【26-27 フランス リーグ・アン】RCランス vs オリンピック・リヨン 分析プレビュー 試合開始:10月10日 03:45(韓国時間)
昨季のフランス リーグ・アンで2位だったRCランスと4位のオリンピック・リヨンが、今回は15位と2位という立場で激突します。韓国時間10月10日午前3時45分にスタッド・ボラルト=デレリスでキックオフを迎える第6節は、代表ウィークの中断期間を経て両チームの守備がどう変化したかを見極める一戦です。RCランスは新指揮官の初陣となったホーム戦でリーグ戦4試合ぶりの勝利を目指し、リヨンは勝てば暫定首位に浮上します。
1. 試合概要および両チームの現状
RCランスの順位の低さは、チャンス創出の数だけでは説明がつきません。開幕戦でAJオセールに5-2で快勝した後はリーグ戦4試合で1分3敗にとどまっていますが、直近のリーグ戦とチャンピオンズリーグを合わせた公式戦5試合中4試合で相手を上回るシュート数を記録しています。ホームのロリアン戦でもシュート数16対7、コーナーキック数8対0と圧倒しながら0-1で敗れました。相手が中央を固めて守る中で得点を奪えず、後方からのビルドアップでパスを引っ掛けられた直後に失点した形です。チャンスを作る能力と、ボールロスト後の守備の両面から評価すべきチームと言えます。
ディノ・トップメラー前監督の後を継ぎ9月15日に昇格したヤニック・カユザック監督は、3バックを維持しながらポゼッションとプレスの強度を高めると公言しました。同監督が指揮を執った公式戦は、アウェイでのASモナコ戦(1-2で敗戦)の1試合のみです。その試合では後半の交代策と立ち位置の修正から同点ゴールを奪ったものの、84分のオウンゴールで惜敗しました。3週間の中断期間で新たな戦術を落とし込んだとはいえ、公式戦でそれが機能しているかを判断するには1試合のサンプルでは不十分です。なお、RCランスは4日後にスポルティングCPとのチャンピオンズリーグのホーム戦も控えています。
オリンピック・リヨンはリーグ戦5試合で3勝2分、10得点2失点と好調を維持しています。ただし、アウェイ2試合の攻撃内容は結果ほど芳しくありませんでした。控え主体のメンバーで臨んだアウェイのトゥールーズ戦では期待値0.16から2ゴールを奪い、パリFC戦のアウェイ0-0のドローではシュートわずか3本に終わっています。一方で中断直前にスタッド・レンヌを4-0で下した一戦では、中盤でボールを奪って素早く前進し、サイドバックがゴール前まで入り込んで得点を挙げました。相手が前に出てスペースを空けてくれるかどうかで、決定機の質と量が大きく左右されています。
パウロ・フォンセカ監督は、中央に人を集める4-4-2ダイヤモンドと、ウイングを置く4-3-3を相手に応じて使い分けてきました。リヨンは今日から23日間で6試合を戦う過密日程に入り、6日後にはクリスタル・パレスとのヨーロッパリーグも控えています。フォンセカ監督は今節の先発についてコンディション重視で選考すると明言しました。代表招集を受けずチームに残った選手はわずか6人にとどまり、チーム全員が揃って練習できたのは試合前日の1日のみでした。だからといって、今節で主力を大幅に休ませる決定的な根拠があるわけではありません。
本日の注目ポイント 守備陣:RCランスはナヴロツキが負傷、トディボが招集外で3バックを再編/リヨンはニアカテ、タグリアフィコ、ウエドラオゴが欠場し、バッハーとクライファートの新センターバックコンビに 攻撃陣:RCランスはシマが欠場し、トヴァンのクロスとセットプレーへの依存度が増加/リヨンはオペンダの裏抜け、ヌアマとアテカメの右サイドからの仕掛け
