【26-27 スペイン ラ・リーガ】ラーヨ・バジェカーノ vs アスレティック・ビルバオ 分析プレビュー キックオフ:10月10日 21:00(韓国時間)
ラーヨ・バジェカーノとアスレティック・ビルバオが韓国時間10月10日21時、マドリードのエスタディオ・デ・バジェカスで2026-27シーズン ラ・リーガ第8節を戦います。勝ち点8で並ぶ両チームの激突ですが、ラーヨ・バジェカーノは今季初のバジェカスでの試合となり、本拠地復帰の勢いに期待を寄せる一方、アスレティック・ビルバオは主力3選手を欠いて敵地に乗り込みます。試合序盤のラーヨ・バジェカーノによるハイプレスと、それを剥がそうとするアスレティック・ビルバオのファーストパスが勝負の鍵を握ります。
1. 試合概要および両チームの現状
ラーヨ・バジェカーノは7試合で2勝2分け3敗の12位、アスレティック・ビルバオは6試合で2勝2分け2敗の10位につけています。アスレティック・ビルバオは雨天順延となった敵地レバンテ戦があるため、消化が1試合少なくなっています。勝利を収めたチームは、現在6位との勝ち点3差を埋めることができます。両チームともに直近の公式戦は9月19日に行われました。21日間の休養を挟んで迎える一戦だけに、本日のスタメン構成は連戦による疲労よりも、怪我やコンディションの影響を大きく受けます。
今季ラ・リーガ成績 試合数・勝ち点:ラーヨ・バジェカーノ 7試合・8pt / アスレティック・ビルバオ 6試合・8pt 得点・失点:ラーヨ・バジェカーノ 11・16 / アスレティック・ビルバオ 7・6 無失点試合:ラーヨ・バジェカーノ 0 / アスレティック・ビルバオ 3
ラーヨ・バジェカーノが喫した16失点のうち11ゴールは、セビージャ、バルセロナ、レアル・マドリードの敵地での試合から生まれています。対戦相手のレベルを考慮する必要はあるものの、今季7試合すべてで失点しているという事実も見逃せません。攻撃陣は11ゴールを挙げており、セルヒオ・カメロがそのうち6ゴールを記録しています。一方のアスレティック・ビルバオは6試合で6失点にとどまり、3試合でクリーンシート(無失点)を達成していますが、総得点7点のうち3点はアトレティコ・マドリード戦の1試合で奪ったものです。両チームの勝ち点は同じですが、ラーヨ・バジェカーノは失点を減らすこと、アスレティック・ビルバオは攻撃のチャンスを確実に得点へ結びつけることが求められます。
ラーヨ・バジェカーノはスタジアムの使用承認が遅れた影響で、今季ここまでのホーム指定試合3試合をレガネスのブタルケで戦いました。そこでは2勝1分けと結果を残し、約150日ぶりに本来の本拠地であるバジェカスへ戻ってきます。したがって、今季のホーム指定試合の成績をそのままバジェカスでの戦績とみなすことはできません。ただ、サン・ホセ監督が一貫して続けてきた高い位置からのプレッシングを、ホームのサポーターの前で仕掛けてくることは確実です。コデレの10月7日のプレビューでも、バジェカスのピッチサイズと特有の雰囲気が素早い判断とセカンドボールの競り合いを求めるスタジアムであると分析されています。
直近の結果を見る際は、両チームの攻撃の組み立て方にも注目する必要があります。ラーヨ・バジェカーノはRCDエスパニョールに2-1で勝利した後、敵地のオサスナ戦を1-1の引き分けで終えました。エスパニョール戦では敵陣の高い位置でボールを奪い返して前半3分に先制し、左サイドからアルバロ・ガルシアとアルフォンソ・ペドロサの連係で追加点を奪いました。オサスナ戦ではペドロサの低いマイナスクロスをセルヒオ・カメロが決めましたが、放ったシュート19本のうち13本がペナルティエリア外からのものでした。引いて守る相手に対してボールを長く保持しても、決定的な位置からのシュートを打ち続けることはできていませんでした。
アスレティック・ビルバオは敵地のセルタ戦とホームのアトレティコ・マドリード戦でクリーンシートの勝利を収めたものの、その後のエルチェ戦とアラベス戦では1ゴールしか奪えず、ともに引き分けに終わりました。このホーム2試合で合計42本ものシュートを放っています。エルチェ戦では決定機を逃す場面が見られ、アラベス戦ではロングシュートやブロックされるシュートが目立ちました。テルジッチ監督もアラベス戦後、チャンスの質と単調で読まれやすいサイド攻撃に苦言を呈しています。本日のラーヨ・バジェカーノは、エルチェやアラベスのように立ち上がりから後方に人数をかけて引いて守るチームではありません。アスレティック・ビルバオにとっては、ブロックを敷いた相手を崩すのとは異なるスペースを活用できる可能性があります。
