【26-27 フランス リーグ・アン】パリFC vs モナコ 分析・プレビュー キックオフ:11月2日 01:15(日本時間)
勝ち点14のパリFCが、勝ち点15のモナコをホームに迎えます。順位以上に注目したいのは、パリFCの前線からのプレスと、モナコの後方からのビルドアップがどうぶつかるかです。
1. 試合概要と両チームの状況
リアム・ロシニアー監督率いるパリFCは、4-2-3-1の布陣から相手がボールを失った瞬間に、ラシン・シナヨコを起点に素早く攻めます。スタッド・レンヌ戦では相手の後方でのボールロストからマキシム・ロペスが得点し、RCランス戦ではシナヨコとコレオショがカウンターを仕留めました。ただし、今季リーグ戦で前半を0-0で終えた3試合はいずれも無得点でした。相手にカウンターの機会を与えない展開では、攻撃の脅威が薄れているということです。ロシニアー監督も守備の安定を課題に挙げています(フットエクス、10月30日)。直近のスタッド・レンヌ戦で喫した3失点はすべてPKによるもので、今季リーグ戦の9失点中7点は後半に生まれています。
コレオショは太ももの負傷で、10日ほど離脱する見込みです(ル・パリジャン、10月28日)。左サイドでシナヨコと連係し、自らもフィニッシュしていた役割には、モーゼス・シモンか、負傷から復帰して練習に合流したルディ・マトンドが入る可能性があります。シモンの今季リーグ戦出場時間は166分です。右サイドバックのアダマ・カマラとサミル・シェルギは出場が不透明です。パリFCはRCランス戦から8日間空きましたが、先発が決まらなければ、両サイドでどの組み合わせからカウンターを仕掛けるのかは見えてきません。
モナコはリールOSC戦で前半に枠内シュートを打てず、後方でのボールロストから先制点を許しましたが、ハーフタイムの交代後にエダン・ディオプのゴールで引き分けました。ロリアン戦ではボールを長く保持したものの、明確なチャンスはあまり作れませんでした。一方、SCフライブルク戦ではパリス・ブルナーの突破で先行し、カウンターから追加点を挙げました。相手が攻めに出てくる展開のほうが、守備を固められる展開より脅威を発揮しています。ファティの負傷離脱に加え、ミカ・ビエレスも直近2試合連続で招集されておらず、後半に攻撃を変える選択肢が減っています。守備ではモハメド・サリスが招集外で、練習に復帰したエリック・ダイアーも先発できるコンディションかは不透明です(ビュート・フットボール・クラブ、10月31日)。パリFCは昨季の対戦で2連勝していますが、どちらもロシニアー監督の就任前の試合でした。
2. マッチアップ分析
最初のポイントは、パリFCが前線でボールを奪い返せるかです。スタッド・レンヌ戦の得点につながったプレスは、モナコがリールOSC戦でラミン・カマラのボールロストから失点した場面と重なります。センターバックの組み合わせまで変わるようなら、モナコは後方でのボール扱いにより大きな負担を抱えるかもしれません。ただし、パリFCが一貫して高い位置からプレスをかけるとは限りません。フィリペ・ルイス監督は、相手が高い位置からプレスをかけてくる可能性も、低い位置に構える可能性もあると話しています(モナコ公式サイト、10月30日)。パリFCが引いて守れば、モナコがボールを持つ時間は増えそうですが、ロリアン戦のように相手守備の前で十分な決定機を作れない展開も考えられます。
2つ目のポイントは、モナコが後半に前線の選手を入れ替えたあと、パリFCがペナルティーエリアを守り切れるかです。リールOSC戦ではエダン・ディオプとマティス・アブラインを投入した後に同点ゴールが生まれました。パリFCは直近のスタッド・レンヌ戦でペナルティーエリア内のファウルからリードを失い、RCランス戦でも後半に2失点しました。ブルナーが相手を抜きにかかる場面で、ファウルせずに対応できるかが鍵です。一方、モナコの右サイドバック、ヴァンデルソンが攻撃参加すれば、パリFCはその背後を狙えます。ただ、RCランス戦でその攻撃を仕上げたコレオショは不在です。シモンやマトンドが同じ役割を担えるかは、まだ判断がつきません。
3. 最終判断と結論
市場はパリFCのホームでの強さを織り込みつつも、オッズ発表後はモナコをやや高く評価しました。コレオショの欠場とパリFC守備陣の出場が不透明なことが、判断に影響しています。この試合で注目したいのは、両チームがそれぞれ異なる時間帯に相手の弱点を突ける点です。パリFCはモナコの後方でのボールロストを前半の得点につなげ、モナコは後半の交代後に攻勢を強め、後半の失点が多いパリFCを追い上げる可能性があります。
追いついた後にさらに得点を重ねるのは、どちらにとっても簡単ではありません。パリFCはコレオショ不在のなかで左サイドからのカウンターを仕上げなければならず、モナコもファティを欠いた状態で攻撃を変える必要があります。パリFCが後半にペナルティーエリア内でのファウルを避けてリードを守るか、モナコが前半から相手守備の前で脅威となるチャンスを作れれば、見通しは変わってきます。現時点では、パリFCが先制し、モナコが後半に追いついて1-1で終わる展開が最も有力です。
【最終結論・マーケット別・ベットマンのオッズ発表時点】 試合結果:引き分け — パリFCが前半にカウンターから得点し、モナコが後半の交代後に同点ゴールを決める展開が考えられます。3点目を担う選手(コレオショ、ファティ、ビエレス)は両チームとも不在です。 ハンデ -1:負け — 引き分けを予想する試合です。パリFCが2点差をつけるには、コレオショ不在の左サイドからのカウンターと急造となる右サイドの守備で、モナコの後半の攻勢をしのぐ必要があります。 2.5 アンダー — モナコは前半のチャンスメークが少なく、パリFCは試合平均の期待失点が1.02で、相手に多くのチャンスを与えていません。両チームとも2点目を決める選手が見当たらず、1-1の展開です。