ホームのギョズテペSK 女子とアウェイのゼレン・スポル 女子の一戦は、多彩な攻撃を仕掛けるチームと、下位相手にしかアウェイで結果を出せないチームの対戦です。両チームが対戦してきた共通の対戦相手を、ホーム・アウェイの条件を揃えて比較してみると、いずれのケースでもギョズテペが上回っています。さらにゼレンはフルセットの激闘と遠征を終えたばかりで、足元に疲労が残った状態で臨むことになります。全体としてはギョズテペが試合の主導権を握る展開が予想され、ゼレンとしては1、2セットをデュースに持ち込んで粘れるかどうかが精一杯となりそうです。
アルソフ監督率いるギョズテペは今夏にロスターを刷新しましたが、マニサ戦での快勝やベシクタシュ戦でのセットカウント3-1の勝利など目下3連勝中で、新体制のリズムを掴みつつあります。クゼイボル戦ではベクタシュが21得点、中国出身のミドルブロッカーである庄が19得点を挙げました。ミドルがこれだけ得点できているということは、レセプション(サーブレシーブ)がしっかりと返り、セッターが中央を積極的に使えている証拠です。ここ10試合でフルセットにもつれ込んだのはわずか1回のみ。敗れる時も相手のサーブに圧倒されてストレートで屈する形が多く、それもヴァキフバンクのような強烈なサーブを持つトップチーム相手に限られています。
一方のゼレンは、ホームとアウェイで別人のような戦いぶりを見せます。本拠地アンカラでは、イルバンク戦での32-30や28-30といった競り合いを制し、ベシクタシュ戦でも156分に及ぶフルセットの死闘を勝ち切るなど粘り強さを発揮します。しかしアウェイになると、降格圏以外の相手に対してサイドアウトが全く取れなくなります。アラス戦では各セット16点、20点、20点の0-3で敗れ、ヴァキフバンク戦でも0-3の完敗を喫しました。アウェイでの白星は、不調のマニサ相手に挙げた1勝のみにとどまっています。
勝負の鍵を握るのは、ギョズテペのレセプションとゼレンのサーブの攻防です。ギョズテペのレセプションが崩されたのはヴァキフバンク戦くらいで、ゼレンと同等レベルのベシクタシュやクゼイボル相手にはしっかりと耐えていました。ゼレンはピプニロワが10月上旬から離脱しており、アウトサイドヒッターの層が薄く、ニコレッティとフランクリンが得点を背負わざるを得ない状況です。ギョズテペは前節、オポジットのリアビオドキナが得点源になれなかったにもかかわらず、ベクタシュと庄の活躍で余裕を持って勝ち切っています。
ゼレンの疲労したアウトサイドヒッター陣がサーブレシーブで崩れ始めれば、ギョズテペがサーブと中央の速攻から一気に主導権を握ると見ています。ゼレンにとって勝機があるとしたら第1セット、あるいは終盤のセットをもつれさせてデュースに持ち込むことくらいでしょう。156分間の激戦を戦ったわずか3日後に、その高い強度を維持し続けるのは極めて困難です。
こうした理由から、私はこの試合で第5セットまでもつれ込むことなく、ギョズテペがきっちりと勝ち切ると見ています。