【26-27 UEFAチャンピオンズリーグ リーグフェーズ】インテル vs クラブ・ブルッヘ 分析プレビュー キックオフ:10月14日 04:00(日本時間)
インテルとクラブ・ブルッヘが10月14日午前4時(日本時間)、ジュゼッペ・メアッツァでUEFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズ第2節を戦います。国内リーグ王者の両チームは、初戦でそろって敗れました。初の公式戦での対戦では、インテルの攻撃力に加え、クラブ・ブルッヘがその攻撃をしのぎながら得点できるかが重要になります。
1. 試合概要と両チームの現状
インテルはレアル・マドリードとのアウェー戦に1-2で敗れ、クラブ・ブルッヘはアストン・ヴィラとのホーム戦に2-3で敗れました。両チームとも勝ち点は0ですが、置かれた状況は異なります。インテルは昨季のプレーオフからチャンピオンズリーグで3連敗中です。クリスティアン・キヴ監督は、残りの試合でできる限り勝ち点を積み上げ、上位8チームによる決勝トーナメントへの直接進出を目指すと話しました。イヴァン・レコ監督もサン・シーロで結果を出すと語りましたが、アウェーで主導権を握るのが難しい場合は、結果を重視した戦い方もできるとしています。
今季の公式戦成績 インテル:7試合5勝1分1敗/クラブ・ブルッヘ:9試合7勝2敗 得点・失点:インテル 19得点・10失点/クラブ・ブルッヘ 21得点・7失点 直近の試合:インテルはパルマに3-0で勝利/クラブ・ブルッヘはRAALラ・ルヴィエールに4-1で勝利
データセンターの集計では、両チームとも今季好スタートを切っています。インテルはセリエAで6試合5勝1分の共同首位、クラブ・ブルッヘはベルギーリーグで8試合7勝1敗の2位です。ただし、リーグの対戦相手の水準や試合数が異なるため、得失点の記録だけでこの試合の優劣を決めることはできません。インテルは今季ホームで4戦全勝し、毎試合3得点以上を挙げています。そのうちナポリ戦とウディネーゼ戦では2失点以上を喫しました。ホームでの強さは、無失点の守備というより多くの得点に支えられています。
インテルの最近の変化は、勝敗よりも失点の形に表れています。9月はナポリ戦からローマ戦まで、公式戦4試合連続で先に2失点しました。中盤や後方でボールを運ぶ際に失い、相手に守備陣形を整える前にシュートを打たれたほか、逆サイドからペナルティーエリアに入ってくる選手を捕まえられませんでした。インテルはナポリとウディネーゼには逆転勝ちし、ローマとは引き分けました。追い上げる力は示しましたが、今日も毎回追う展開になれば、勝利を確信することはできません。
直近のパルマ戦での3-0の勝利は、連続失点に終止符を打った試合でした。相手GKからの短いパスをペタル・スチッチが奪って先制点を挙げ、テュラムは相手守備陣が前に出た後に生まれたスペースへ走り込んで得点しました。クラブ・ブルッヘも後方から短くつなぐチームだけに、インテルが狙える形です。ただし、パルマ戦には今日先発復帰が見込まれるマヌエル・アカンジとアレッサンドロ・バストーニが出場していません。無失点に抑えた1試合だけで、従来の守備陣の問題が解決したとは言えません。
クラブ・ブルッヘはアストン・ヴィラ戦の敗北後、リーグ戦で3連勝しました。その間、ホアキン・セイスのフリーキックとコーナーキックからヘディングで得点しています。フーゴ・ヴェトレセンとヤン・ビルヒリもサイド攻撃で得点に絡みました。サン・シーロでボールを長く保持できない場合も、こうした攻め方は有効です。一方、アストン・ヴィラ戦では前半のボール支配率が59%だったにもかかわらず、3失点しました。最終ラインの裏に通されたボールや、センターバックの間へ走り込む相手FWに対応できませんでした。ベルギーリーグでの少ない失点が、欧州の強豪相手にも続くとは限りません。
