【26-27 イングランド・チャンピオンシップ】バーンリー vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ 分析プレビュー キックオフ: 10月17日 04:00 (日本時間)
バーンリーとウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズが、日本時間10月17日午前4時にターフ・ムーアでイングランド・チャンピオンシップ第11節を戦います。昨季そろってプレミアリーグから降格した両チームは、新監督のもとで対照的なスタートを切りました。バーンリーはホーム初勝利を求めており、ウォルヴァーハンプトンは2連敗を止めたいところです。
1. 試合概要および両チームの現状
チャンピオンシップ成績 順位・勝点: バーンリー 21位・勝点8 / ウォルヴァーハンプトン 10位・勝点14 試合・勝敗: バーンリー 10試合・1勝5分け4敗 / ウォルヴァーハンプトン 9試合・4勝2分け3敗 得点・失点: バーンリー 15・19 / ウォルヴァーハンプトン 16・14
10月15日のデータセンター集計によると、ウォルヴァーハンプトンはバーンリーより勝点が6高く、消化試合数も1試合少ない状況です。バーンリーはリーグ戦10試合すべてで得点を挙げているものの、勝利はわずか1勝にとどまっています。ホームでのリーグ戦5試合は4分け1敗、7得点8失点です。毎試合ゴールを奪いながらも毎試合失点しており、白星を掴めていません。対するウォルヴァーハンプトンのアウェイ5試合は2勝1分け2敗、8得点8失点です。順位差は明確ですが、両チームとも相手に得点機を与え続けています。
最近の結果には、選手の配置と決定力の変化が見られます。ニッキー・ヘイエン監督は、バーンリーのマックス・エラインをセンターバックから守備的ミッドフィルダーに上げました。その後のリーグ戦5試合で、バーンリーは7失点となっています。開幕から5試合の10失点よりは減ったものの、同じ時期に旗手怜央とラルジ・ラマザニが合流し、対戦相手のレベルも総じて低くなっていました。バーンリーはアウェイのワトフォード戦で4-0とシーズン初勝利を挙げた後、チャールトン・アスレティックを相手に2-2で引き分けました。チャールトン戦では2-1とリードしながら、後半アディショナルタイムに同点ゴールを許しています。
バーンリーがリード時の試合運びをどうコントロールするかは、今日も重要なポイントです。ダービー・カウンティ戦でも後半アディショナルタイムの失点で1-1となりました。ヘイエン監督は、ブリストル・シティ戦ではチームが引き気味になりすぎ、チャールトン戦ではポジションが高すぎたと説明しています(バーンリー公式、10月15日)。リードを奪った後にどの位置へ守備人員を残すかについて、まだ一貫した形を示せていないことを意味しています。チャールトン戦で同点弾につながるロングパスが出された際、バーンリーの選手8人が相手陣内に残っていました(The 72、10月14日)。
ウォルヴァーハンプトンは代表ウィーク前に2連勝を飾ったものの、ミドルズブラとボルトン・ワンダラーズに連敗を喫しました。ミドルズブラの鋭いプレスには自陣でのボール処理に苦しみ、ボルトン戦では19本のシュートとゴール期待値(xG)2.23を記録しながら1得点にとどまりました。直近のリーグ戦3試合を合わせると期待値4.75に対して実際の得点は2点です。バーンリーは同じ直近3試合で期待値3.37から7ゴールを奪っています。サンプルが3試合のみであるうえ、今日は両チームとも攻撃陣の顔ぶれが変わるため、最近の決定力の差がそのまま繰り返されるとは限りません。
チーム状況 バーンリー: 主な離脱者 アネル・アフメドホジッチ、ゼキ・アムドゥニ / 今日の変更点 センターバックのコンビ変更、最多得点者不在によるゴール前での穴 ウォルヴァーハンプトン: 主な離脱者 ラウル・ヒメネス、アダム・アームストロング、ロドリゴ・ゴメス / 今日の変更点 最前線の選択変更、ペナルティエリア内へ侵入する2列目の枚数減少
