【2026-27 イングランド・チャンピオンシップ】ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ vs ポーツマス 試合分析・プレビュー キックオフ:10月21日 03:45(日本時間)
ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズとポーツマスが、日本時間10月21日03時45分からモリニューでイングランド・チャンピオンシップの延期試合を戦います。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズは勝てば5位に浮上し、ポーツマスが勝利すれば両チームの勝ち点は並びます。ホームチームの攻撃とアウェーチームの守備がぶつかる一戦では、両チームの欠場者と短い休養期間が後半の展開を左右する可能性があります。
1. 試合概要と両チームの状況
10月19日時点のデータセンターの順位表では、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズは10試合で勝ち点17の8位、ポーツマスは10試合で勝ち点14の13位です。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズはプレミアリーグ降格後、セーザル・ペイショト監督とともに昇格を目指すシーズンをスタートさせました。ポーツマスはチャンピオンシップで2シーズンを過ごし、上位進出を狙っています。両チームにとって、この試合は1週間で3試合目となります。
2026-27シーズン チャンピオンシップ 10月19日時点の順位・勝ち点:ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ 8位・17点/ポーツマス 13位・14点 10試合の成績:ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ 5勝2分3敗/ポーツマス 4勝2分4敗 得点・失点:ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ 18得点・15失点/ポーツマス 13得点・13失点 ホーム・アウェー成績:ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ ホーム2勝1分1敗/ポーツマス アウェー2勝1分2敗
ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの今季18得点は、現在の攻撃力をそのまま示す数字ではありません。ラウール・ヒメネスが膝を負傷する前のリーグ戦6試合では14得点を挙げましたが、離脱後の4試合では4得点にとどまりました。年明けまで欠場するヒメネスに続き、2列目からペナルティーエリアに入りフィニッシュを狙っていたゴメスも足首の問題で欠場します。ヒメネスの代わりに最前線を務めていたアダム・アームストロングも腰に問題を抱え、出場は不透明です。ショーン・ニーヴが再び先発する可能性はありますが、今季リーグ戦の出場時間は108分にとどまる10代のフォワードです。
得点が減ったからといって、チャンスも減ったとは言い切れません。ヒメネスが欠場したリーグ戦4試合で、データセンターによるウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの期待得点合計は6.57でしたが、実際の得点は4でした。それ以前の6試合の期待得点は示されていないため、時期ごとのチャンスの量は比較できません。直近の試合でも、攻撃の量と結果は一致しませんでした。ボルトン・ワンダラーズとのホームゲームでは19本のシュートを放ちながら1-3で敗れました。バーンリーとのアウェー戦では前半序盤に相手に11本のシュートを許しましたが、後半にマテウス・マネとタワンダ・チレワを投入して2-1の逆転勝利を収めました。2得点はいずれもバーンリーの守備陣がボールを失うか、処理を誤った場面から生まれています。後半の交代策は効果を発揮しましたが、相手のミスに頼らずチャンスを得点に結びつける課題は残っています。
ポーツマスはシェフィールド・ユナイテッドとノリッジ・シティを続けて破りました。ただし、シェフィールド・ユナイテッド戦では相手が前半44分から10人だったにもかかわらず、2-0のリードを失い、89分に決勝点を挙げました。ノリッジ・シティとのアウェー戦の決勝点はPKで、相手は当時リーグ5連敗中でした。2連勝で自信を得たものの、その結果だけで上位チームとのアウェー戦における得点力を判断するのは難しいでしょう。ポーツマスは今季、現在9位以内のチームに勝てていません。
ポーツマスの選手層の問題は、後半により大きく響く可能性があります。センターバックのコナー・ショーネシーとベンジャミン・アーサーが離脱しており、リーガン・プールとマディオディオ・ディアが直近3試合でコンビを組んでいます。攻撃の交代要員であるケシ・アンダーソンはハムストリングの負傷で欠場し、前線で空中戦の起点となるコルビー・ビショップも膝の問題で出場が不透明です。ビショップが出られなければ、マルコ・ミロヴァノヴィッチが最前線を務める可能性が高いでしょう。ミロヴァノヴィッチのリーグ戦3得点のうち2得点はPKです。
