見出しの数字だけを見ると、今回の対戦相手と照らし合わせた際に実態とは違った印象を受ける2試合です。フィレンツェでは守備陣に不安を抱える両チームが激突しますが、ピッチ上でより強力な攻撃陣を擁するのはアウェイチームです。一方エヴァートンでは、カップ戦のノックアウトマッチにおいて、ボールを保持して前に運ぶホームチームが、ほぼ毎試合得点しながらも被シュート数が多いニューカッスルを迎え撃ちます。
ACFフィオレンティーナは19位に沈んでおり、ホームでのリーグ戦は1分3敗の3得点とまだ勝利がありません。ヴァノーリ監督のもと、リーグ戦では毎試合きっちり1得点にとどまり、直近3試合ではいずれも2失点以上を喫しています。サッリ監督率いるアタランタBCは多くのチャンスを作り出しており、主力に欠場者が多い状況でも先週末のフロジノーネ戦では膨大な決定機を生み出しました。
市場はアタランタの長い負傷者リストやアウェイでの勝ち点の少なさに注目しています。しかし、そのアウェイでの敗戦はローマ、ユヴェントス、ミラン戦によるもので、フィオレンティーナはまだそのレベルには達していません。対するフィオレンティーナのホームでの敗戦は中位チーム相手のものです。アタランタの欠場者は主に守備陣ですが、対戦するフィオレンティーナのホーム攻撃陣はリーグで最も大人しい数字となっています。さらにフィオレンティーナは、インテル戦でポングラチッチが負傷交代したため、ドラグシンとヴィエリーという組んだばかりのセンターバック陣で臨む見込みですが、クルストヴィッチは直近のリーグ戦2試合連続で得点しています。こうした点を踏まえ、私はこの試合でアタランタが負けない展開を予想します。
エヴァートンでは、モイーズ監督率いるチームに2つの戦い方があります。上位陣に対しては直近3度の完封負けを喫したように低い位置でブロックを敷き、それ以外のチームに対してはボールを前に運んでシュートを多く放つ展開に持ち込みます。このデータから見ればニューカッスルは後者のグループに該当し、調子の波がある第2GKを起用していることもあって1試合あたり約16本のシュートを許しています。ニューカッスル自身は直近10試合中9試合で得点しており、その大半が右サイドからのクロスによるものです。そしてその狙い先となるエヴァートンの左サイドは、アーセナル戦でミコレンコを欠き、ブランスウェイトも欠場する可能性があります。この2人こそが、エヴァートンの堅守でロースコアな試合を支えてきたディフェンダーです。
両監督ともに強力な布陣で臨むと明言しています。先制点は後半に生まれる可能性が高く、ノックアウト方式ではビハインドを背負った側が90分以内に追いつくために前に出ざるを得ず、反撃のスペースが生まれます。そのため、私はこの試合で両チーム得点(両者ゴール)を予想します。