[26-27 NBA] ニューオーリンズ・ペリカンズ vs サクラメント・キングス 分析プレビュー 試合開始:10月30日 09:00(日本時間)
両チームとも4連敗でのスタートとなりましたが、その敗戦の内容は異なります。ニューオーリンズ・ペリカンズはリードしていた試合や互角の展開を第4クォーターに落としており、サクラメント・キングスは短い時間帯での大量失点によって点差を広げられた試合が多くなっています。
1. 試合概要および両チームの現状
ジャマール・モズリーHC率いるペリカンズは、ザイオン・ウィリアムソンのインサイド攻撃とフリースローを中心に得点を重ねています。ウィリアムソンは4試合で87得点を挙げ、チームも1試合平均29.0本のフリースローを獲得しました。一方で3ポイント成功率は29%にとどまっています。アウトサイドが不調でもゴール下で得点できる強みはあるものの、相手にそこを封じられると攻め手が限られてしまいます。
4敗のうち3敗が6点差以内という点は、結果以上に競った内容だったことを示しています。しかし、第4クォーターの平均得失点差は-10.0です。デンバー・ナゲッツ戦では19点リードで第4クォーターに入りながら、18得点・37失点を喫しました。残り1分19秒には7点リードの場面でウィリアムソンのターンオーバーが2度続いています。ユタ・ジャズ戦も第3クォーターをリードして終えながら、最後の攻撃を決め切れませんでした。ラウンドテーブルは、スターティングメンバーとクローズラインナップの双方が苦しんだと評しています(10月29日)。ジャズ戦は連戦の初戦だったため、終盤の失速を体力面だけで片付けることはできません。
センターのイブ・ミッシが膝を負傷した後はデアンドレ・ジョーダンが先発出場していますが、前戦のプレータイムは13分にとどまりました。ベンチから出たデリック・クイーンは25分間で12リバウンドを記録しています。ジョーダン・プールは前戦の前半に左足首を痛め、本日の出場は不透明です(ウェジャートーク、10月29日)。モズリーHCがセンターとバックコートの出場時間をどう割り振るかも、第4クォーターの試合運びに影響を与えます。
キングスはザック・ラビーン、ダリアス・エイカフ・ジュニア、ドマンタス・サボニスに攻撃が集中しています。サボニスは4試合で66リバウンド、29アシストをマークしていますが、チーム全体のリバウンドでは1試合平均7本下回っています。相手に許した3ポイントも1試合平均15.0本に上ります。キーガン・マレーの離脱後は、プレシャス・アチュワとジョナサン・モグボの役割が大きくなっています(キングス・オン・SI、10月26日)。ペリカンズは前日にホームでプレーし、キングスは1日休養を取りましたが、前戦ではキングスの主力4名が31分以上出場しました。
2. マッチアップ分析
ウィリアムソンのドライブは、キングスが弱点を露呈しているゴール下を狙い撃ちします。キングスは1試合平均ブロック数が2.5本にとどまり、相手に26.8本のフリースローを許しています。ウィリアムソンがインサイドで得点やファウルを獲得できれば、ペリカンズはアウトサイドの成否に依存しすぎずに戦えます。キングスがインサイドの守備を固めてくれば外からのシュートチャンスも生まれますが、ペリカンズがそれを確実に得点へ結びつけられなければ守備に圧力をかけられません。相手の外角守備の弱さだけでペリカンズの3ポイント不振が解消されるわけではありません。
一方のキングス側では、サボニスがクイーンやジョーダンを相手にどこまでリバウンドとパスを維持できるかがカギとなります。サボニスが攻撃の起点を作れれば、ラビーンやエイカフの得点機会も増えていきます。クイーンが前戦のように長い時間プレーしてリバウンドを制限できれば、キングスは先発のスコアラー陣により依存せざるを得ません。キングスのベンチ得点比率は約19%と低いため、ひとたび大きく離されると追い上げを託せる選手が多くありません。
試合が第4クォーターまで接戦になれば、ペリカンズのクロージング力が再び試されます。デジャンテ・マレーとジェレマイア・フィアーズが同時にコートに立った50分間のネットレーティングは-16.5だったというデータもあります(SI、10月28日)。キングスもポートランド・トレイルブレイザーズ戦で前半をリードしながら、第3クォーター開始早々に15連続失点を喫しました。したがって、ペリカンズが先に主導権を握る展開と、そのリードが終盤に縮まる展開の両方を考慮する必要があります。
3. 最終判断および結論
市場はキングスの大差での敗戦と離脱者の状況を見て、ペリカンズ優位と高く評価しています。勝敗の方向性には私たちも同意します。ウィリアムソンのインサイド攻撃はキングスの手薄なリムプロテクトを突き崩せますし、キングスは短い時間帯での大量失点を繰り返してきました。ただ、ペリカンズが大差のまま逃げ切るという見立てには同意しかねます。ペリカンズは直近の2試合で第3クォーターまでリードしながら逆転負けを喫しており、ナゲッツ戦終盤もターンオーバーからリードを失いました。
得点面も前戦のロースコアだけで判断することはできません。ペリカンズの主な得点源は3ポイントよりもゴール下とフリースローですし、キングスもサボニスの配球からラビーンやエイカフがフィニッシュへ持ち込めます。ペリカンズがゴール下で優位に立って勝利しつつも第4クォーターに点差が縮まり、両チームのインサイド攻撃とフリースローによって得点が伸びる展開を予想します。モズリーHCがクローズラインナップを変更して終盤のターンオーバーを減らせるなら、点差の見通しは変わってきます。
[最終結論・マーケット別] 勝敗:ホーム勝利 — ウィリアムソンのインサイド攻撃とフリースローが、平均わずか2.5ブロックのキングスのゴール下を攻略できるうえ、キングスは今季、短い時間帯での大量失点を防げた試合がありません ハンデ -5.5:アウェイ勝利 — ペリカンズはクローズラインナップの課題と終盤のターンオーバーにより第4クォーター平均-10.0を記録しており、連戦の2日目に休養十分の相手を迎えて6点以上のリードを守り切るとみる根拠は乏しいです オーバー/アンダー 237.5:オーバー — 両チームとも相手の最も手薄なインサイドを突くスタイルでフリースロー試投数も多く、前戦の91得点は相手の守備力による影響が大きかったといえます