チーム ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ:主な欠場・出場不透明な選手 ラウール・ヒメネス、ゴメスは欠場、アダム・アームストロングは不透明/試合で不在となる役割 最前線のフィニッシュと2列目からのペナルティーエリアへの侵入 ポーツマス:主な欠場・出場不透明な選手 コナー・ショーネシー、ベンジャミン・アーサー、ケシ・アンダーソンは欠場、コルビー・ビショップは不透明/試合で不在となる役割 センターバックの空中戦対応と後半の攻撃の交代要員
ペイショト監督は4-2-3-1とボール保持を重視する戦い方を続けながら、出場選手を入れ替えてきました。バーンリー戦では直前の試合から先発6人を変更し、ポーツマス戦でもローテーションを示唆しています。ジョン・ムシーニョ監督も必要に応じて先発やハーフタイムの交代を変えてきましたが、ポーツマスは直近2試合で同じ先発11人を起用しました。今回はノリッジ・シティとのアウェー戦から約3日後に、再びアウェーで試合を迎えます。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの休養期間は約4日です。
両チームが対戦するのは2010年以来です。過去の対戦でポーツマスが6試合連続で負けなかったという記録は、現在の監督や選手による一戦の見通しには当てはめにくいでしょう。モリニューでのキックオフ時には、霧と9度前後の気温が予報されています。天候よりも、アウェー2連戦の移動と短い休養のほうが、ポーツマスの選手起用に直接影響する条件です。
2. マッチアップ分析
ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズが長くボールを保持する展開になれば、ポーツマスがセンターバック間の距離をどれだけ保てるかが重要です。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズはフェルナンド・ロペスが相手の中盤と守備ラインの間でボールを受け、サイドのアタッカーやミッドフィールダーがペナルティーエリアに入っていく4-2-3-1の攻撃を用います。ヒメネスがいなければ、ポーツマスのプールとディアは最前線の選手の裏抜けを警戒して下がる負担が軽くなります。2人が前に出てロペスに寄せ、マーロン・パックが中央のパスコースを塞げば、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズはシュートを多く放っても得点に時間がかかるかもしれません。
ポーツマスが中央を固める間、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズはサイド攻撃やセットプレーを生かせます。ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦では、ボール保持率47%ながらペナルティーエリア内から12本のシュートを放ちました。マネがサイドからボールを供給し、マーシャル・ムネツィとナセル・ジガもゴール前に飛び込みました。その試合の唯一のゴールは相手のバックパスのミスから生まれたため、同じ本数のシュートが今日も得点につながるとは限りません。それでも、最前線の選手が手薄でも複数の選手がフィニッシュの位置に入れることは確認できました。
セットプレーには別の得点ルートがあります。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズはバーミンガム・シティ戦で、ウーゴ・ブエノのCKをアンドレがニアでそらし、ラディスラフ・クレイチーがヘディングで決めました。ポーツマスはショーネシーを欠いており、ブリストル・シティ戦ではCKからヘディングシュートを許しています。もっとも、プールは直近のノリッジ・シティ戦で空中戦に4回勝っており、欠場者だけでポーツマスの守備力を判断することはできません。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズがクロスやCKを獲得し、ポーツマスの守備陣が先にボールへ対応する場面が繰り返される可能性は高そうです。
逆に、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズのサイドバックが前に出ると、ポーツマスにチャンスを与える可能性があります。ミドルズブラ戦では、相手のサイドバックが外側から上げたクロスがファーポストまで届き、決勝点を許しました。ポーツマスにはサイドから仕掛けるライアン・カヴマ・マックイーンとアブ・カマラがいます。カマラはノリッジ・シティ戦でPKを獲得しました。ホームチームが攻撃に人数をかけるほど、ポーツマスはボールを奪った後にこの2人へつなぐ機会を得ます。ただし、ビショップが欠場すれば、サイドからのクロスを最前線で収める選択肢は減ります。