両監督ともに今季から就任しました。サン・ホセ監督は主に4-3-3を採用し、前線からのハイプレスとサイドからの前進を徹底しています。レアル・マドリード戦では過度にラインを押し上げたことでディフェンス陣との間隔が広がってしまったことを自身の采配ミスと認めたものの、ハイプレス戦術そのものは崩していません。一方のテルジッチ監督は4-2-3-1をベースとしてきました。ルイス・デ・ガラレッタを中心にボールをつなぎ、相手が前に出てくればイニャキ・ウィリアムズのスピードとパスを生かします。アトレティコ・マドリードを3-0で下した一戦でも、イニャキ・ウィリアムズが後半立ち上がりにクロスとスルーパスで2ゴールを演出しました。
しかし本日、アスレティック・ビルバオはその攻撃構造の軸であるニコ・ウィリアムズ、オイハン・サンセト、アイメリク・ラポルテを欠いて臨むことになります。ニコ・ウィリアムズは左サイドの突破、サンセトは中央での配球、ラポルテは後方からのビルドアップと守備の統率を担っていました。10月9日の招集メンバーから3人全員が外れています。左サイドにベレンゲル、トップ下にペイオ・カナレスが入る見込みで、センターバックはダニ・ビビアン、アイトール・パレデス、ジェライ・アルバレスが候補に挙がっています。いずれも実力のある代役候補ですが、この組み合わせでラーヨ・バジェカーノのプレッシングを受ける実戦は今季まだありません。
ラーヨ・バジェカーノはGKアウグスト・バタリャの離脱が続いており、エミル・アウデロが引き続きゴールを守ります。左サイドバックを務めるペドロサの出場可否も重要なポイントです。ペドロサは最近筋肉の違和感を訴えていましたが、10月9日のチーム練習に復帰したため出場可能性が高まっています。もし欠場となればヨシュア・フェルトラウトらが代役候補となります。ペドロサは直近2試合でゴールライン際まで深く攻め上がって自ら得点するか、セルヒオ・カメロへアシストを供給してきました。彼の不在は単なるサイドバックの交代にとどまらず、攻撃の破壊力に直結する要素となります。
アスレティック・ビルバオはラーヨ・バジェカーノ戦の直近9試合で7勝2分けと相性の良さを誇っています。ここ4回の直接対決では、ラーヨ・バジェカーノが3度前半に先制しながらも勝ち切ることができませんでした。しかし、その4試合でアスレティック・ビルバオが後半に奪った7得点のうち6得点は、サンセトとニコ・ウィリアムズによるものでした。当時と今とでは両指揮官も異なります。過去の対戦成績以上に、後半の反撃を牽引してきた主軸たちが本日不在である変化のほうが重みを持っています。
2. マッチアップ分析
ラーヨ・バジェカーノがまず狙い撃ちにするのは、アスレティック・ビルバオの後方からのビルドアップの第一歩です。セルヒオ・カメロと両ウイングがラインを押し上げ、ウナイ・ロペスが続いて連動してプレスを仕掛けると、アスレティック・ビルバオのセンターバックとGKウナイ・シモンは素早いショートパスの判断を迫られます。開幕戦のセビージャは最前線からのプレッシングで相手GKのミスを誘発し、得点につなげました。ラポルテが不在の本日、急造のセンターバックコンビがその重圧に対処しなければなりません。ラーヨ・バジェカーノがエスパニョール戦のように高い位置でボールを奪取できれば、早い時間帯での先制機を引き寄せることができます。
もちろん、アスレティック・ビルバオにも対抗策はあります。ショートパスでのつなぎが難しければ、ゴルカ・グルセタへロングボールを当てて前線で競り合わせる手が有効です。この場合、ファーストタッチの空中戦以上に、こぼれ球となるセカンドボールをどちらが回収できるかが焦点となります。ラーヨ・バジェカーノはエスパニョール戦でこの競り合いを優位に進めました。アスレティック・ビルバオがロングボールの後もボールを収められなければ、再び自陣深くに押し込まれてハイプレスを浴びることになります。逆にグルセタが起点を作ってイニャキ・ウィリアムズが前を向けば、ラーヨ・バジェカーノの高く設定されたディフェンスラインの裏を直接脅かすことができます。
両チームの攻撃の攻防は、ラーヨ・バジェカーノの左サイドでも火花を散らします。アルバロ・ガルシアがそのエリアで対面の守備陣を仕掛け、ペドロサが出場すればゴールライン深くへ侵入してクロスやシュートを放ちます。アスレティック・ビルバオの右サイドバックであるヘスス・アレソが攻撃参加した後にボールを奪われると、アルバロ・ガルシアがその背後の広大なスペースを突くことができます。アレソがポジショニングを保つか中盤が素早くカバーに入ればラーヨ・バジェカーノの左サイド攻撃は手詰まりになりますが、中盤がサイドへ引っ張り出されれば、中央のセルヒオ・カメロへのパスコースを警戒しなければならなくなります。
