[26-27 サッカー・ブンデスリーガ] ウニオン・ベルリン vs ケルン 分析プレビュー 試合開始: 11月1日 23:30 (日本時間)
3日前のカップ戦では、ケルンがウニオン・ベルリンに5-0で大勝しました。今回はウニオン・ベルリンのホームへ舞台を移し、両指揮官ともに前回の対戦で確認した相手の攻撃ルートへの対策を講じて臨みます。
1. 試合概要および両チームの現状
ウニオン・ベルリンのリーグ戦ここまでの7試合は1勝3分け3敗、6得点18失点となっています。もっとも、18失点のうち17失点は開幕からの4試合で喫したものです。その後の3試合では選手間の距離感をコンパクトに修正し、わずか1失点に抑え込んできました。ドルトムント戦ではウドゥオカイがセール・ギラシを密着マークで封じ、アウクスブルク戦では19分にウドゥオカイが退場処分を受けながらもレオポルト・クエアフェルトを投入して1-1の引き分けに持ち込みました。ラーニ・ケディラもその試合後、チームが再び堅実さを取り戻したと手応えを語っています(ウニオン・ベルリン公式サイト、10月24日)。カップ戦の大敗だけで、近年のリーグ戦で見せている守備の改善を否定することはできません。
一方で攻撃陣は、守備ほど復調が進んでいません。ホームでのエルフェアスベルク戦では19本のシュートを放ちながら、ゴール期待値(xG)は1.13にとどまりました(データセンター参照)。ルストリネッリ監督もドルトムント戦後、ボール保持時のプレーに改善が必要だと述べています(シュポルトシャウ、10月17日試合後)。アウクスブルク戦でハベラーが決めた同点弾のように、フリーキックやコーナーキックは重要な得点源ですが、ウドゥオカイの出場停止により対人守備の要だけでなく空中戦のターゲットも同時に欠くことになります。守備の穴はクエアフェルトが埋められるとしても、カストリオト・イメリが復帰すれば直接狙えるフリーキックの選択肢が増えるものの、先発復帰はまだ不透明な段階です(シュポルトシャウ、10月30日)。
対するケルンは、カップ戦でトム・クラウスのボール奪取とサイド・エル・マラの突破からウニオン・ベルリンのミスを確実に得点へと結びつけました。しかしリーグ戦のアウェイでは3戦全敗と苦戦しています。シャルケ04がスペースを消してブロックを組んできた際には、ボールを長く保持しながらもペナルティエリア内への効果的な進入ができませんでした。マリウス・ビュルターも攻撃のスピードが遅かったと反省を口にしています(エクスプレス、10月24日試合後)。さらにラグナル・アヘが今回の遠征メンバーから外れ、タイス・ダリンガとイマド・ロンディッチも欠場します(西ドイツ放送、10月30日・カムオンFC、10月31日)。カップ戦のようにエル・マラとビュルターを前線に配置することはできますが、守備を固めてくる相手に対してエリア内の枚数不足に陥る懸念があります。両チームともにカップ戦からの休養期間は同じです。前回のスコアよりも、今回ピッチ上で見せる守備の間隔と攻撃の配置こそが勝敗の鍵を握ります。
2. マッチアップ分析
最初の注目点は、エル・マラがボールを受ける位置です。カップ戦で彼は左サイドから先制点を挙げ、中央へボールを供給してリントン・マイナのゴールをアシストし、右サイドではゼノ・ファン・デン・ボスをかわして追加点を奪いました。守備陣が1人だけで対応していては、その神出鬼没な動きを捕まえ切れません。ルストリネッリ監督はカップ戦でエル・マラにスペースを与えすぎたと振り返り、守備の密度とプレスの強度を見直すと明言しています(シュポルトシャウ、10月30日)。シェーファーとケディラがセンターバックとの距離を的確に保てれば、ケルンはシャルケ戦同様、エル・マラにボールが渡っても危険なエリアへ侵入するのが難しくなるはずです。本職フォワード陣の離脱は、こうした局面でより重くのしかかります。
