[26-27 スペイン プリメーラ] バルセロナ (スペイン) vs デポルティーボ・アラベス 分析プレビュー 試合開始: 11月1日 05:00 (日本時間)
バルセロナは強いプレッシャーをかけてくる相手に公式戦2連敗を喫しました。一方のアラベスの狙いは、前線からのハイプレスというより5バックでの守備と限られた攻撃機会の活用にあります。直近の敗戦の印象をそのまま今日の対戦相手に当てはめるのは難しい一戦です。
1. 試合概要および両チームの現状
バルセロナはリーグ戦10試合で40得点を挙げ、首位を維持しています。パリ・サンジェルマンとレアル・マドリードには連敗したものの、両チームの強力な前線からのプレスと中盤の守備がバルセロナのビルドアップを寸断した形でした(マルカ・エル・パイス、10月26日付)。ハンジ・フリック監督は敗戦後もプレースタイルを維持すると明言しています(EFE通信、10月30日付)。今日の試合では、プレスをかいくぐる能力よりも、自陣深くに引いた守備陣の間へボールを通す能力が問われます。バルセロナはヘタフェ相手に23本のシュートを放ち、3-0で勝利した実績もあります(データセンター)。
守備陣の人員不足はバルセロナにとって明らかな懸念材料です。ジュール・クンデやシャビ・エスパルトらが負傷離脱しており、出場可能なセンターバックはパウ・クバルシとジェラール・マルティンの2人のみとなっています(プレンサ・リブレ、10月30日付)。ダニ・オルモも欠場中で、ペドリやロドリの休養の可能性も報じられています(バルサ・ユニバーサル、10月29日付)。攻撃陣の構成や交代カードの投入タイミングに変化はあるかもしれませんが、フリック監督がプレースタイルそのものを変えると見なす根拠はありません。
アラベスはリーグ戦6試合勝利がないものの、10試合での失点は11とバルセロナと同数です。一方で直近のリーグ戦5試合の得点は3得点にとどまっています(データセンター)。キケ・サンチェス・フローレス監督は、バルセロナ相手に失点を可能な限り抑えつつ、巡ってきたチャンスを確実に仕留めなければならないと語りました(インフォバエ、10月30日付)。予定されていたカップ戦が延期されたことで丸1週間をこの試合の準備に充てることができ、今季リーグ戦の4敗はいずれも1点差での敗戦でした。守備の安定感は評価すべきですが、その守備だけでバルセロナを打ち破る得点力まで担保されるわけではありません。
2. マッチアップ分析
バルセロナの攻撃の焦点は、ラミン・ヤマルがサイドから中央へ切り込む動きに対してアラベスの5バックがどう対応するかです。ヤマルがフェルミン・ロペスやラフィーニャにボールを配給する際、アラベスの3枚のセンターバックは中央のスペースをケアしつつ、パスの受け手も抑えなければなりません。ウイングバックがヤマルの対応につり出されれば、ジョアン・カンセロやアレハンドロ・バルデが攻め上がるスペースが生まれます。ヤマルはレアル・ベティス戦で自らゴールを決めただけでなく、相手守備陣のギャップにいる味方を見事に使いこなしました(ディアリオ・デ・セビージャ、10月18日付)。アラベスとしては前半を耐え凌いだとしても、後半の対応が課題となります。前半を同点で折り返したリーグ戦7試合のうち4敗を喫しており、RCセルタ・デ・ビーゴ戦では相手の後半のポジション変更に対応できず2失点を喫しました(データセンター)。
アラベスの攻撃は、ルーカス・ボジェの空中戦での競り合いと、選手交代後にペナルティエリア内へ供給されるボールが軸となります。マラガ戦ではキケ監督がハーフタイムに守備の陣形を変更してアタッカーを追加し、土壇場で同点ゴールを奪いました(ガステイスオイ、10月24日付)。バルセロナはクバルシとマルティンにセンターバックの負担が集中するため、この2選手がボジェとのセットプレーでの競り合いや、攻守の切り替え時の守備を一手に担う必要があります。もっとも、アラベスが深い位置で守備ブロックを敷く場合、パリ・サンジェルマンやレアル・マドリード戦のように前線でボールを奪ってバルセロナを苦しめるような場面は限られます。バルセロナがリードを奪った後、アラベスが攻撃の枚数を増やす時間帯には、両チームともに追加点のチャンスが巡ってくる可能性があります。
3. 最終判断および結論
バルセロナが勝利するものの、点差は2点程度で合計得点もそれほど伸びない試合展開を予想します。アラベスの5バックは今季リーグ戦での敗戦をすべて1点差に抑え込んでいる一方、前半を耐えた後に相手の後半の修正によって失点した記録もあります。ヤマルと2列目の連携からバルセロナが2得点以上を奪う可能性は十分に考えられます。アラベスもセットプレーから一矢報いることはあっても、最近の得点ペースから複数得点を奪うことは期待しづらいところです。
市場はバルセロナのリーグ40得点や下位相手の大勝の実績を踏まえ、大差での決着を主軸に置いています。勝敗の行方は市場と同意見ですが、点差は市場の想定よりも小さくなると見ています。アラベスが失点を抑えてきた守備戦術に加え、バルセロナのセンターバックの人員不足や中盤主力陣の休養の可能性が重なるためです。仮にバルセロナが前半で大きくリードを奪い、アラベスが早い段階で前がかりになれば、後半に点差がさらに広がる余地はあります。
[最終見解・マーケット別] 試合結果: ホーム勝利 — 激しいプレッシャーをかけてくる相手ではなく、自陣に引いた5バックが相手となる今日は、バルセロナ本来の攻撃力が存分に発揮されるはずです。直近6試合で4得点のアラベスには、リードを奪って守り切るだけの手立てが不足しています。 ハンデ -2: ドロー — バルセロナは2点以上を奪うと見られますが、今季4敗のすべてを1点差で凌いできたアラベスの5バックに加え、センターバックの穴から生じるセットプレーでの失点リスクが3点差以上の広がりを阻みます。 ハンデ -3: アウェイ勝利 — 4点差が開く展開はアラベスが前がかりになって初めて起こり得ますが、キケ監督は失点を抑える手堅い試合運びを示唆しており、フリック監督もリードを奪った後は主力を休ませる理由があります。 ハンデ -4.5: アウェイ勝利 — 5点差以上の大勝は、オルモの不在や中盤の休養の可能性、さらに11月4日のチャンピオンズリーグを控えた過密日程を考慮すると根拠に乏しいと言わざるを得ません。 アンダー/オーバー 4.5: アンダー — アラベスの得点ルートはセットプレー頼みに限られており、バルセロナ側も2得点から3得点程度でペースを落とす運用上の条件が揃っています。