【26-27 AFCチャンピオンズリーグ リーグフェーズ】柏レイソル vs ポートMTI FC 分析・プレビュー キックオフ:10月14日 19:00(日本時間)
柏レイソルとポートMTI FCは10月14日19時、三協フロンテア柏スタジアムでAFCチャンピオンズリーグ リーグフェーズ第2節を戦います。両チームとも初戦を1-2で落とし、勝ち点はありません。柏レイソルはホーム初戦で勝ち点獲得を目指し、ポートMTI FCは国内リーグ戦から3日後に日本へ移動して、初の勝ち点を狙います。
1. 試合概要と両チームの現状
柏レイソルは初戦、全北現代モータースとのアウェー戦で弓場将新の先制点を守りきれず、1-2で敗れました。ポートMTI FCもクラブ初のAFCチャンピオンズリーグ エリートで、ヴィッセル神戸に先制点と後半の決勝点を許して敗戦。10月13日時点のデータセンターの順位表では、両チームとも勝ち点0、得点1、失点2で並び、柏レイソルが11位、ポートMTI FCが12位です。リカルド・ロドリゲス監督はリーグフェーズ突破に向けて非常に重要な試合だと評価し、ポートMTI FCのボジダル・バンドヴィッチ監督も柏レイソルを警戒しながら、全力を尽くすと話しました。
項目 大会初戦:柏レイソルは全北現代モータースとのアウェー戦で1-2の敗戦/ポートMTI FCはヴィッセル神戸とのホーム戦で1-2の敗戦 国内リーグ:柏レイソルはJ1で9試合7勝2敗、勝ち点21で首位/ポートMTI FCはタイリーグ第4節終了時点で勝ち点9、5位 直近の公式戦20試合:柏レイソルは13勝1分6敗、43得点27失点/ポートMTI FCは11勝3分6敗、40得点24失点 直近の試合:柏レイソルは10月9日にヴィッセル神戸に4-2で勝利/ポートMTI FCは10月11日にパッターニーFCに3-2で勝利
直近20試合の得失点だけを見ると差は小さいものの、集計期間は異なります。柏レイソルの記録には、2026年5月以降のJ1、日本のカップ戦、国際大会が含まれています。ポートMTI FCの20試合のうち16試合は、サラウット・トリーパン監督が率いた昨季タイリーグ後半戦のものです。ポートMTI FCは9月以降の公式戦4試合で1勝3敗を記録し、9月25日に監督を交代しました。昨季の安定した成績を、バンドヴィッチ監督体制での現在の力としてそのまま評価できない理由です。
柏レイソルは最近、得点力が上向いています。全北現代モータース戦後の4試合はすべて勝利し、延長戦の得点も含めて17ゴールを挙げました。藤尾翔太が前線でゴールを決め、山内日向汰と久保藤次郎はパスやドリブル突破でチャンスを作っています。瀬川祐輔はJ1開幕後、途中出場した9試合で8ゴールを記録しました。ロドリゲス監督は前半に攻めあぐねた試合で、ハーフタイムの交代によって攻撃を活性化させてきました。京都サンガFC戦では0-2から瀬川を投入し、3-2の逆転勝利につなげています。
攻撃が好調な一方で、失点は続いています。柏レイソルは直近4試合のうち3試合で2失点以上を喫しました。ガンバ大阪戦ではコーナーキックをクリアした後のこぼれ球から2度失点し、ヴィッセル神戸戦では3-0とリードした後にサイド攻撃を許し、ヘディングで2点を失いました。全北現代モータース戦でもクロスを処理しきれず同点に追いつかれ、中盤でクリアできなかったボールから逆転ゴールを許しています。相手を圧倒できる攻撃力を見せている一方、リードした後も追加失点の可能性を残すチームです。
守備陣の顔ぶれも変わる可能性があります。アンカーを務めてきた熊坂光希は左ひざの靱帯を負傷し、ヴィッセル神戸戦を欠場しました。右センターバックの馬場晴也は同試合でひざを痛めて交代し、GKの若原智哉も脳震とうの疑いで試合中に退きました。2人が今節に出場できるかは、スタメン発表を待つ必要があります。馬場に代わって出場した戸嶋祥郎は、本来は守備的MFです。原田亘が十分にプレーできる状態なら戸嶋を中盤に置く選択肢もありますが、原田は負傷からの回復中で、ヴィッセル神戸戦では長時間の出場が難しい状況でした。若原が欠場する場合、ゴールを守るのは小島亨介か永井堅梧になる可能性があります。
