どちらの対戦もネーションズリーグでの早い再戦となるため、スコアラインの表面的な結果にとらわれず、初戦で実際にピッチ上で何が起きていたのかを振り返ってみました。初戦はいずれも0-0の引き分けに終わっていますが、その試合内容は対照的でした。スロベニアでの一戦ではスコットランドが試合を支配しながら決めきれず、一方のフィンランドでの試合は両ゴール前でほとんど何も起きませんでした。当時の構図を生み出した背景や条件は、今回のリターンマッチでもそのまま当てはまります。
リュブリャナでの初戦、スコットランドはボール支配率65%を記録し、シュート数でもスロベニアの4本に対して17本と圧倒、ゴール期待値(xG)もスロベニアの0.47に対して2.16をマークしました。そのチャンスの大部分は後半に生まれたもので、スロベニアの後半全体のxGはわずか0.04にとどまっています。そして今回は、スコットランドの聖地ハムデン・パークに舞台を移します。
スコットランドの攻撃陣ではアダムス、シャンクランド、マクトミネイらの出場が危ぶまれていますが、彼らはその初戦だけでなく続く2試合にも出場していませんでした。つまり、先ほどのスタッツは彼ら抜きで記録されたものです。同じくマクバーニーとボウイが前線を務めたスコピエでの試合でも、チームは3.18 xGを作り出しました。スイス戦での大敗は前半11分にヘンドリーが一発退場となった後のものであり、11対11の本来の実力を測る材料にはなりません。今回はそのヘンドリーが復帰し、出場停止となったマッケンナに代わって3バックに入ります。
スロベニアはアウェイゲームでほとんど決定機を作れていません。スイスでのアウェイ戦でもxGは0.42に終わり、直近のアウェイ4試合で3敗を喫しています。
一方、フィンランド対ベラルーシは全く様相が異なります。フィンランドで行われた初戦はxGが0.66対0.40、枠内シュートは両チーム合わせてわずか5本でした。フィンランドは61%のポゼッションを握り、コーナーキックも8本獲得したものの、実質的な脅威を生み出すことはできませんでした。
その傾向はフィンランドの次の試合でも変わりませんでした。アルバニアが22分に退場者を出し10人になったにもかかわらず、フィンランドのxGは0.53にとどまりました。ヴァルタの2ゴールはいずれもミドルシュートによるものです。対するベラルーシの攻撃陣も怖さはなく、フィンランド戦で0.40 xG、アルバニア戦で0.61 xG、サンマリノに4-0で勝利した試合でさえ1.10 xGしか生み出せていません。
ベラルーシのホームゲームは中立地ブダペストで開催されるため、チームを後押しする地元サポーターの大歓声もありません。両チームともに、リードしている状況であれ追いかける展開であれ、一度入ったゴールをきっかけにチャンスを量産できるような力は示せていません。