もう一つのポイントは、クラウスの前でウニオン・ベルリンの攻撃が寸断される瞬間です。カップ戦の先制点は、中盤でボールを奪ったクラウスが素早くマイナとエル・マラへ繋いだ展開から生まれました。後半の2点目もウニオン・ベルリンの不用意なボールロストが発端です。ウニオン・ベルリンがホームで前がかりになれば、クラウスのインターセプトからエル・マラが持ち上がる格好の機会を与えてしまいます。逆にウニオン・ベルリンがクラウスのプレスラインを越えて前進できれば、ワンボランチを務める彼とケルン最終ラインの間のスペースを突くことができます。そうした攻撃から得られるフリーキックやコーナーキックは、ウニオン・ベルリンにとって極めて現実的なチャンスとなるでしょう。
どちらが先制するかによって、後半のゲーム展開は大きく様変わりします。ウニオン・ベルリンが先行すれば、コンパクトな守備陣形を保ちながらケルンの前線不足を突く展開に持ち込めます。ケルンが先制した場合はウニオン・ベルリンが前に出ざるを得ず、カップ戦でエル・マラやマイナが広大に使ったスペースが再び生まれる可能性があります。ケルンはカップ戦で途中出場の選手たちも得点に絡んでおり、前半にエル・マラを抑えられたとしても後半の攻撃力を過小評価することは禁物です。
3. 最終判断および結論
市場のオッズではケルンがわずかに優勢と見られています。カップ戦での5-0という圧勝劇や、ウニオン・ベルリンの開幕当初の大量失点、ウドゥオカイの出場停止などが織り込まれた結果でしょう。しかし、あの大勝が生まれた背景を冷静に精査する必要があります。当時の決定的なチャンスは、ウニオン・ベルリンが前がかりになってボールを失った直後に集中していました。ルストリネッリ監督はそのスペースを埋めると明言しており、近年のリーグ戦3試合でもライン間を縮めてわずか1失点に抑えています。ケルンは引いた相手を崩すのに苦労しているうえ、本職のフォワード3名を欠いています。
かといって、ウニオン・ベルリンの勝利を本命視するのも危険です。リーグ戦7試合で6得点と決定力不足は深刻で、最大の武器であるセットプレーからもウドゥオカイのヘディングという脅威が失われます。イメリの出場もまだ確定していません。ウニオン・ベルリンがエル・マラの突破を制限できたとしても、自力で十分なチャンスを作り出せるかは別問題です。もしホームの大声援に押されて攻撃に人数をかけすぎ、中盤で再び引っかかるようなら情勢は一変し、ケルンにカップ戦同様の鋭い速攻を許すことになります。
最も起こり得る展開は、ウニオン・ベルリンがコンパクトな陣形を保ち、ケルンの攻撃スピードを落とすロースコアなゲームです。互いに決定機が限られる中、スコアレスドローか1点ずつを取り合う引き分けに終わると予想します。
[最終結論・マーケット別] 試合結果: 引き分け — ウニオン・ベルリンのタイトな陣形が本職アタッカー3名を欠くケルンのカウンターを封じる一方、ウニオン・ベルリン側もウドゥオカイ不在でセットプレーの強みが削がれ、両チームともに勝ち切る道筋が見出しにくい状況です。 ハンデ -1: 敗(ホームの負け) — ウニオン・ベルリンが勝ち切るのは困難と判断します。もし点差がつくとしてもウニオン・ベルリンが先制を許して崩れたカップ戦のような展開であり、今季ウニオン・ベルリンがリーグ戦で2点以上を挙げた試合は1つしかありません。 ハンデ -2: 敗(ホームの負け) — 今日のウニオン・ベルリンに3点差以上をつけて勝利できる攻撃力はありません。 アンダー/オーバー 2.5: アンダー — ルストリネッリ監督の手堅い守備意識と、ケルンの前線離脱による攻撃の停滞が重なり、得点数は伸び悩む公算が大きいです。セットプレーからゴールが生まれたとしても、1点を取り合う範囲にとどまると見られます。