【2026 UEFAネーションズリーグ】キプロス vs ラトビア 分析プレビュー キックオフ:10月6日 01:00(韓国時間)
キプロスとラトビアは、韓国時間10月6日の1時からニコシアのGSPスタジアムで、UEFAネーションズリーグ・リーグC グループ2の第4戦を戦います。7日前のリガでは、キプロスがチャンスを多く作りながら0-0の引き分けに終わりました。キプロスはグループ2位の座を守りたいところで、最下位のラトビアは大会初勝利を狙います。
1. 試合概要と両チームの現状
3試合を終えて、キプロスは勝ち点4で2位、ラトビアは勝ち点1で4位です。キプロスが勝てば、同日に行われるアルメニア対モンテネグロの結果にかかわらず2位を守れます。引き分けでは2位が確実とは言えません。キプロスのアポストロス・マンツィオス監督は4連戦を連勝で締めくくりたいと語り、ラトビアのパオロ・ニコラート監督も招集前から勝利への意欲を強調していました。両チームとも次の試合は11月です。起用に影響しそうな日程上の条件は、次戦に向けた休養というより、直近4試合で積み重なった疲労のほうでしょう。
キプロスはモンテネグロでの敵地戦に1-2で敗れたあと、ラトビアとの敵地戦が0-0、アルメニアとのホーム戦が2-0と、2試合続けて負けていません。ただ、2度の無失点試合は戦い方がまったく違いました。リガではボール支配率67%で攻撃を主導し、シュートを18本放っています。アルメニア戦は支配率33%と引いて構え、31分までに挙げた2点を、後半に数的不利となりながらも守り切りました。今日もキプロスが相手陣内で長くボールを持つなら、得点の形はアルメニア戦よりリガでの試合に近くなる可能性が高いでしょう。
ラトビアはアルメニア戦の敵地戦に0-2で敗れ、キプロスと引き分けたあと、モンテネグロに1-2で敗れました。今大会唯一の得点は、モンテネグロ戦82分、後半に同時投入されたクリステルス・ツダルスのパスをマルクス・ストロジュスが決めたゴールです。この試合ではクロスを34本、ペナルティエリア外からのシュートを7本記録しましたが、クロスの多くは good な位置でのシュートにはつながりませんでした。リガでキプロスを無得点に抑えた試合でも、ラトビアの枠内シュートは0本です。低い位置で守って勝ち点を拾う形は見せてきたものの、そこから勝ちに行く攻撃はまだ十分に示せていません。
チーム キプロス:出場の変動要素 コスタス・フィレアス欠場、コンスタンティノス・ソティリウとニコラス・ハルラが復帰 / 試合で変わる役割 リガで戦った守備陣を再び組める ラトビア:出場の変動要素 アントニス・チェルノモルディス出場停止、デニス・シルキン不参加 / 試合で変わる役割 リガの3バックからDF2人が抜け、シルキンのボール運びの役割も失われる ラトビア:出場の変動要素 ロベルツ・サヴァルニエクス出場不透明 / 試合で変わる役割 欠場となればサイドの守備とセットプレーのキッカーを両方変える必要がある
キプロスの選択肢は、アルメニア戦のあとむしろ増えました。退場したフィレアスは出られませんが、出場停止が明けたソティリウとハルラが戻ってきます。マンツィオス監督は、リガで使った4バックを再び採用することも、アルメニア戦の勝利時の先発を一部調整することもできます。一方のラトビアは、リガで先発して無失点を守った3人のセンターバックのうち、残るのはデニス・メルニクスだけです。モンテネグロ戦に先発したオスカルス・ビエンティスが控え候補で、ダニエルス・ヴァロディスは今大会の出場記録がありません。新しい顔ぶれが、リガのときのようにクロス対応のマークを分担できるかが重要です。
過去5年間の対戦2試合は、どちらも引き分けでした。2024年のキプロスのホームでの親善試合ではイオアニス・ピタスが先制し、ラトビアが85分に交代選手のパスから同点ゴールを決めています。先日のリガでの試合でも、キプロスがチャンスを重ねたあと、ラトビアの後半の交代選手が終盤の攻撃に絡みました。ただ、2024年の試合は後半にラトビアが6人を代えられる親善試合でしたし、今回はリガで先発したラトビアのDFラインも維持されません。2度の引き分けが、今日の結果まで決めるわけではありません。
両チームとも10月3日の試合から中3日での再戦です。キプロスはニコシアにとどまりましたが、ラトビアはリガから移動しました。マンツィオス監督は選手に疲労があると認め、ニコラート監督はリガでのプレスが体力を大きく消耗したと話しています。このため、後半にキプロスが攻撃の強度を保てるか、ラトビアが新しい守備の組み合わせで間隔を保てるかを、あわせて見る必要があります。
2. マッチアップ分析
キプロスがまず狙うのは、ラトビアの中央の守備におけるマークの分担です。リガでのキプロスは、ペナルティエリア内からのシュート11本、コーナーキック11本を記録しました。ピタスのパスを受けたマーカス・エドワーズのシュート、ゲオルギオス・マレキディスのクロスからのヤニス・コスティのヘディング、コーナーキックのあとのソティリウのフィニッシュ未遂などです。ラトビアがキプロスのペナルティエリアへの侵入を許さずに無失点で終えた試合ではありませんでした。GKリハルツ・マトレヴィチが枠内シュート5本を止め、エドワーズのフリーキックと追加タイムのシュートはポストに当たっています。
