この試合を占う上で最大の判断材料となるのは、6日前に行われた直接対決です。町田は上海申花の5バックに対してボールを支配したものの、枠内シュートはわずか3本にとどまり、コーナーキックのこぼれ球から1-0で辛勝しました。上海申花は今回もほぼ同じ主力を欠いており、町田はハードなリーグ戦の過密日程を控えています。試合の構図としては、引いて守る相手を崩す展開となり、セットプレーが最も有力な得点ルートになるはずです。
町田の攻撃陣は、組織された守備を力づくでこじ開けるタイプではありません。力のある相手に対しては、直近10試合のスコアが0-0、1-0、0-0、1-0、1-0、0-0とロースコアが続いています。大量得点はJ1下位チームとの対戦に限られていました。一方の守備は8試合連続で無失点を維持しており、ガンバ戦で9セーブを記録したGK谷晃生の活躍も大きく貢献しています。
上海申花は中国国内ではシュート本数の多いチームですが、堅い守備ブロックに対してはその手数の多さも枠外シュートに終わることが多く、深圳戦では20本中枠内4本、町田戦でも枠内3本にとどまりました。左サイドバックの陳が今季絶望となったことで、最大の攻撃ルートだったクロスも封じられ、中央からのラタオンのカウンターやセットプレー頼みの展開になっています。
上海申花の負傷者情報は深刻に聞こえますが、その大半は先週町田を1点に抑えたのと同じ守備陣です。一方の町田側も、黒田剛監督が広島との大一番を見据えてターンオーバーを示唆しており、崩しの精度で劣るACL用の前線ユニットが再び先発する可能性が高いと見られます。
試合は前半から慎重な展開となり、町田のセットプレーから先制点が生まれる可能性が最も高いでしょう。その後は、広島戦を控える町田が無理に次のゴールを狙いに行く理由はなく、上海申花も手薄な戦力で反撃に出ることになります。
したがって、今回の再戦もロースコアの引き締まった展開になると予想します。