キヴ監督は3-5-2を維持しながら選手を入れ替えて起用し、試合中は60分前後の複数交代で攻撃を調整します。パルマ戦ではバレッラ、バストーニ、アカンジ、ラウタロ・マルティネス、ジエリンスキが先発を外れましたが、5人全員がこの試合で先発に戻ると見込まれています。カーティス・ジョーンズとジョン・ストーンズは負傷で欠場しますが、予想先発の中盤と3バックは今季から一緒にプレーしてきた選手たちで構成できます。キヴ監督によると、チャルハノールも膝の打撲から回復し、出場できる見込みです。
クラブ・ブルッヘはセンターバックのホエル・オルドニェスが足の問題で欠場します。ブランドン・メヘレとイ・ハンボムが中央の守備を担うと予想されます。攻撃では右サイドのカルロス・フォルブスが重要な鍵です。太もも上部の筋肉に問題があり、直近の試合で交代しました。その後、一部の練習に参加してミラノ遠征のメンバー入りを果たしましたが、先発するか、通常どおりの出場時間を得られるかはまだ決まっていません。レコ監督が、スピードと1対1の強さを理由に「自然な代役はいない」と話した選手です。フォルブスが出場できなければ、ヴェトレセンを右に移すか、フェリックス・ルマレシャルを起用する可能性がありますが、インテルの守備裏へ直接走り込む力は変わってきます。
両チームは公式戦で対戦したことがないため、過去の対戦成績から試合展開を判断することはできません。同じ監督の下で戦った欧州の強豪との試合には、参考になる場面があります。キヴ監督率いるインテルは昨季、サン・シーロでボデ/グリムトに1-2で敗れた際、シュート30本を放ちながら、ボールを運ぶ途中で失ってカウンターから失点しました。レコ監督率いるクラブ・ブルッヘは、アトレティコ・マドリードとの2試合と今季のアストン・ヴィラ戦でいずれも得点しましたが、毎試合3失点以上を喫しています。当時のクラブ・ブルッヘは現在とは異なる守備陣だった選手もいるため、同じ失点数になると決めつけることはできません。それでも、守備の裏への動きに対応する課題は残っています。
両チームは10月10日にリーグ戦を戦いました。インテルはその後もボローニャとのアウェー戦、シャフタール・ドネツク戦が続きますが、キヴ監督はすでにパルマ戦で主力の出場時間を調整しています。今日の日程の負担は、先発メンバーより試合中の交代のタイミングに影響する可能性があります。
2. マッチアップ分析
最も重要なのは、クラブ・ブルッヘが後方からどうボールを運ぶかです。レコ監督のチームはリーグ戦で高いボール支配率と多くのパスを記録し、GKヤン・ゾマーから短くつなぎます。インテルはパルマ戦のように最初のパスからプレスをかけ、相手陣内でボールを奪える可能性があります。プレスを避けてロングボールを蹴れば、中央のFWニコロ・トレゾルディがインテルの3人のセンターバックを相手にボールを収める必要があります。短いパスを続ければインテルのプレスをかわす機会も生まれますが、ゴールに近い位置でボールを失うリスクも伴います。
クラブ・ブルッヘがインテルの後方からの組み立てにプレスをかける場合も、代償が生じます。トレゾルディとハンス・ヴァナケンが前に出れば、インテルは3人のセンターバックとチャルハノールを使ってボールを回せます。クラブ・ブルッヘのサイドの選手までプレスに加わると、インテルのウイングバックであるディマルコとディウフが前進するスペースが生まれます。サイドの守備選手が彼らについて前に出た後、ラウタロ・マルティネスとテュラムは守備陣の間やサイドの守備選手の背後へ走り込めます。アストン・ヴィラがクラブ・ブルッヘのセンターバックの間に選手を走らせて得点した場面にも通じる対決です。
