【2026 UEFAネーションズリーグ】マルタ vs アンドラ 分析プレビュー 試合開始:10月5日 01:00(韓国時間)
マルタとアンドラは、韓国時間10月5日午前1時、マルタのタカリ・ナショナルスタジアムでUEFAネーションズリーグ・リーグDグループ1の試合を戦います。マルタがアウェイのアンドラ戦で2-1の逆転勝利を収めてから、わずか10日後の再戦となります。両チームともに次期大会でのリーグC昇格は決まっているものの、マルタはグループ首位固めを狙い、アンドラはマルタ相手の初白星を目指します。
1. 試合概要および両チームの現状
マルタはグループリーグ2試合で1勝1分けの勝ち点4とし、首位に立っています。対するアンドラは1分け1敗の勝ち点1です。マルタが勝利すれば勝ち点7となり、2位ジブラルタルとの差を5ポイントに広げます。マルタは第1戦で17分に先制を許したものの、テディ・テウマとアーヴィン・カルドナの連携から36分に同点弾、81分に決勝点を奪いました。アンドラもその間にチャンスを作ったものの、同点のスコアを守り切れませんでした。
今大会ここまでの2試合 成績:マルタ 1勝1分け / アンドラ 1分け1敗 得点・失点:マルタ 3・2 / アンドラ 1・2 1試合平均シュート数:マルタ 14.5本 / アンドラ 8.5本 平均ポゼッション率:マルタ 64% / アンドラ 51%
シュート数やポゼッション率ではマルタが上回っていますが、2試合とも失点しています。アンドラ戦ではモイセス・サン・ニコラスとアーロン・ロドリゴにマルタの右サイドをパスワークで崩され、ロドリゴのシュートをギヨーム・ロペスに押し込まれました。ジブラルタル戦でもジェームズ・スカンロンに中央を持ち上がられて同点ゴールを許しています。マルタが再びゲームを支配する展開になっても、アンドラの一発の攻めには警戒が必要です。
マルタの直近の成績は上向きです。9月以降、敵地でアンドラを破り、リヒテンシュタインとの親善試合にも勝利、ジブラルタル戦は1-1で引き分けました。相手がリーグDレベルになった影響が大きいと言えます。ただ、ジブラルタル戦ではシュート17本中12本をペナルティエリア内から放ちながら、わずか1得点にとどまりました。BBCの集計によると、クロスは37本、敵陣ペナルティエリア内でのボールタッチ数は41回に達しています。ジブラルタルがボックス付近でのクリアに専念する状況下でも、マルタは得点機を十分に生かせませんでした。
アンドラは同じジブラルタルとアウェイで対戦し、0-0で引き分けました。シュート11本、枠内シュート4本を記録し、後半73分には一度の攻撃でシュートを4度浴びせる場面もありました。無得点だったとはいえ、決してチャンス不足だったわけではありません。しかし、データセンターの開催地別記録を見ると、アンドラはアウェイ直近10試合で2ゴールにとどまり、得点できたのはラトビア戦の1試合だけです。今回の一戦でも、作ったチャンスをゴールへ結びつけられるかが大きな課題となります。
両監督の選手起用にも違いが見られます。エミリオ・デ・レオ監督は、アンドラとの第1戦の先発11人全員をリヒテンシュタインとの親善試合で休ませ、ジブラルタルとの公式戦では2枚のみを変更してレギュラー陣を再登板させました。マルタは4-2-3-1を採用し、前線の下にテウマを配置して、左サイドのイリアス・シュアレフとライアン・カメンズーリを前進させます。一方、コルド監督率いるアンドラは相手に応じて守備位置を調整します。第1戦では4-4-2の強固なブロックでマルタのパスを防ぎにかかり、ジブラルタル戦ではボールを保持して攻勢に出ました。
アンドラのメンバー構成は第1戦から変わる見込みです。マイティティップスによると、セントラルMFのエリック・イスキエルドが今大会2試合で警告を受けたため出場停止になると報じられています(10月2日)。またボンディアは、中盤のパウ・バボットとFWジェラール・ソラがU-21代表チームに合流したと伝えました(9월 29日)。2選手のマルタ戦欠場が明言されたわけではありませんが、試合日程がU-21代表のモルドバ戦とスロバキア戦の合間に位置するため、出場の可能性は低い状況です。バボットとイスキエルドが揃って不在となれば、過去2試合でセンターバックの前を固めていたコンビの再編を余儀なくされます。ソラは第1戦の序盤に鋭いドリブル突破から決定機を演出していた選手です。