アフメドホジッチの代わりにヤルマル・エクダルが入れば、エラインは旗手との中盤コンビを維持できます。エラインがセンターバックに下がれば、その組み合わせは変わります。バーンリーのチーム内最多得点者であるアムドゥニも足首の負傷で離脱します。ワトフォード戦ではGKが弾いたボールに素早く反応して得点し、ダービー・カウンティ戦ではCKを頭で合わせました。最前線の候補であるアルマンド・ブロヤとジェイミー・ヴァーディは、今シーズンまだ得点がありません。サイドや2列目の選手による決定力が一段と求められます。
ウォルヴァーハンプトンでは、ヒメネスに続いて代役を務めていたアームストロングまで欠場します。セーザル・ペイショト監督は、チャンピオンシップでの出場時間が36分のショーン・ニーブを起用するか、ミッドフィルダーのマーシャル・ムネツィを最前線へ押し上げる可能性があります。ニーブは相手DFライン裏へ走る選択肢を、ムネツィはフィジカルでボールを収める選択肢をもたらします。ムネツィが前線に上がると、中盤で担っていた運動量は他の選手が補わなければなりません。2列目のロドリゴ・ゴメスも不在となるため、フェル・ロペスやマテウス・マネにかかるゴール前への侵入負担が大きくなります。
両チームの直近の対戦6試合は、バーンリーから見て2勝2分け2敗です。昨季最終節となったターフ・ムーアでの一戦も1-1でした。ただ当時は両チームとも現在とは監督が異なり、すでに降格が決まった状況でした。ウォルヴァーハンプトンにとってターフ・ムーアへの直近8回の遠征が4分け4敗というデータも、16年間にわたり様々な陣容が残してきた結果に過ぎず、今日の選手構成以上に重視すべき材料ではありません。
両チームとも直前のリーグ戦で主力を起用し、中2日での連戦となります。ウォルヴァーハンプトンは4日後にも延期されていたポーツマス戦を控えています。ペイショト監督はリーグ戦で比較的固定した先発起用を続けてきましたが、今回は離脱者と日程の都合から複数のポジションを変更する可能性があります。試合開始時のターフ・ムーアは雨の心配がなく、風も弱い予報です。天候がどちらか一方の戦い方に明確な差を生む状況ではありません。
2. マッチアップ分析
今季の平均ボール支配率はウォルヴァーハンプトンが55%、バーンリーが48%です(The Hard Tackle、10月15日)。アウェイチームがボールを長く保持する可能性が高いですが、勝負の鍵はウォルヴァーハンプトンが自陣からどうやって前進するかです。ミドルズブラは素早いプレスからウォルヴァーハンプトンの処理ミスを誘い、ボール奪取からシュートへと持ち込みました。バーンリーも高い位置でプレスをかけてボールを奪えれば、中央のジョシュ・ローレントからブルーン・ラーセンへつなぐカウンターを狙えます。チャールトン戦の先制点も、ローレントのパスとブルーン・ラーセンのフィニッシュから生まれました。
このマッチアップは、ウォルヴァーハンプトンが最前線に誰を置くかによって展開が変わります。ニーブが入れば裏への動き出しは生まれますが、プレッシャーを受けた味方が前線へ送るロングボールをキープできるかは不透明です。ムネツィが入れば競り合いでボールを収められますが、中盤でバーンリーのポジティブトランジションを食い止める人員が変わってしまいます。バーンリーのプレスが成功したとしても、チャールトン戦のように前進した選手の後方に十分な守備人員を残せなければ、ロペスやマネにそのスペースを突かれるリスクがあります。バーンリーにとっては、プレスを仕掛ける位置とボールを失った後の守備配置をセットで整理しておく必要があります。
ウォルヴァーハンプトンがバーンリーのファーストプレスを突破した場合、ロペスの立ち位置が鍵を握ります。ロペスがジョシュ・ローレントの背後でボールを受けて前を向けば、バーンリーのセンターバックの手前で決定的な攻撃を仕掛けられます。エクダルがアフメドホジッチの代役を務めれば、エラインがロペスの正面に残って対応できます。エラインがセンターバックに下がれば、その役割を別のMFが担わなければなりません。ロペスが予想スタメン通り右サイドに配置される場合は、攻防の舞台がバーンリーの左サイドに移ります。ルーカス・ピレスが攻撃参加した後のスペースでロペスがボールを受ける状況を、バーンリーがどうケアするかが問われます。
