【26-27 ドイツ・ブンデスリーガ】ヴェルダー・ブレーメン vs パーダーボルン プレビュー キックオフ:10月17日 22:30(日本時間)
ヴェルダー・ブレーメンとパーダーボルンが、日本時間10月17日22時30分からヴェーザーシュタディオンでドイツ・ブンデスリーガ2026-27シーズン第6節を戦います。ヴェルダー・ブレーメンは勝てば、2018-19シーズン以来となる好スタートを切ることになります。昇格プレーオフを経て1部に上がったパーダーボルンは、降格圏のすぐ上からアウェーで勝ち点を狙います。
1. 試合概要と両チームの状況
ヴェルダー・ブレーメンは5試合で2勝2分け1敗、勝ち点8で7位です。パーダーボルンは1勝1分け3敗、勝ち点4で15位。16位ウニオン・ベルリンを得失点差で上回っている状況です。この日はヴェーザーシュタディオンの開場100周年にあたり、ブレーメンのフライマルクト祭りの初日でもあります。ヴェルダー・ブレーメンは記念のホームゲームで勝利を狙い、パーダーボルンには降格圏との勝ち点差を広げるチャンスです。
今季のブンデスリーガ 5試合の成績:ヴェルダー・ブレーメン 2勝2分け1敗/パーダーボルン 1勝1分け3敗 得点・失点:ヴェルダー・ブレーメン 10・10/パーダーボルン 3・7 ホーム・アウェー成績:ヴェルダー・ブレーメンはホームで2勝/パーダーボルンはアウェーで1分け1敗
ヴェルダー・ブレーメンはリーグ戦4試合無敗ですが、勝ち点8のうち7点は自分たちより上位のチームから挙げています。今季のホームではRBライプツィヒに3-1、アウクスブルクに3-2で勝利しました。ただ、RBライプツィヒ戦ではボール支配率31%と相手にボールを持たれながら、序盤のプレスとカウンター、コーナーキックから得点。アウクスブルク戦では長くボールを保持したものの0-2とリードされ、終盤25分で3ゴールを奪いました。ホーム2勝は確かな実績ですが、先制後に試合をうまくコントロールしたことを示す結果ではありません。
ダニエル・ティウネ監督のチームは、ボールを持たないときは守備ラインを下げ、中央の間隔を狭めます。一方、ボールを持てば両サイドバックと右サイドのユリ・レヘルが前に出ます。FCケルン戦ではアモス・ピーパーのビルドアップのパスをカットされ、アウクスブルク戦では敵陣でボールを失った直後に先制点を許しました。コーナーキックからもリーグ戦10失点のうち3点を喫しています。ティウネ監督が今季初の無失点をこの試合の目標に掲げるのはそのためです。
攻撃は後半に強さを見せています。ヴェルダー・ブレーメンのリーグ戦10得点のうち9点が後半に生まれ、6点は残り15分で決まりました。ニクラス・フュルクルクは直近4試合連続ゴール、マルコ・グリュルは今季リーグ戦で5アシストを記録しています。ただし終盤のゴールには、相手がリードしていたり、得点を狙って攻撃の人数を増やしていたりする状況で生まれたものも含まれます。パーダーボルンが0-0を保ち、守備の間隔を狭くすれば、同じスペースが生まれるとは限りません。
パーダーボルンはリーグ戦5試合で3得点。そのすべてがホッフェンハイムとのホームゲームで生まれました。アウェーではFSVマインツ05と0-0で引き分け、ドルトムントには0-3で敗れ、どちらの試合でも枠内シュートを記録できませんでした。5試合のシュート数は104本でリーグ平均の107本に近い一方、得点率は2.9%とリーグ最低です(10月16日付、スポーツシャウ掲載のWDR)。今季の合計期待得点も4.63でリーグ最低となっています(10月15日付、ベットバシス)。シュート数に見合う得点機会を作れていないということです。ただし直近のVfBシュトゥットガルト戦では期待得点1.96を記録しながら0-2で敗れました。今季の得点率だけで今回の攻撃力を決めつけることはできません。
