これらの試合は、絶え間ない圧力をしっかりとゴールに結びつけられるかが勝敗の分かれ目となります。河南嵩山龍門はサイドからのクロスやセカンドボールへの反応で天津津門虎のセンターバック陣を忙殺させる力があり、一方の天津は左サイドからキレスを直接狙う攻撃ルートを持っています。アル・カーディシーヤはボックス周辺へ複数人の飛び出しを絡められるのに対し、アブハーのコンパクトな守備陣形はクリアからバチュアイを走らせるカウンターを狙った設計です。どちらの試合も、クリア直後の最初の1本のパスが次の攻撃の成否を決定づけることになります。
河南のワン・シャンユエン(王上源)やサイドの選手たちはライン間に位置するナザリオを狙い、そこから中央へのクロスにグスタボが飛び込みます。このボール供給によって多くのシュートやコーナーキックが生まれているものの、成都戦や武漢戦の最近の試合ではボールを支配しながらもブロックされたり枠を外れたりする場面が目立ちました。天津の守備陣はコルドバとワン・シエンジュン(王献鈞)がクリアの中心を担っており、成都戦ではスン・ミンヒム(孫銘謙)の左サイドからのパスがキレスに通って勝負を決め、さらにシャダスがセットプレーからの活路を開きます。
ナザリオは復帰して河南の前節でフル出場を果たしました。天津の前節ではスンとGKのヤン・ビンリャン(閆炳良)がフル出場したものの、二人ともその後の負傷者リストに名前が挙がっています。またワン・チウミン(王秋明)はその試合で負傷交代し、その後はマウスピース等の歯科用器具を装着して練習を行っています。序盤は河南が陣地を押し込み、天津は相手の第1波を凌いだ後にどれだけ綺麗に陣地を回復できるかを模索する展開になるはずです。ここは中央でのクリアとキレスへの的確な前線供給により、天津が接戦に持ち込むと見ています。
アル・カーディシーヤはヴァイグルとアル・ジュワイルを経由してバー、レテギ、キニョネスへとボールを展開し、複数のアングルから繰り返しペナルティエリアへの侵入を仕掛けます。直近の試合では多彩な攻撃陣が躍動して大量得点を挙げた試合もあれば、シュート数は多くても枠内シュートが少なかった試合も見られました。対するアブハーは深めのブロックを敷き、レオンやセンターバック陣がそうしたクロスのコースを塞ぎつつ、クリア後はフェキルやエンクドゥがバチュアイへ展開する形を狙います。
アブハーでは長期離脱していたディアロとロジェが全体練習に復帰しましたが、ゴリの直近の公式戦出場は短い時間にとどまっています。アル・カーディシーヤの主力を担う攻撃陣は直近の2試合ともに先発しており、守備陣やサイドの顔ぶれは試合ごとに入れ替わっています。ホームのアル・カーディシーヤがボールを長く保持する展開が予想されますが、アブハーもコンパクトに守ってクリアするルートがあり、フェキルのリスタートやバチュアイという出口も備えています。アブハーが一方的な展開に持ち込まれるのを防ぎ、踏みとどまると予想します。