バーンリーの左サイドからの攻撃もウォルヴァーハンプトンに圧力をかけます。ピレスは今シーズン7試合で3アシスト、キーパス9本を記録しており、ブルーン・ラーセンとともにバーンリーの主要な攻撃ルートを形成しています(The Hard Tackle、10月15日)。相手右サイドのキーラン・トリッピアーもまた、クロスから好機を演出する選手です。ピレスが前進してトリッピアーを自陣に押し留められれば、バーンリーはそのサイドから攻撃を組み立てられます。逆にトリッピアーが上がり、ピレスが守備に追われれば、バーンリーの左サイド攻撃の始点は後退します。両者のポジショニングは、それぞれの背後に残る守備の枚数にも影響を与えます。
セットプレーはウォルヴァーハンプトンに残された確かな得点ルートです。The Hard Tackleによると、1試合あたりのセットプレー期待値はウォルヴァーハンプトンが0.669、バーンリーが0.145となっています。バーンリーはチャールトン戦でもCKのこぼれ球を処理できずに失点しました。今日もセンターバックのコンビが変わります。ただ、ヒメネスとアームストロングが不在のため、ウォルヴァーハンプトンの今季のセットプレー数値がそのままの脅威となるかは分かりません。バーンリーもダービー・カウンティ戦でCKからゴールを決めたアムドゥニを欠いており、空中戦でのフィニッシュを別の選手に頼る必要があります。
先制点が生まれた後は、両チームの直近の試合運びが試されます。バーンリーが先行した場合、ウォルヴァーハンプトンは同点を目指して交代カードとサイド攻撃を活用してくるでしょう。ペイショト監督はミドルズブラ戦の61分に3枚替えを敢行しました。バーンリーはダービー・カウンティ戦とチャールトン戦で、いずれもアディショナルタイムに相手の交代選手が絡んだ同点弾を許しています。ここでバーンリーが無闇に引きこもるか、あるいは多くの人数を前線に残し続ければ、過去の試合と同じ問題を繰り返しかねません。
ウォルヴァーハンプトンが先制した場合は、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦のようにアタッカーを下げてブロックを作り、1点差を守り切ろうとする可能性があります。しかしバーンリーは今季ホームでのリーグ戦5試合すべてで得点しており、アムドゥニ不在だったチャールトン戦でも2ゴールを挙げました。ブルーン・ラーセンのカウンターや、旗手やウイングによるペナルティエリア手前からのミドルシュートという武器も残っています。ウォルヴァーハンプトンがリードを守るには、前線が替わった状態であってもバーンリーの2列目からのシュートコースをしっかり消さなければなりません。
3. 最終判断および結論
予想スコアは、ホームのバーンリーとアウェイのウォルヴァーハンプトンによる1-1です。バーンリーが前半にハイプレスからウォルヴァーハンプトンの後方でボールを奪い、ローレントとブルーン・ラーセンを経由して先制する展開が有力です。ウォルヴァーハンプトンは60分前後の選手交代とセットプレーを活かしてバーンリーの新CBコンビを攻略し、同点に追いつくと見ています。両チームとも追加点に必要なゴール前のフィニッシャーを欠いているだけに、追いついた後はスコアが動かない可能性が高いと考えます。
この展望の背景には、バーンリーのハイプレスがウォルヴァーハンプトンの急造の前線を苦しめるという戦術的根拠があります。また、バーンリーがリードを奪っても終盤の守備陣形を安定して維持できていない最近の試合傾向も、アウェイチームの同点劇を後押しする要素です。同時に、アムドゥニを欠くバーンリーと、ヒメネス、アームストロング、ロドリゴ・ゴメスを欠くウォルヴァーハンプトンの双方が、2点目を奪う決定力を落としています。
市場は順位と最近のゴール期待値の優位性を理由にウォルヴァーハンプトンを高く評価していました。火曜日の試合結果を受けてバーンリーへの評価が上がり、木曜日に離脱者が確定した後はウォルヴァーハンプトンの評価が小幅に下落しています。この一戦では、双方が主軸の得点源を失っている点や、バーンリーのリード時のゲームマネジメントの甘さを踏まえ、どちらかの勝ち切りよりも引き分けの可能性が高いと判断します。ただし、ウォルヴァーハンプトンがセットプレーから先にリードを奪い、ウェスト・ブロムウィッチ戦のように守備ブロックを敷いて1点差を守り抜いた場合、この見立ては当てはまりません。