ラルフ・ケッテマン監督は3-5-2を基本とし、守備の間隔を狭めます。ナウエル・ノルのセーブで耐え、マルビン・ピリンガーがロングボールを収めれば、右ウイングバックのラウリン・クルダが前進してクロスを上げます。ホッフェンハイム戦の得点も、コーナーキック後のシュートやノルのロングボールから始まった攻撃、途中出場選手のクロスから生まれました。一方、前半をリードされていたリーグ戦3試合はいずれも敗れ、合計0得点6失点でした。ケッテマン監督がビハインドで攻撃の選手を増やすとチャンスは生まれましたが、同点を狙う後半に追加点を許すこともありました。
両監督とも、この試合で先発を大きく入れ替える意向は見せていません。ヴェルダー・ブレーメンは第2節から4試合続けて同じ先発メンバーを起用しています。イェンス・シュタゲやジャスティン・ンジンマーを含む8人の欠場者は最近先発から外れていますが、シュタゲのペナルティーエリアへの飛び出しやンジンマーの右サイドのスピードを途中から加えることはできません。セネ・リネンと左サイドの守備陣の欠場も、後半の守備固めの選択肢を狭めます。ドルトムント戦の途中で交代したピーパーは最終調整をこなし、先発候補と見られています。再び起用できない場合はオスカル・ヴォイチクが代役です。
パーダーボルンも従来の3バックを維持する可能性が高いでしょう。センターバックのマルセル・ホフマイアーとニヤメキ・アウォトビエグラントは欠場しますが、今季1部での出場記録がないため、先発への影響は小さそうです。一方、試合中に3バックを組み替える選択肢は、主将のフェリックス・ゲッツェを中心に限られます。左手に小さな骨折を負ったクルダは保護具を着け、制限なく出場できます。両チームともこの試合の後にリーグ戦とDFBポカールの試合が続きますが、今回主力を大幅に休ませる兆しはありません。
過去の公式戦での対戦は3試合あり、すべてパーダーボルンのホームで行われ、ヴェルダー・ブレーメンが2勝1分けと勝ち越しています。ただし当時は両チームとも監督が異なり、パーダーボルンはボールを長く保持する2部チームでした。今回はヴェルダー・ブレーメンのホームで行われ、ホームチームがより長くボールを持つ可能性が高いでしょう。過去の対戦結果より、現在の両チームのボール支配と守備の形が重要です。
2. マッチアップ分析
ヴェルダー・ブレーメンが長くボールを持てば、パーダーボルンの密集した3-5-2の守備を崩す必要があります。最も参考になるアウクスブルク戦では、ボール支配率59%を記録しながら前半の期待得点は0.36にとどまりました。後半は素早いフリーキックの再開からチュキがハーフスペースでグリュルにつなぎ、アルトゥールの対角線のパスとグリュルの左からの低いパスも得点につながりました。パーダーボルンが中央を封じれば、ヴェルダー・ブレーメンも左からペナルティーエリアへボールを入れたり、セットプレーを活用したりする可能性が高いでしょう。
左サイドではグリュルとオリヴィエ・デマンが、パーダーボルンの右ウイングバック、クルダと対峙します。クルダはピリンガーが収めたロングボールを受けてクロスを上げる、主要な攻撃の担い手です。クルダが前に出れば、パーダーボルンは右からクロスを入れられますが、ボールを失った際には背後でグリュルとデマンがボールを受けられます。守備位置を保てばヴェルダー・ブレーメンの左サイド攻撃に対応しやすくなる一方、パーダーボルンのクロスの機会は減ります。クルダをいつ前進させるかが、アウェーチームのサイド攻撃のバランスを左右します。