マルタ側では、右ウイングのジョセフ・ムボンがコンディション面で懸念材料となっています。彼はジブラルタル戦でシュアレフのクロスに合わせて先制ゴールを決めましたが、ジブラルタル・クロニクル紙によると、その後の競り合いで負傷し交代したと伝えられています(現地10月1日)。仮に出場できなければ、第1戦で先発したポール・ムボンが代役を務める可能性があります。ジョセフ・ムボンの出場可否によって、マルタが左サイドから供給したクロスを逆サイドで仕留める形にも変化が生じそうです。
マルタは記録が残るアンドラとの過去7回の直接対決において、3勝4分けと無敗を誇っています。ただし、デ・レオ監督がマルタを率いてコルド監督と顔を合わせたのは9月の第1戦のみです。過去の対戦におけるロースコアの傾向や無敗記録を、現在の力関係にそのまま当てはめることはできません。日程面では、マルタの主力陣がジブラルタル戦から中約3日で再びピッチに立ち、アンドラの主力の一部もリトアニアとの親善試合に途中出場しました。アンドラはその間にリトアニアを経由してマルタへと移動しています。キックオフ時刻のタカリは雨の心配がなく風も穏やかとの予報が出ており、天候がどちらかのパスやクロスに大きな影響を及ぼす可能性は低いでしょう。
2. マッチアップ分析
最大の焦点は、テウマとカルドナの連携をアンドラの刷新された中盤がどう食い止めるかです。第1戦の36分には、ハーフウェーライン付近からテウマが送ったパスをカルドナが受けてDF2人を交わし得点しました。81分にはカルドナがゴールライン付近からペナルティエリア内に折り返し、テウマの決勝点をアシストしています。この2人は後半にもパス交換からカルドナがヒールシュートを放つ場面を作りました。今回はそのホットラインに対応していたバボットとイスキエルドが揃って不在となる見通しです。
アンドラは守備ラインをより下げて、カルドナがボールを受けるスペースを消しにくる可能性があります。ジブラルタルがマルタ相手にペナルティエリア付近でのクリアに徹した際、カルドナはシュート3本を放ったものの枠内シュートはゼロに終わりました。アンドラが同様の対応を取れば、マルタも中央からの崩しだけに固執することは難しくなります。テウマがバイタルエリア手前でボールを受け、シュアレフとカメンズーリが左サイドをえぐってクロスを供給したり、エリア付近でファウルを誘ったりする展開が鍵を握ります。マルタのジブラルタル戦の得点も、シュアレフが左から上げたクロスをジョセフ・ムボンが決めた形でした。
アンドラが相手の仕掛けをファウルで止める守備傾向は、このサイドの攻防に直結しそうです。アンドラはアウェイのジブラルタル戦で23個ものファウルを犯しており、ボンディア紙も相手の脅威であったティジェイ・デ・バの前進を幾度もファウルで阻止したと伝えています(現地9月27日)。シュアレフも同様のマークを受ければ、マルタはボックス付近でFKの好機を得ることになります。シュアレフは第1戦でもPKを獲得しました。バボットが抜ける場合、アンドラは彼が担っていたセットプレーでの空中戦の競り合いも別の選手に任せなければなりません。マルタもジブラルタル戦の空中戦で優位に立てていたわけではないため、セットプレーを獲得することと得点に結びつけることは切り離して考える必要があります。
マルタが中央と左サイドから攻め立てる間、アンドラは自チームの左サイドを使ったカウンターを狙います。サン・ニコラスとロドリゴは第1戦の先制点を生み出した仕掛人であり、今節も出場が見込まれます。ただ、当時のマルタの右サイドバックはザック・マスカットでした。デ・レオ監督はハーフタイムに彼をフアン・カルロス・コルバランに交代させ、ジブラルタル戦でもコルバランを先発起用しています。アンドラが同じ攻めを再び試みてきた場合、コルバランがどう抑え込むかが注目点です。ジョセフ・ムボンが右ウイングから中央へ絞る場面では、サン・ニコラスのオーバーラップに対してマルタの右サイドがどうリスク管理を分担するかも重要になります。