同じサイドから、アスレティック・ビルバオの鋭いカウンターが生まれる可能性も十分あります。ペドロサが攻め上がった背後のスペースへイニャキ・ウィリアムズが走り込んだ場合、ムハイド・サディクが広大なエリアをカバーしなければなりません。エスパニョール戦での失点時、ラーヨ・バジェカーノはハイラインの裏へ落とされたロングパスに対応できず、ロベルト・フェルナンデスにサディクを振り切られてゴールを許しました。イニャキ・ウィリアムズにも同様のビッグチャンスが巡ってくる可能性があります。ラーヨ・バジェカーノが左サイドからの攻勢を維持するためには、ボールロスト時にパテ・シスが適切な位置で素早く守備のカバーに入れるかどうかが極めて重要です。
ラーヨ・バジェカーノが先制に成功した場合、両チームが直面する課題は一変します。サン・ホセ監督はエスパニョール戦の後半61分、シスを最終ラインに下げて中盤の枚数を入れ替えることで1点差を逃げ切りました。本日も同様に後方の枚数を増やす守備シフトを敷けば、イニャキ・ウィリアムズがスピードに乗って走れるスペースは消滅します。アスレティック・ビルバオはエルチェ戦やアラベス戦のようにブロックを組む相手を崩さなければなりませんが、その試合で攻撃のタクトを振るっていたニコ・ウィリアムズとサンセトはいません。カナレスが厳しいマークの中でボールをさばけなければ、強引なサイドからのクロスや遠目のシュートに頼る展開が増えることになります。
とはいえ、ラーヨ・バジェカーノの逃げ切りが保証されているわけではありません。今季は7試合すべてで失点を喫しており、敵地セビージャ戦では前半にリードを奪いながらもPKで2失点して逆転負けを喫しました。自陣でのビルドアップのミスやペナルティエリア内での不用意なファウルは、今季何度も繰り返されている失点パターンです。アスレティック・ビルバオはイニャキ・ウィリアムズへのパスコースを遮断されたとしても、相手の軽率なミスやセットプレーからスコアを動かす力を持っています。また、ウナイ・シモンが見せるビッグセーブも、ラーヨ・バジェカーノの決定機阻止に大きく関わってきます。
前半を0-0で折り返した場合、アスレティック・ビルバオにとって風向きが変わります。ラーヨ・バジェカーノが勝ち点3を求めて前傾姿勢を強めるほど、イニャキ・ウィリアムズが背後へ抜け出すスペースが生まれます。テルジッチ監督はナバーロやサンナディを前線に投入して攻撃に変化をつけてくることも考えられます。ただ、過去の対戦のように後半に試合をひっくり返す展開を今回も期待するのは簡単ではありません。かつて逆転劇の立役者となったニコ・ウィリアムズとサンセトがおらず、ベレンゲルも今回は最初から先発出場する可能性が高いためです。
3. 最終判断および結論
ラーヨ・バジェカーノの僅差での勝利を予想します。スコア予想はホームチームから見て2-1、または3-1です。バジェカス復帰戦となる一戦で、ラーヨ・バジェカーノが立ち上がりからハイプレスを敢行し、ラポルテ不在のアスレティック・ビルバオの後方ビルドアップの第一歩を寸断する可能性が高いと見ます。左サイドからアルバロ・ガルシアとペドロサが押し込み、中央でセルヒオ・カメロが仕留める攻撃の形も健在です。アスレティック・ビルバオも相手の不用意なミスやイニャキ・ウィリアムズのスピードから1点を奪う場面は想定されるものの、追いついた後に勝ち越しまで持っていけるだけの中央の配球役と左サイドの切り込み役を欠いています。
オッズ市場では、ラーヨ・バジェカーノの今季16失点という数字や、アスレティック・ビルバオとの直接対決9試合未勝利というデータ、近年のチーム評価を根拠に、アスレティック・ビルバオをわずかに優位と見ています。しかし、その評価と異なる決定的な要素が本日のスカッドです。過去の対戦で後半の反撃ゴールを量産したニコ・ウィリアムズとサンセトがおらず、ラポルテ不在の中で処理しなければならない後方からのファーストパスは、ラーヨ・バジェカーノが最も激しくプレスを狙う絶好のターゲットとなります。
ラーヨ・バジェカーノが先行し、サン・ホセ監督がディフェンスの枚数を増やして逃げ切りを図れば2-1の決着が濃厚です。前半早い時間に先制し、追いつこうとアスレティック・ビルバオの両サイドバックが上がった背後をカウンターで突くことができれば、3-1まで点差が広がる展開も十分に描けます。ただし、アスレティック・ビルバオが立ち上がりのプレッシャーをうまく回避し、ラーヨ・バジェカーノの左サイドバックの裏へイニャキ・ウィリアムズを何度も走らせる形を確立した場合は、ラーヨ・バジェカーノが主導権を握ってゲームをコントロールするというシナリオは崩れることになります。