今回のグラーツ・ダービーは、シュトゥルム・グラーツの素早い前線での連係と、密集したペナルティエリアへボールを送り込むグラーツァーAK(GAK)の攻めが激突する構図です。シュトゥルムは離脱者を抱えながらも、ヘードル、ザイドル、ディアキテを通じて機能する攻撃陣を維持しています。一方のGAKはミホルのコーナーキックやリヒテンベルガーの配球から異なる脅威をもたらしており、空中戦とセカンドボールの攻防がこの試合の大きな鍵を握ります。
アルタッハ戦ではミホルの供給からオーバーライトナーがCKでゴールを奪いました。さらにザルツブルク戦でも、ミホルのCKからオーバーライトナーのヘディングシュートとアンダーソンのシュートがいずれもゴールポストやバーを叩いています。リヒテンベルガーもオーストリア・ウィーン戦でイタリアーノの得点をアシストしました。こうした攻撃パターンが、クロスからのヘディング被弾やCKの処理ミスでボーンマスに敗れたシュトゥルムの守備陣と対峙することになります。
GAKの予想スタメンはザルツブルク戦と同じメンバーが並ぶ見込みで、パサーとターゲットの関係性をそのまま維持できそうです。シュトゥルムは前線やチャンスメイクの選択肢を欠くものの、すでにリーグ戦で機能している攻撃陣で部分的に穴を埋めており、ボーンマス戦に出場したヴァルチも先発が見込まれています。今回の見極めは、シュトゥルムの離脱者の数というより、GAKのクロスやセットプレーが相手とどう噛み合うかという点にあります。
シュトゥルムは前線を活かした素早い攻撃を狙い、GAKはサイドからのクロスやCK、そしてこぼれ球の回収を狙う展開になると見ています。ザルツブルク戦でGAKが最も良い時間帯を作ったのは後半であり、スコアレスドローという結果以上に攻撃の形に手応えを残しました。準備期間がより長かった点や、同じ本拠地を共有していてスタジアムに慣れていることもプラスに働くはずです。そのため、ここはグラーツァーAKが負けなしで乗り切ると予想します。