レッドブル・ザルツブルクもACミランも、直近のリーグ戦ではボールを多く持ちながら、結果にはあまりつながりませんでした。この試合でボールを相手に渡しても構わないのはどちらでしょうか。レッドブル・ザルツブルクのダニー・レール監督は、ホームでのACミラン戦では「ブンデスリーガで普段見られるのとは違う役割を担う」と話しています。ボールを持つ展開にはならないかもしれない、ということでしょう。ACミランは選手を入れ替えるうえ、主力センターバックも欠いています。再編された最終ラインは、ボールを持つときと持たないとき、どちらのほうが安定するでしょうか。
まずはレッドブル・ザルツブルクです。DBの試合記録はまだ暫定扱いですが、グラーツァーAK戦ではボール支配率64%を記録しながら、試合は0-0。シュート数は12対21で相手を下回り、グラーツァーのシュート21本のうち17本はボックス内からでした。xGも1.07対1.12とほぼ互角です。直近のホームリーグ戦、シュトゥルム・グラーツに3-0で勝った試合も、前半は0-0。3ゴールはいずれも72分から83分の間に生まれ、76分からは相手が10人でした。ボールを持ったときの数字ほど、守備の形は整っていません。レッドブル・ザルツブルクはポゼッション時に後方を空けることがあり、グラーツァー相手とは違って、ACミランの前線にはその隙を突く力があります。
ACミランの直近2試合も、逆の立場から同じ課題を示しています。ベンフィカ戦ではボール支配率61%、シュート17本、xGは1.03対0.63。それでも16分に失点し、0-2で敗れました。サッスオーロ戦は支配率59%、xGは1.17対1.20で1-1。ガッビアは20分に負傷交代しました。ACミランの唯一のゴールは、ハーフタイムにモドリッチが投入された後に生まれ、ラビオが決めてモドリッチがアシストしました。アモリム監督は会見で、今季すでに出場機会を得た選手を起用しつつ、選手の入れ替えも行うと話しています。クラブの試合プレビューによると、ガッビアとサーレマーケルスは欠場です。レッドブル・ザルツブルクで2年間プレーしたパヴロヴィッチは出場予定で、手薄になった最終ラインには見慣れた顔が加わります。
ただし、慎重に見ておきたい点もあります。まだ先発メンバーは分かりませんし、選手を入れ替えたACミランが、ここで挙げた数字を残したチームと同じとは限りません。注目したいのは試合開始から30分です。レッドブル・ザルツブルクが、バルトシュ・マズレクの言葉にあるように「粘り強く守り、前へ出るときは速く」という姿勢で構えるなら、ボールを多く持ちながら脅威を作れなかったグラーツァー戦の展開を、今度はACミランが味わうことになります。反対に高い位置からプレスをかけるなら、ベンフィカ戦のように攻め込んでも得点できず、先に失点する展開が、今度は逆の形で繰り返されるかもしれません。
情報源:acmilan.comの会見記事、Yahoo Sports掲載のレッドブル・ザルツブルクのクラブプレビュー、そして上記の両チームの試合に関するDB記録。