今日もラトビアが低く守るなら、キプロスはサイドからのクロスとコーナーキックで、ピタスとDF陣の競り合いを作る可能性が高いでしょう。ニコラート監督は今大会の3試合すべてでセンターバック3人を基本としていたので、守備の人数は維持できます。ただ、リガでその競り合いを担ったチェルノモルディスとシルキンが抜けます。ラトビアはアルメニア戦の敵地戦でも、コーナーキックからのヘディングで先制を許しました。新しく組む守備陣が、クロスを受ける選手と後ろから入ってくる選手をどう分担するかが、リガとは違う条件です。かといって、守備陣の変更だけでキプロスの得点が決まるわけではありません。リガではチャンスを作りながら決め切れず、マトレヴィチがまた好セーブを見せることもあり得ます。
エドワーズのシュートとフリーキックは、クロスが封じられたときにキプロスが使えるもう一つの手段です。モンテネグロ戦ではペナルティエリア外から得点し、リガでは直接フリーキックを含めて2度ポストを叩きました。ラトビアがペナルティエリア内にDFを多く並べれば、キプロスの攻撃陣は寄せを受けながらシュートを打つことになります。そこでエドワーズがエリア手前でボールを受けて直接狙うか、ファウルを誘う場面が重要になります。ラトビアのDFが彼を止めようと前に出れば、サイドから入るクロスに対する立ち位置も取り直さなければなりません。
キプロスの攻め方は、先制したあとに変わるかもしれません。今大会のキプロスの3ゴールは、すべて相手がボールを長く持った試合で生まれています。リガのようにラトビアが低く守るなら、キプロスはボールを持った状態でチャンスを作る必要があります。逆にキプロスが先に得点してラトビアが前に出てくれば、ロイゾス・ロイズとエドワーズが相手DFの背後のスペースを突けます。ラトビアはアルメニア戦とモンテネグロ戦で先に失点したあと、クロスと遠目からのシュートに大きく頼りました。今日も同じ形で追いかけるなら、キプロスがボールを奪って前進する場面は増えそうです。
ラトビアがボールを前に運ぶ手段には制約が出ました。リガではシルキンが守備位置からボールを運び上がり、キプロス選手のファウルを誘っています。彼の離脱は、守備の人数が変わるだけでなく、攻撃の起点となる選手が変わることを意味します。ラトビアが低く引くなら、ロベルツ・ウルドリクスやヴラディスラブス・グトコフスキスが前線でボールを収め、味方が上がる時間を稼がなければなりません。もしボールをより長く持とうとすれば、守備陣はシルキン抜きでキプロスの前線からのプレスを受けることになります。ニコラート監督はリガでの布陣と体力の消耗に問題があるとし、モンテネグロ戦では5-4-1に変えました。今日も守備の人数は維持しつつ、ボールを奪ったあとの前進のさせ方は調整してくるかもしれません。
ラトビアの得点の可能性が高まる時間帯は、後半の交代の局面です。リガでは78分に入ったエドゥアルズ・ダスケヴィクスがペナルティエリアでウルドリクスにパスを出し、ウルドリクスのシュートはゴールの上に外れました。モンテネグロ戦では78分に投入されたツダルスとストロジュスが、82分のゴールを生み出しています。キプロスが0-0を破ろうと後半にFWを増やせば、ラトビアがボールを運べるスペースも生まれます。モンテネグロでの敵地戦で、キプロスは先制したあとPKで同点にされ、攻撃陣3人を交代したあとに決勝点を許しました。ただ、アルメニア戦では退場直後に、FWではなくDFを入れて2-0を守っています。マンツィオス監督が今日、リードしたあとにどんな交代を選ぶかが、ラトビアの終盤のチャンスに影響します。
ラトビアは直近の公式戦10試合のうち、前半を同点で終えた4試合で2勝2分け、前半にリードされた5試合ではすべて負けています。サンプルだけで結果を断定はできませんが、ラトビアがリガのように失点せずに後半まで持ち込もうとする理由は明白です。キプロスは引き分けでは2位が保証されないので、0-0が長引くほど攻撃の人数を増やす可能性があります。その選択はキプロスの得点機会を増やすと同時に、ラトビアの交代選手によるカウンターの機会も生みかねません。
3. 最終判断と結論
私たちは、キプロスが攻撃を主導して勝つ可能性のほうが高いと見ています。リガのキプロスはペナルティエリア内まで入って何度もシュートを放っており、今日のラトビアはその攻撃を受けたセンターバック2人を起用できません。マンツィオス監督は低く守るラトビアに対して得点する方法を見つけると話していて、ソティリウの復帰でコーナーキックの際に空中戦を競る選手も戻りました。ラトビアは後半の交代選手で得点できる可能性がありますが、シルキンが抜けたことで、守備エリアからボールを運んで前進する方法はリガのときより限られます。
市場はキプロスの勝利を有力と見ています。その方向には同意しますが、キプロスが勝っても点差は大きくならないという見方とは違う意見です。市場が見ている順位やホームの利よりも大きな違いは、チェルノモルディスとシルキンが同時に抜けることで、ラトビアがクロス対応のマークの分担とボール運びの役割を同時に割り当て直さなければならない点です。この変化はキプロスの先制点だけでなく、失点したラトビアが前に出たあとに与える追加のチャンスにも影響しうるでしょう。
予想スコアはキプロスの2-0です。キプロスがクロスやコーナーキックで新しく組まれたラトビアの守備陣を突いて先に点を取り、ラトビアが攻めに出たあとの切り替えの場面で、もう1点を加える展開を予想します。リードしたあとは、アルメニア戦のように守備の人数を合わせて、ラトビアの後半の交代選手がペナルティエリアに入るチャンスを減らせるでしょう。ただ、リガのときのようにマトレヴィチの好守が続き、キプロスが前半のチャンスを決め切れずに0-0のまま60分を過ぎれば、キプロスの1点差勝利や引き分けの可能性が高まります。