RCランスはマイク・ナヴロツキが今季絶望となり、ジャン=クレール・トディボも招集メンバーから外れました。直近5試合で3バックの顔ぶれがすべて異なっており、今節も最終ラインの再編成を強いられます。サムソン・バイドゥーは復帰したものの今季初の公式戦ベンチ入りにとどまり、イスマエロ・ガニウも水曜日まで全体練習に合流できていませんでした。さらにアタッカーのアブダラー・シマも太ももの負傷で離脱中です。直近5試合の7得点中3得点に直接絡んでいたシマのスピードや背後への抜け出しを、オドソンヌ・エドゥアールやフラニョ・イヴァノヴィッチが同じ形で補うのは簡単ではありません。
リヨンのリーグ最少失点という堅守も、今日のスタメンにそのまま当てはめるのは危険です。9月の無失点試合で左センターバックを務めたムサ・ニアカテが欠場します。フェリックス・バッハーとルベン・クライファートが公式戦でCBコンビを組んだ実績はなく、ニコラス・タグリアフィコとモハメド・ウエドラオゴの離脱により左サイドバックの交代カードも限られています。アブネル・ヴィニシウスが攻撃参加した後のスペースを誰がケアするのか、またクロスが連続して入ってきた際に2人のセンターバックがどうマークを受け渡すかが焦点となります。
昨季の対戦成績は3試合でリヨンがボラルトで1-0と勝利し、カップ戦準々決勝ではRCランスがPK戦の末に勝利、その後のリーグ最終節ではRCランスが4-0で大勝しました。その3試合はいずれもポゼッション率で下回った側が先制点を奪っています。しかし、RCランスは監督交代があり、5月の4-0での勝利で2得点を挙げたウェズレイ・サイードもチームを去りました。シマまで欠く今日は、以前のように相手守備の背後へ走り込める選手が不足しています。反対に、昨季ボラルトでRCランスのシュート18本とコーナーキック13本を跳ね返したリヨンのセンターバック陣も、今回はまったく別の組み合わせとなっています。
2. マッチアップ分析
RCランスがホームで長くボールを握る展開になれば、リヨンの左サイドとペナルティエリア中央が最も激しくテストされることになります。フロリアン・トヴァンは右サイドから左足で高精度のクロスを供給し、コーナーキックのキッカーも務めます。RCランスが直近5試合で挙げた7得点のうち4得点は、サイドからのクロスやコーナーキックに頭で合わせたものでした。ユドールやイヴァノヴィッチがヘディングで決めた場面も記憶に新しいところです。初めて中央でコンビを組むバッハーとクライファートは、クロスのファーストボールの処理はもちろん、こぼれ球への素早い対応も求められます。
リヨン側にも対抗策はあります。アブネルが高い位置を取るのを控え、左サイドでトヴァンやRCランスのウイングバックをしっかりとケアすれば、クロスを上げられる場面は減らせます。インサイドハーフがサイドの守備を助けることも可能です。その場合はアブネルの左からのクロスや中盤からのカウンターの威力は落ちることになります。とはいえRCランスもクロスの本数だけで得点が保証されるわけではありません。昨季のボラルトでの直接対決や今季のロリアン戦でも、多くのシュートやコーナーキックを得ながら無得点に終わりました。シマが不在で裏への飛び出しが減る分、リヨンがボックス手前を固めてくれば、RCランスは別の崩しのルートを見つける必要があります。
逆サイドでは、エルネスト・ヌアマとザカリ・アテカメがRCランスの左サイドを突く形が考えられます。ヌアマがタッチライン際で幅を取ってボールを受け、アテカメが追い越してグラウンダーの折り返しを入れたり、逆サイドのゴール前へ飛び込んだりするパターンです。RCランスはストラスブール戦やル・マン戦で左サイドを執拗に狙われ、ASモナコ戦の先制点もその背後を突かれたところから始まりました。マチュー・ユドールがウイングバックを務めるなら背後のセンターバックを新戦力で埋める必要があり、ユドールが3バックに入るなら別の選手をウイングバックに回さなければなりません。どちらの配置にせよ、ヌアマとアテカメの連動した動きに合わせて守備の役割を整理し直す必要があります。