セットプレーでは両チームに具体的な得点パターンがあります。フュルクルクはグリュルのコーナーキックやフリーキックをヘディングで決め、FCケルン戦でもコーナーキック後の混戦から得点しました。パーダーボルンはSCフライブルク戦でこぼれ球をクリアできず、VfBシュトゥットガルト戦ではファーサイドに送られたクロスからヘディングで失点しました。ヴェルダー・ブレーメンがボールを長く保持しても中央への侵入に苦しむなら、グリュルのキックとフュルクルクの動きが別の得点ルートになります。
パーダーボルンもヴェルダー・ブレーメンのコーナーキック守備を狙えます。ホッフェンハイム戦の先制点はコーナーキック後の二次攻撃から生まれました。ラファエル・オーバーマイヤーのロングスローや、途中出場の可能性があるシュテフェン・ティゲスのヘディングも使えます。オープンプレーでは、ノルのロングキックをピリンガーが収め、クルダにつなぐ攻撃が現実的なルートです。ピーパーとマルコ・フリードルが最初の空中戦に勝てば、その攻撃は続きにくくなります。反対にヴェルダー・ブレーメンのサイドバックが前進した状態でボールを失えば、守備が整う前にピリンガーとクルダが攻めるチャンスを得ます。パーダーボルンは今季アウェー2試合で、この形から枠内シュートを打てていません。
先制点の後は両監督の交代策が重要になります。0-0の時間が長引けば、アウェーで勝ち点1を受け入れられるパーダーボルンには、攻撃の人数を増やす理由があまりありません。ヴェルダー・ブレーメンは後半に攻撃の選手を投入しても、引いて守る相手の前で自らスペースを作る必要があります。ヴェルダー・ブレーメンが先制すれば、ケッテマン監督はティゲス、ラヤン・フィリップ、オリバー・バティスタ・マイヤーらを投入して同点を狙う可能性があります。パーダーボルンはドルトムント戦とVfBシュトゥットガルト戦で、終盤に攻撃の人数を増やした後、追加点を許しました。その展開になれば、ヴェルダー・ブレーメンの途中出場選手も相手の守備裏を狙えます。逆にパーダーボルンが先制すれば、ヴェルダー・ブレーメンはサイドバックをさらに押し上げざるを得ず、パーダーボルンのロングボールやセットプレーから追加点が生まれる余地も出てきます。
3. 最終判断と結論
スコア予想はヴェルダー・ブレーメンの2-0または3-0です。前半はパーダーボルンが守備の間隔を狭め、ノルのセーブで耐える展開が考えられます。後半にグリュルのセットプレーや左からのクロスでヴェルダー・ブレーメンが先制すれば、パーダーボルンは追いつくために攻撃の人数を増やさなければなりません。ヴェルダー・ブレーメンはそこで生まれたスペースを途中出場の攻撃陣で突き、残り15分で追加点を狙えます。
グリュルとフュルクルクが生かしてきたセットプレーは、パーダーボルンのこぼれ球への対応とファーサイドの守備を試します。パーダーボルンは今季のアウェー戦で枠内シュートがなく、ヴェルダー・ブレーメンのコーナーキック守備の弱点を得点につなげる材料に乏しい状況です。ケッテマン監督がビハインドで攻撃の人数を増やした試合では、追いつくチャンスとともに終盤の追加失点もありました。
市場はヴェルダー・ブレーメンの順位と最近の得点力を根拠にホームチーム優勢と見ており、勝敗の方向性については私たちも同じ見方です。違いは試合全体の得点数です。市場はヴェルダー・ブレーメンの最近の試合で多くのゴールが生まれた点を重く見ていますが、そうした試合には攻撃力の高い相手の得点と、ヴェルダー・ブレーメンの追い上げによるゴールも含まれています。パーダーボルンの今季のアウェー攻撃を考えると、同じ展開が繰り返される可能性は低いでしょう。ただしパーダーボルンがヴェルダー・ブレーメンのボールロスト直後の攻撃やコーナーキック後の二次攻撃から先制すれば、ホームチームが攻撃の人数を増やす必要があるため、この見通しは変わります。