アンドラはジブラルタル戦の後半、交代策から好機を創出しました。62分に投入されたオト・レモリンスとアルベルト・ロサスがその後の攻撃を活性化させ、第1戦でもロサスとアレックス・マルティネスが交代直後にシュートを放っています。今節はレモリンスがバボットの位置に、ロサスがソラの位置でスタメンに名を連ねる可能性があります。そうなれば、コルド監督は過去2試合で後半の流れを変えてきたカードを頭から切ることになります。アンドラが同点のまま粘り強く耐えたとしても、60分以降にこれまでと同様の形で攻撃のギアを上げられるかは、スターティングメンバーの構成次第です。
マルタにとっても後半のゲームマネジメントは課題です。デ・レオ監督はジブラルタル戦で61分に同点弾を許したあと、73分まで最初の交代カードを切りませんでした。アンドラとの第1戦では74〜75分に中盤とウイングを入れ替え、投入直後のカイアン・エウルームがGKと1対1になる決定機を迎えています。マルタが多くのチャンスを作りながら0-0の時間が長引いた場合、主軸の前線をいつ動かすかがポイントとなります。逆に早い時間帯でリードを奪えたなら、ジブラルタル戦のように先制直後に中央突破を許して失点するような隙は防がなければなりません。
アンドラが接戦に持ち込めるかどうかは、GKイケル・アルバレスのパフォーマンスも大きな鍵を握ります。彼は第1戦でテウマのミドルシュート、カルドナのヒールシュート、エウルームの1対1を立て続けにセーブしました。マルタはその試合で2得点を挙げたものの、PKを失敗しています。アンドラがペナルティエリア手前までブロックを敷き、アルバレスが再び決定的なシュートを阻み続ければ、マルタがボールを支配する時間が長くても点差は容易には開きません。一方で、アンドラの再編された中盤がテウマに前を向いてパスを出す余裕を度々与えてしまえば、アルバレスが対応を迫られるシュートの数も増えていくはずです。
3. 最終判断および結論
マルタが主導権を握ってボールを保持し、アンドラが自陣ペナルティエリア手前でブロックを組んで迎え撃つ展開が予想されます。アンドラがラインを上げればテウマとカルドナが第1戦のように中央を崩すことができ、ラインを下げればマルタはシュアレフのクロスやセットプレーを軸にゴールへ迫るでしょう。アンドラにはサン・ニコラスとロドリゴによる左サイドの連係が残されているものの、敵地での得点実績やソラをはじめとするスカッドの変更を考慮すると、そのカウンターから複数回の決定機を生み出す裏付けには乏しいと言わざるを得ません。
市場オッズは、マルタの首位浮上、直接対決での無敗実績、アンドラのアウェイでの貧打などを根拠に、マルタ優勢かつロースコアの展開を見込んでいます。この見立て自体は試合の基本的な構図と合致しています。ただし当方の分析で異なる視点は、アンドラの欠場見込み選手たちが担ってきた役割の大きさです。バボットとイスキエルドの不在はマルタの中央からの配球を寸断する力に影を落とし、バボットとソラの不在は空中戦の競り合いや自陣からの押し上げにも大きな影響を与えます。攻守を支えるこれらのピースが同時に抜けることを踏まえると、マルタが1点差の接戦で終わるというよりは、複数点差をつけて突き放す可能性が高いと見ています。
予想スコアは、ホームのマルタから見て2-0です。テウマとカルドナのホットライン、あるいはシュアレフが絡むセットプレーからマルタが先制し、後半の選手交代やCKから追加点を奪う展開を描きます。デ・レオ監督が公式戦で主力を固定して連係を高めてきた点は、マルタが使い慣れた攻撃パターンを再現できる確かな根拠となります。アンドラの新たな中盤は、第1戦でマルタの2ゴールに絡んだ決定的なパス回しを再び防がなければならず、コルド監督は第1戦でビハインドを負ったあとでも守備の人数を大きく減らしませんでした。ただし、アンドラが第1戦のように序盤の左サイドの崩しから先制するような展開になれば、マルタは前がかりにならざるを得ず、ボールロスト直後に中央のスペースを突かれるリスクと隣り合わせの難しいゲームになる点には注意が必要です。