自陣深くからビルドアップを図るRCランスと、中盤で引っ掛けてショートカウンターを狙うリヨンの攻防も勝敗に直結します。RCランスはロリアン戦でビルドアップを寸断されて失点に直結しました。一方のリヨンはAJオセール戦やレンヌ戦でボール奪取から電光石火の速攻を仕掛けてゴールを奪っています。タイラー・モートン、コランタン・トリソ、パヴェル・シュルツがRCランスのパスの出どころを封じれば、新造3バックの背後へロイス・オペンダが一気に抜け出す場面が作れます。RCランスがそのプレスを掻い潜ってサイドへ展開できれば、リヨンのサイドバックは攻撃参加を自重せざるを得なくなり、結果としてトヴァンを起点とした攻撃が活性化するはずです。
先制点の行方は、双方の試合運びに大きな影響を与えます。リヨンが先行した場合、RCランスは同点に追いつくためにウイングバックと前線の人数を増やさざるを得ません。RCランスは直近3試合連続で先制されながらも追いついていますが、ラインを押し上げた背後にはリヨンの俊足アタッカー陣が飛び込む広大なスペースが生まれます。リヨンはアンデルレヒト戦のようにリード後は自陣を固めて逃げ切った経験もあります。逆にRCランスが先制すれば展開は一変します。リヨンはサイドバックを上げて攻勢に出ざるを得ず、RCランスはその裏のスペースへトヴァンを走らせることができます。ただし、RCランスはリードした試合でも逃げ切れずに失点を重ねてきた脆さを抱えています。
3週間の中断期間は、RCランスにとって新監督の戦術を落とし込む貴重な時間となりました。一方のリヨンは代表帰りの選手たちと戦術を合わせる時間がほとんどありませんでした。この準備期間の差を考えれば、序盤からRCランスがハイプレスとクロス攻勢でリヨンの新造ディフェンスラインを揺さぶりにかかるのは自然な流れです。後半に入れば、両チームともベンチワークで勝負に出られます。カユザック監督の初陣では選手交代を機にRCランスが追いついており、フォンセカ監督も60〜75分の時間帯にスピードのあるサイドアタッカーを投入するのが定番です。なお、キックオフの時間帯には小雨と突風が予報されており、クロスやロングボールの精度に影響を与える可能性があるため、天候面での有利不利を一方に断定することはできません。
3. 最終判断および結論
リヨンが1-2で勝利する可能性が高いと予想します。RCランスがホームで主導権を握り、トヴァンのクロスやセットプレーから先にチャンスを作る展開が見込まれますが、急造の3バックがビルドアップでボールを失った隙を見逃さず、オペンダが守備の裏へ抜け出して先制点を奪うとみています。RCランスが同点を狙って前がかりになれば、リヨンのスピード豊かなアタッカー陣がその背後を突いて2点目を奪うシナリオが描けます。シマの欠場で相手の裏を突く怖さは薄れているRCランスですが、クロスやセットプレーを活かして1点を返す力は十分にあります。それでもコーナーキックから1点を奪うにとどまり、リヨンが1点差で逃げ切る結末が妥当と判断します。
市場オッズではホームのアドバンテージやリヨン守備陣の離脱者、連係面の不安材料からRCランスがわずかに支持を集めています。たしかに立ち上がりのRCランスの攻勢には有利に働く要素ですが、再編されたRCランスの3バックがリヨンの鋭いボール奪取と裏への仕掛けに90分間耐え切るのは難しいと評価します。ただし、RCランスが最初の30分以内にクロスやセットプレーから先制し、バッハーとクライファートの連係ミスからこぼれ球の対応に苦慮するような展開になれば、この見通しが覆る余地は残されています。