ポートMTI FCはヴィッセル神戸戦でシュートを20本浴びましたが、マイケル・ファルケスゴールの好セーブで点差を1点に抑えました。同点ゴールは、カカ・メンデスのコーナーキックを相手がクリアした後、ブルーノ・モレイラがボールを再びペナルティーエリアへ送り、相手のオウンゴールを誘ったものでした。バンドヴィッチ監督の初陣となったペルシブ・バンドン戦では4-2-3-1で臨み、66分にリードを奪ったものの、87分以降に3失点して1-3で敗れました。パッターニーFC戦では志村昇の前半退場で数的不利になりながら、終盤に2ゴールを挙げて3-2で逆転。新監督の下での2試合だけでは、アウェーでどの位置に守備ラインを置くかは判断しにくい状況です。
日程の負担は、起用する選手によって異なります。柏レイソルはヴィッセル神戸戦から5日間の休養を取れましたが、その3日後には名古屋グランパスとのリーグ戦があります。ロドリゲス監督は9月の全北現代モータースとのアウェー戦で、直前の試合から先発7人を入れ替えたことがあります。ポートMTI FCはパッターニーFC戦からわずか3日後に日本へ遠征しましたが、その試合ではセンターバックのマヌエル・ビアとエリック・スビアチェンコ、攻撃陣のブルーノ・モレイラ、ボーディン・パラー、コスタを先発から外していました。一方、ファルケスゴールや一部のサイドバック、中盤の選手は連続して出場しています。両チームが公式戦で対戦するのは今回が初めてです。1か月の間にそれぞれが対戦したヴィッセル神戸戦の結果は、監督や試合条件が異なるため、優劣を判断する材料としては使いにくいでしょう。
2. マッチアップ分析
柏レイソルの基本布陣は3-4-2-1です。ウイングバックがサイドから前進し、2人のシャドーが相手の守備陣と中盤の間でパスを受けます。ポートMTI FCがバンドヴィッチ監督の初陣のようにボールを保持して守備ラインを上げれば、柏レイソルはその背後へ走り込む選手にパスを送れます。ポートMTI FCはヴィッセル神戸戦で、中盤のパスを受けた武藤嘉紀の裏抜けを止められず、決勝点を許しました。柏レイソルでは山内や久保、瀬川が直近の試合で同じ方向へのパスを使い、得点機を作っています。ポートMTI FCが後方からパスをつなぐ回数を増やせば、柏レイソルがボールを奪ってすぐに攻める機会も生まれます。
ポートMTI FCがアウェーで守備ラインを下げれば、試合展開は変わります。守備の背後のスペースが減り、後方からのパスも少なくなるため、柏レイソルの裏への抜け出しやパスカットの機会は減ります。全北現代モータースとのアウェー戦で、柏レイソルは試合開始から15分間のボール支配率が74%でしたが、中央を固めた相手に決定的なシュートを多く作れませんでした。先制点もショートパスの崩しではなく、小島のロングキックから弓場が前進してシュートを放った形でした。ポートMTI FCが同じように中央を固めれば、柏レイソルはウイングバックのクロス、ブロックされたシュートのこぼれ球、個人の突破からゴールを狙う必要があります。ヴィッセル神戸戦で多くのシュートを止めたファルケスゴールの働きが、ここで大きくなります。
中盤の顔ぶれもこの対戦に影響します。ポートMTI FCはペルシブ・バンドン戦で志村昇とピラドン・チャムラツァミーを並べ、4-2-3-1で戦いました。志村はパッターニーFC戦で退場しましたが、国内リーグの出場停止が今大会に適用されるかは発表されていません。志村が出場すれば、ポートMTI FCは同じ組み合わせで柏レイソルの2人のシャドーがボールを受ける位置を守れます。志村が欠場する場合は、ピラドンとともに中央を固める選手を入れ替える必要があります。柏レイソルでは、原田亘がどれだけプレーできるかが、右センターバックと中盤の構成の両方に関わります。戸嶋祥郎が再びセンターバックを務めるなら、熊坂光希に代わって相手の攻撃の起点となるパスを遮断する中盤の選手を別に見つける必要があります。