ポーツマスが守備に徹するという見方には、いくつか条件があります。サウサンプトンとのアウェー戦では序盤にボールを保持して試合を主導しました。ダービー・カウンティとのホームゲームではボール保持率64%、シュート19本を記録しましたが、攻撃中にボールを失った後のカウンターから2失点しました。今日もポーツマスが前に出てボールを長く保持すれば、ロペスやウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズのサイドアタッカーに、ボールを奪った直後の攻撃機会が生まれる可能性があります。反対に、自陣で守ればウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの最前線の不足を突いて得点を遅らせられますが、同じ守備陣が後半まで交代選手やセットプレーに対応しなければなりません。
先制点が入れば、両チームの戦い方は変わります。ポーツマスは今季、リーグ戦で先に失点した3試合をすべて落とし、前半をリードして折り返した3試合はすべて勝っています。先に失点すれば攻撃の人数を増やさざるを得ませんが、ダービー・カウンティ戦では前に出たところから追加点を許しました。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズは先制されても逆転の可能性がなくなるわけではありません。ストーク・シティ戦とバーンリー戦では先制点を許しながら勝利しました。ただし、2試合の同点ゴールはいずれも相手が自陣でボールを失った場面から生まれています。ポーツマスがミスを減らして先にリードすれば、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズはロペスを経由した攻撃やセットプレー、後半の交代策で守備を崩す必要があります。
後半の選手起用ではホームチームが有利です。ブエノとジョーダン・ジェームズはバーンリー戦で先発を外れ、マネは後半から出場して決勝点に絡みました。彼らはポーツマス戦でも先発、あるいは交代で起用される可能性があります。一方、ポーツマスが直近の試合と同じ先発を続ければ、その選手たちは6日間で3試合連続の先発となります。アンダーソンは出場できず、ビショップも不透明なため、ムシーニョ監督には攻撃の形を変える選択肢が限られます。ポーツマスはノリッジ・シティ戦のようにリードを奪い、プールを軸にペナルティーエリアを守ることはできるでしょう。ただし今日は、より多くの交代要員を使えるウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズを相手に、その守備を維持しなければなりません。
3. 最終判断と結論
最も可能性が高いのは、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの2-1勝利です。ポーツマスは体力が残る序盤、カマラとカヴマ・マックイーンを通じてサイドから前進し、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの守備の処理ミスやペナルティーエリア内のファウルを得点機会に変えられるかもしれません。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズもロペスが中央でボールを受けたり、セットプレーからチャンスを作ったりするでしょう。ただ、ヒメネスとゴメスを欠くため、チャンスをすぐに得点へつなげるのは難しそうです。
後半まで接戦が続けば、選手起用の差が大きくなります。ペイショト監督はバーンリー戦で先発を大幅に入れ替えて一部の攻撃陣を休ませ、その試合では交代選手が決勝点を生みました。ポーツマスが再び同じ先発陣に頼るなら、ムシーニョ監督は疲れた守備陣を交代で補うのが難しくなります。ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズには最前線の不足を補うセットプレーの得点ルートが残っており、ポーツマスは空中戦に強いショーネシーを欠いたまま対応することになります。これらの条件を踏まえると、ポーツマスの序盤の得点可能性より、後半にウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズが逆転する可能性のほうが高いと見ます。
市場もウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの勝利を優勢と見ていますが、その評価には昇格候補という評判やシーズン全体の得点数が反映されています。今季の18得点のうち14得点は、ヒメネスが出場した6試合で生まれました。今日の攻撃陣と、ペイショト監督が1点リードの場面でフォワードを下げて試合を管理した前例を考えると、勝敗の見通しには同意しても大差までは期待しにくいでしょう。ポーツマスが序盤に先制し、プールとディアを中心にセットプレーを防ぎ、同じ選手たちが後半も守備の間隔を保てれば、この見通しは引き分けやポーツマスの勝利へと変わる可能性があります。