レコ監督が守備ラインを下げれば、インテルの2トップが走り込むスペースは狭くなります。その場合、インテルはディマルコのクロスやポジションの入れ替え、チャルハノールのキック、ペナルティーエリア手前からのシュートで、固めた守備を崩す必要があります。シュート数がそのまま得点につながるわけではありません。インテルはカリアリ戦でシュート29本を放ちながら1得点にとどまり、ボデ/グリムト戦でもシュート30本で1得点でした。低いブロックはクラブ・ブルッヘの失点リスクを抑えられますが、ボールを奪い返す位置も相手ゴールから遠くなります。主導権を握れないときは結果を重視するとしたレコ監督の選択は、守備と攻撃の両方に影響します。
クラブ・ブルッヘが低い位置でボールを奪った場合、フォルブスの状態が重要になります。彼が右サイドで通常どおりプレーできれば、ディマルコが前進した後のスペースへ走り込むか、直接相手DFと1対1を仕掛けられます。フォルブスが欠場すれば、右サイドのカウンターのスピードは落ち、左サイドのビルヒリとセイスがより多くの攻撃を担います。ビルヒリはアストン・ヴィラ戦でワン=ビサカをかわし、低いクロスでヴェトレセンのゴールをアシストしました。インテルの右ウイングバック、ディウフが上がった状況では、ビセックがビルヒリとの1対1やセイスのサイド攻撃に対応する必要があります。
セットプレーもアウェーチームにとって重要なチャンスです。直近のヘンク戦では、セイスのフリーキックからイ・ハンボムが、コーナーキックからメヘレがそれぞれヘディングで得点しました。ラ・ルヴィエール戦の先制点も、セイスのフリーキックから生まれました。インテルはウディネーゼ戦でコーナーキックの後、相手にフリーでヘディングを許し、ナポリ戦とローマ戦でもコーナーキック後に決定的なシュートを打たれました。フォルブスが出場できなくても、セイスのキックとヘディングに強い選手たちはいます。インテルもチャルハノールとディマルコがキックを担当し、3バックやテュラムが合わせられるため、クラブ・ブルッヘが守備位置を下げた場合にはセットプレーから得点を狙えます。
時間が進むにつれて、交代選手の差が重要になります。インテルは今季の公式戦7試合で、前半に7得点・7失点、後半に12得点・3失点を記録しています。クラブ・ブルッヘは公式戦9試合すべてで前半に得点しました。こうした記録はアウェーチームが序盤に得点する可能性を示していますが、クラブ・ブルッヘの前半の得点の大半はベルギーリーグでのものです。後半、キヴ監督はピオ・エスポジト、ボニー、スチッチ、カルロス・アウグストらを投入して攻撃の人数を保てます。クラブ・ブルッヘが先制しても、勝ち点につなげるにはこの時間帯の圧力に耐える必要があります。
3. 最終判断と結論
私たちはインテルの勝利の可能性が高いと見ています。クラブ・ブルッヘが高い守備ラインと短い後方からの組み立てを続ければ、インテルはプレスでボールを奪い、2トップの走り込みから先制点を狙えます。レコ監督が守備位置を下げても、インテルにはサイドからのクロスやセットプレーがあります。パルマ戦を休んだ主力の復帰が見込まれ、キヴ監督が後半にも攻撃の選手を投入できる点を踏まえると、クラブ・ブルッヘが1点を取っても、インテルがさらに得点すると予想します。
市場は、インテルのホームでの得点力や主力の復帰、クラブ・ブルッヘの欧州大会での多失点、フォルブスのコンディションを踏まえて、ホームチームの勝利を有力視しています。私たちも勝敗の見立てには同意しますが、アウェーチームが得点する可能性は市場より高く見ています。フォルブスの出場にかかわらず、セイスのセットプレーとビルヒリの左サイドからの攻撃があり、インテルは今季コーナーキックの後に決定的なヘディングやシュートを許しているからです。
予想スコアはホームチームの3-1または4-1です。インテルが相手の後方からの組み立てにプレスをかけるか、2トップの走り込みから先制し、クラブ・ブルッヘがセットプレーか左サイドの攻撃で1点を返す展開を予想します。その後はインテルが交代選手を活用して攻撃を続け、点差を広げる可能性が高いでしょう。ただし、インテルが9月の数試合のように、序盤にボールを運ぶ途中で失って先に2失点すれば、この点差の予想は成り立ちません。