【26-27 イタリア・セリエA】フロジノーネ・カルチョ vs USレッチェ 分析プレビュー キックオフ:10月30日 02:30(日本時間)
フロジノーネ・カルチョとUSレッチェが、日本時間10月30日午前2時30分から、フロジノーネのベニート・スティルペ・スタジアムでセリエA第9節を戦います。昇格組のフロジノーネは6位につけていますが、まずは残留を目標にしています。14位のUSレッチェは降格圏と勝ち点4差です。両チームとも次のリーグ戦まで約3日しかないため、先発メンバーと後半の交代が勝敗を左右する可能性があります。
1. 試合概要と両チームの現状
フロジノーネはリーグ戦8試合で4勝2分2敗、勝ち点14を獲得しています。USレッチェは3勝5敗、勝ち点9で、今季まだ引き分けがありません。フロジノーネはアタランタとのアウェー戦で4-4と引き分けてホームに戻り、USレッチェはユベントスに0-2で敗れてからアウェーに向かいます。フロジノーネは11月1日にトリノと、USレッチェは同日にジェノアとホームで対戦します。試合間隔はほぼ同じですが、フロジノーネは計8ゴールが生まれたアタランタ戦から戻った一方、USレッチェは負傷と出場停止で先発の選択肢が限られています。
リーグ戦8試合 順位・勝ち点:フロジノーネ 6位・14 / USレッチェ 14位・9 得点・失点:フロジノーネ 17・13 / USレッチェ 9・14 期待得点・期待失点:フロジノーネ 12.42・19.37 / USレッチェ 10.86・15.05
フロジノーネの得点力は順位に見合っていますが、守備が安定しているとは言えません。リーグ戦8試合すべてで、相手に1.88以上の期待得点を許しています。コモ戦ではGKロレンツォ・パルミサーニが枠内シュート8本のうち7本を防ぎ、フィオレンティーナは23本のシュートを放ちながら無得点でした。一方、ナポリ戦とアタランタ戦ではそれぞれ3失点、4失点を喫しています。ホーム4試合で3勝1敗という成績も、相手のチャンスを封じたというより、サイド攻撃をゴールにつなげた結果に近いものです。試合前日にパルミサーニが、攻撃的なスタイルは維持しながらも試合運びを改善する必要があると語ったのは、こうした背景からです。
フロジノーネは最近、両サイドと切り替えの局面から安定してチャンスを作っています。ファレス・ゲジェミスはアタランタ戦で右サイドから3アシストを記録。左サイドのクヴェルナゼは相手をかわして自らシュートを狙うほか、アントニオ・ライモンドにボールを送ります。ライモンドは今季公式戦で8ゴールを挙げ、ペナルティーエリア内でのワンタッチシュートやヘディングで得点してきました。アタランタ戦では4得点を挙げたものの、同時に4失点もしています。直近の公式戦5試合では10失点と、その前の5試合の5失点から倍増しました。相手のレベルが上がったことに加え、PKを与えた守備のミスや後半のプレスの弱まりも失点増加に影響しています。
USレッチェの攻撃は、相手が前に出た後にボールを奪い返す形とコーナーキックから成果を挙げてきました。ウディネーゼとのアウェー戦ではボール支配率33%ながら3-0で勝ちましたが、カリアリ戦では支配率57%を記録しながらペナルティーエリア内のシュートは3本にとどまり、0-1で敗れています。今季リーグ戦の9得点のうち4得点はコーナーキックから生まれました。問題は、その得点に関わった選手たちの状態です。キアルンダ・ガスパールは出場停止で、ラサナ・クリバリとコーナーキッカーのイヴァン・イリッチは負傷離脱。チアゴ・ガブリエルはユベントス戦で膝を痛め、10月28日の最終練習でようやくピッチに戻りました。コナン・ンドリも足の負傷で練習に参加できていません。アントニーノ・ガッロがコーナーキックを蹴れるとしても、空中戦から得点してきた連係をそのまま再現するのは難しいでしょう。
チーム フロジノーネ:先発の主なポイントは、チッタディーニがベンチスタートの見込みで、守備陣の一部が入れ替わる可能性があることです。攻撃陣ではゲジェミス、クヴェルナゼ、ライモンドが引き続き先発する可能性が高いでしょう。 USレッチェ:主な欠場者はガスパール、イリッチ、クリバリ、ピエロッティ、ベリシャで、チアゴ・ガブリエルらの出場も不透明です。コーナーキックでの空中戦、サイドの守備参加、カウンターの選択肢が減ります。
