスがあります。昨季は別の監督のもとでベガルタ仙台に2連勝しました。ただ、現在は3試合勝ちがなく、選手たちもフィニッシュの精度に課題があると認めています。ベガルタ仙台が新潟に敗れた試合では、攻撃時のボールロストが2度失点につながりました。監督は今週、その点を重点的に取り上げています。ベガルタ仙台の得点は、交代選手が入る後半に生まれると見ています。そこで、引き分けをカバーするハンデを付けて、ホームのベガルタ仙台に賭けます。
鹿島アントラーズには、今季J1のホーム戦で明確な傾向があります。上位グループ以外の相手には4戦4勝です。柏レイソルに敗れた試合でさえ、相手を大きく上回るチャンスを作りました。直近3試合では、いずれも期待得点が約3点に達し、相手にはほとんどチャンスを許していません。
セレッソ大阪はアウェー5試合で勝ちがなく、得点は3。J1の12試合中4試合で無得点に終わっています。最近の引き分けには内容にばらつきがあり、守備が堅いというより、決定力不足が目立ちます。また、早い時間帯の失点も続いています。マチン監督は水戸戦で選手を入れ替えており、過密日程から受ける印象ほど主力は疲れていません。鹿島アントラーズは負傷で右サイドの顔ぶれが変わっているため、左サイドのルーカス・フェルナンデスが注目ポイントです。
鹿島アントラーズは2グループで選手を回しているため、鈴木、柴崎岳、植田直通を含む先発候補は水曜日の試合で出場時間が限られていました。クロスやコーナーキック、レオ・セアラの決定力、そして1時間を過ぎてからの鬼木達監督の選手交代は、立ち上がりから飛ばさなくても生かせます。鹿島アントラーズがボールを握ってウイングバックを試し、1、2点差をつけて勝つと予想します。鹿島アントラーズの勝利に賭けます。