ポートMTI FCの攻撃は、少ないチャンスでも柏レイソルの弱点を突ける可能性があります。柏レイソルはウイングバックを押し上げた状態でボールを失うと、サイドの守備が遅れることがあります。また、コーナーキックをクリアした後のこぼれ球への対応でも失点しました。ブルーノやカカ・メンデスがカウンターでサイドへ運ぶ形や、カカ・メンデスのセットプレーの後にブルーノがボールを再びペナルティーエリアへ送る形なら、実際に失点した場面を繰り返せます。ポートMTI FCがヴィッセル神戸戦で挙げたゴールも、後者の攻撃から生まれました。ただし、今季のポートMTI FCが国内リーグ以外の相手から挙げた1得点は、オウンゴールとPKによるものです。カウンターが可能だという見立てと、オープンプレーから複数得点を奪えるという見立ては分けて考える必要があります。
後半の交代も試合を左右します。柏レイソルは先発の攻撃陣が得点できなくても、瀬川を投入できます。ポートMTI FCはヴィッセル神戸戦の60分から75分にかけてボール支配率が34%で、ペルシブ・バンドン戦では終盤10分に連続失点しました。今回はパッターニーFC戦で休んだセンターバックや攻撃陣を起用できますが、先発が続いた中盤やサイドバックにとっては、7日間で3試合目になります。その時間帯に柏レイソルがシャドーへパスを通し、瀬川がゴール前へ入れば、ポートMTI FCの守備は再び試されます。柏レイソルもガンバ大阪戦とヴィッセル神戸戦の終盤に失点しているため、交代の攻撃陣を投入した後にボールを失った際の守備にも気を配る必要があります。
3. 最終判断と結論
柏レイソルがより長くボールを保持し、より多くのチャンスを作る展開が有力です。ポートMTI FCが守備位置を下げれば、前半の得点は遅れる可能性があります。その場合、柏レイソルはウイングバックのクロスやブロックされたシュートのこぼれ球を狙い、後半に瀬川祐輔を投入できます。ポートMTI FCは最近の強豪との国際試合で後半に決勝点を許しており、今回のアウェー戦でも中盤やサイドバックに連戦の負担があります。逆にポートMTI FCがボールを持つために前へ出れば、柏レイソルが守備の背後を突いたり、パスを奪ったりする機会が増えます。
海外市場は柏レイソルの最近の大量得点と両チームのリーグ成績の差を反映し、ホームチームが大差で勝つ方向に動いています。勝敗の予想は柏レイソルですが、点差については別の見方が必要です。最近の得点には延長戦の2ゴールが含まれています。またポートMTI FCは今回の遠征を前に、国内リーグ戦の先発からセンターバック2人と攻撃陣の一部を外していました。柏レイソルは馬場の出場可否によって、戸嶋が右センターバックを務める可能性があります。その場合、熊坂が担っていた中盤の守備役も再調整が必要となり、ポートMTI FCがセットプレー後に二次攻撃を仕掛け、柏レイソルが失点する余地があります。
スコア予想は柏レイソルの2-1です。ポートMTI FCが守備位置を下げる展開なら、柏レイソルはウイングバックのクロスやブロックされたシュートのこぼれ球を狙い、後半に攻撃の選手を交代で投入して2点を奪うと見ています。ポートMTI FCはセットプレー後に再びボールを送り込む形から1点を返す可能性があります。柏レイソルの攻撃陣とポートMTI FCの後半の失点傾向はホームチーム勝利を後押ししますが、ポートMTI FCが休ませていたセンターバックとファルケスゴールのセーブ、柏レイソルの繰り返される守備の失点は、点差が開かない根拠です。この見通しは、ポートMTI FCが守備位置を下げて柏レイソルの裏への抜け出しを制限することが前提です。柏レイソルが主力の攻撃陣を先発させ、ポートMTI FCが守備ラインを上げてボールを保持すれば、ホームチームが前半からリードし、予想以上に点差を広げる可能性があります。