マッシミリアーノ・アルヴィーニ監督は4-2-3-1を基本とし、前線の顔ぶれをほとんど変えずに戦ってきました。今回は守備陣でモンテリージ、ファエド、テルジッチの先発が取り沙汰されています。チッタディーニはナポリ戦とアタランタ戦でPKにつながる場面に関わり、モンテリージはコモ戦でゴールライン際のシュートをクリアしました。選手を入れ替えれば個人のミスを減らせる可能性はありますが、新たな組み合わせが機能するかは試合で確かめる必要があります。一方、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督は4-3-3を基本としながら、試合中に形を変えてきました。ユベントス戦では後半に3-4-2-1へ移行して相手のチャンスを減らしましたが、今回はセンターバックのコンディションが同じ調整を難しくしています。
過去の対戦結果は、現在の戦力を評価するうえであまり重視できません。データセンターが保有する2021年から2024年までの4試合で、フロジノーネはUSレッチェに対して2分2敗でした。ただし、直近のセリエAでの対戦時にフロジノーネを率いていたのは、現在USレッチェを指揮するディ・フランチェスコ監督です。アルヴィーニ監督の現在の攻撃陣も、その後に形作られました。当時の結果より、今日どの選手が両サイドとセンターバックに入るかが重要です。
2. マッチアップ分析
USレッチェがどの位置から守備を始めるかで、フロジノーネの攻撃経路は変わります。フロジノーネはボールを長く保持するより、サイドへ素早く展開したり、相手が前進した後に最終ラインの背後を突いたりするチームです。ディ・フランチェスコ監督も、フロジノーネの切り替えの速い攻撃とサイドアタッカーの1対1を警戒していました。USレッチェが高い位置からプレスをかければボールを奪う機会は得られますが、フロジノーネにプレスをかわされれば、守備ラインの背後にスペースを与えることになります。反対に、守備の間隔を狭めて引けば、フロジノーネは普段より長くボールを持って攻める必要があります。そうした展開で安定してチャンスを作れるかは、まだ十分に証明されていません。
それでもUSレッチェがサイドの攻防を避けるのは難しいでしょう。フロジノーネの右サイドでは、ゲジェミスがガッロとの1対1を仕掛け、アンソニー・オイオノが後方から上がってクロスや裏へのパスを送ります。ディ・フランチェスコ監督は、パタとンドリに、欠場中のサンティアゴ・ピエロッティほどの守備参加を求めるのは難しいと話しました。ガッロの前にいるサイドアタッカーが十分に戻らなければ、ガッロはゲジェミスの突破とオイオノの攻め上がりを同時に警戒しなければなりません。USレッチェが中盤の選手をガッロの側へ寄せれば負担は軽くなりますが、中央でロマーノ・シュミットを抑える人数が減ります。
逆サイドでは、クヴェルナゼとダニーロ・ヴェイガの判断が互いに影響します。クヴェルナゼは左から内側に切り込んでゴールを狙い、ヴェイガは前進して右サイドからのクロスで攻撃に加わってきました。ヴェイガが上がれば、クヴェルナゼはその背後のスペースを使えます。ヴェイガが守備位置を保てば、USレッチェは右サイドからの攻撃経路が減ります。フロジノーネの左サイドバックにテルジッチが入る場合は、逆の展開も起こり得ます。テルジッチが攻め上がった後にUSレッチェがボールを奪えば、ヴェイガがそのサイドからクロスを上げる機会を得ます。今季のヴェネツィアは後半にフロジノーネの左サイドを攻め、2得点したことがあります。
サイドからペナルティーエリア内にボールが入れば、ライモンドとUSレッチェのセンターバックの対決になります。フロジノーネは低いクロスに加え、ジャコモ・カロのコーナーキックやテルジッチのクロスからライモンドのヘディングも狙えます。報道によると、ガスパールが不在のUSレッチェで、コンディションに問題のないセンターバックはジーベルトとジャンだけです。チアゴ・ガブリエルが出場すれば空中戦やセットプレーで助けになりますが、最終練習でようやく復帰した選手が試合を通じて同じ役割を果たせるかは不透明です。ジャンが先発すれば、今季リーグ戦で一緒にプレーした経験のないセンターバックの組み合わせで、フロジノーネの序盤の攻撃に対応することになります。
USレッチェもフロジノーネの守備に付け入る余地があります。フロジノーネはリーグ戦8試合すべてで相手に大きな得点機会を与えており、リードした後にプレスが弱まった試合もありました。ヴェイガの右クロスとガッロのコーナーキックは、今回も残された攻撃パターンです。ただし、USレッチェは今季リーグ戦で前半をビハインドで終えた5試合すべてに敗れ、その5試合の得点は合計1点にとどまっています。最前線のウィレム・フブスは、データセンターの選手記録によると381分間無得点です。フロジノーネがチャンスを与えたとしても、USレッチェがゴールに結びつけるのは簡単ではありません。
先制点が入った後は、両チームの選択も変わります。フロジノーネが先に得点すれば、USレッチェは攻撃の人数を前に出さざるを得ず、その背後を突くフロジノーネの速攻が再び脅威になります。アルヴィーニ監督は60分前後にサイドアタッカーを交代してきたため、後半も1対1を仕掛けられる選手を投入できるでしょう。USレッチェは負傷と出場停止で交代の選択肢が限られています。逆に、USレッチェが序盤を無失点でしのいで守備の間隔を保てば、フロジノーネはボールを長く持ち、サイドから崩し方を探る必要があります。その間にディ・フランチェスコ監督がハーフタイムに守備の形を変える可能性もあります。ただし、ンダバやチアゴ・ガブリエルの状態が整わなければ、ユベントス戦後半に効果を上げた3バックを再び組むのは難しいでしょう。
3. 最終判断と結論
フロジノーネがサイド攻撃から先制し、USレッチェの反撃は得点に至らず、2点差で勝つ展開を最も有力と見ています。フロジノーネは今季、リーグ戦の最初の30分で最多となる9得点を挙げており、USレッチェは同じ時間帯に最多の8失点を喫しています。この記録も予想を後押ししますが、数字だけで先制を断定することはできません。今日のより直接的な根拠は、ゲジェミスとオイオノが狙うサイドでUSレッチェの守備参加が減り、ライモンドが対峙するセンターバックの先発構成も不安定な点です。フロジノーネが先制すれば、USレッチェが前に出た背後をさらに突けますし、後半も交代選手を使ってサイド攻撃を続けられます。
海外オッズは、フロジノーネの順位やホーム3連勝、最近の得点力、USレッチェの欠場者を踏まえ、フロジノーネの大差勝ちと多得点に傾いています。勝敗の方向性には同意しますが、得点の流れは違うと見ています。USレッチェの欠場は守備を弱めるだけでなく、今季コーナーキックからの得点を生んできた選手や、サイドからのカウンター要員も減らします。そのため、フロジノーネが先行しても両チームが得点を重ねる展開より、USレッチェが追いつけず、前半についた差がそのまま残る可能性が高いでしょう。フロジノーネの疲労とディ・フランチェスコ監督の後半の修正を考えると、その差がさらに大きく広がるとも考えにくいです。
この予想は、フロジノーネのサイド攻撃が序盤の得点につながることが条件です。USレッチェが最初の30分を無失点で乗り切り、チアゴ・ガブリエルが中央でライモンドのヘディングやカロのセットプレーを封じれば、フロジノーネがボールを長く持ちながらも接戦になる可能性が高まります。
【最終結論・マーケット別・ベットマン発売対象】 試合結果:勝ち — ピエロッティの欠場でガッロの前の守備参加が減り、ゲジェミスとオイオノがそのサイドで数的優位を作ります。ライモンドとカロも、空中戦の要を欠くUSレッチェのセンターバックを序盤から攻めます。 ハンデ -1:勝ち — USレッチェは先に失点した後、追撃に必要なサイドアタッカー、コーナーキックのターゲット、フィニッシャーを同時に欠きます。60分以降の交代要員もフロジノーネの方が充実しているため、リードを保って2点差以上で勝つと見ます。 ハンデ -2:引き分け — フロジノーネの得点の大半は前半に生まれており(17得点中12得点)、今日は後半に疲労とディ・フランチェスコ監督の布陣変更が重なります。前半につけた2点差が広がることも縮まることもない、ちょうど2点差での勝利を想定しています。 アンダー 3.5 — USレッチェの欠場者がコーナーキックからの得点やサイドからのカウンターを減らすため、点を取り合う展開にはなりにくく、後半の得点も伸びないでしょう。フロジノーネだけで4得点する根拠も乏しく、2点差勝ちと両立するのはUSレッチェ無得点の結果です。