【2026 UEFAネーションズリーグ】ボスニア・ヘルツェゴビナ vs ポーランド 試合分析・プレビュー キックオフ:10月6日 03:45(韓国時間)
ボスニア・ヘルツェゴビナとポーランドが、韓国時間10月6日03時45分からゼニツァのビリノ・ポリェでUEFAネーションズリーグ・リーグB第4組の第4節を戦います。勝ち点5で2位のボスニア・ヘルツェゴビナと、勝ち点4で3位のポーランドによる一戦です。両チームとも主力のストライカーを欠きますが、すでに代わりの布陣を試しているボスニア・ヘルツェゴビナと、レバンドフスキが出場停止となったポーランドでは、解決すべき課題が異なります。
1. 試合概要と両チームの状況
ボスニア・ヘルツェゴビナは今大会1勝2分け、ポーランドは1勝1分け1敗です。ホームチームが勝てば勝ち点差は4に広がり、アウェーチームが勝てば順位が入れ替わります。ポーランドは得失点差+4で、ボスニア・ヘルツェゴビナの+2を上回っています。ただし、今大会7得点のうち6得点は、前半22分から10人で戦ったルーマニアを相手に挙げたものです。残る2試合では1得点3失点でした。ボスニア・ヘルツェゴビナの勝ち点5には、ポーランド戦のアウェーでの0-0と、ルーマニア戦のアウェーでの4-2が含まれています。
チーム ボスニア・ヘルツェゴビナ:第3節まで1勝2分け・勝ち点5/今回の主な欠場者:デディッチ(負傷)、ジェコ(代表引退) ポーランド:第3節まで1勝1分け1敗・勝ち点4/今回の主な欠場者:レバンドフスキ(出場停止)
ジェコの代表引退は大きな変化ですが、ボスニア・ヘルツェゴビナはすでに彼抜きでポーランド戦とルーマニア戦を戦っています。ポーランド戦ではデミロビッチとタバコビッチの2トップを採用し、ルーマニア戦ではタバコビッチを中央に置き、バイラクタレヴィッチとアライベゴビッチを両脇に配置して4得点を挙げました。今回もデミロビッチとタバコビッチが前線を担うと予想されます。右サイドバックのデディッチはハムストリングの負傷で欠場します。最近その位置で先発しているメミッチが、引き続き出場する可能性が高そうです。
ポーランドのレバンドフスキは累積警告で出場停止です。ルーマニア戦でハットトリックを達成した選手が不在となりますが、その3得点はいずれも相手が退場した後に生まれたものでした。9月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では先発しながらシュートを記録できていません。したがって、彼の欠場だけでポーランドの得点機会がどれほど減るかを判断するのは難しいでしょう。ただ、中盤まで下がってパスをつなぎ、相手守備の注意を引きつけていた選手がいなくなるのは確かです。ウルバン監督は代役候補としてジュコフスキとシュヴィデルスキの名を挙げました。ジュコフスキがペナルティーエリア内でフィニッシュ役を務め、その隣にシュヴィデルスキかレグラが入ると予想されます。
直近の結果を見る際は、両チームとも相手側の状況を考慮する必要があります。ボスニア・ヘルツェゴビナはルーマニア戦で、バイラクタレヴィッチのクロス2本とベーシッチのコーナーキックからヘディングで得点しました。続くゼニツァでのスウェーデン戦では、ペナルティーエリア内からのシュートが2本にとどまったものの、ハムジッチの好セーブで持ちこたえ、80分にアライベゴビッチが決めて1-1に追いつきました。ポーランドはルーマニアに6-0で勝つ前、スウェーデンとのアウェー戦で1-3と敗れています。レバンドフスキをベンチに置いたこの試合では18本のシュートを放って1得点にとどまり、コーナーキックから始まった攻撃で2失点しました。今日の攻撃陣やセットプレー守備を考えるうえでは、ルーマニア戦の大勝と同じくらいスウェーデン戦の敗戦も重要です。
ゼニツァでボスニア・ヘルツェゴビナが簡単には負けていない点にも注目です。実際、同国で行われたイタリア戦、北マケドニア戦、スウェーデン戦は、いずれも規定時間で引き分けに終わりました。イタリアとスウェーデンには先制されたものの、79分と80分に追いついています。一方で、この3試合で勝利はありません。ポーランドは直近のアウェー8試合で2勝1分け5敗。勝った相手はマルタとリトアニアでした。ただ、アウェー戦績にはスウェーデンのような強豪との対戦も影響しているため、開催地だけでポーランド不利と決めつけることはできません。
現在の両監督が対戦したのは、9月にワルシャワで行われた0-0の一度だけです。ポーランドが勝利した2020年の2試合は、監督も選手構成も異なっていた時期のものです。9月の試合では前半、ボスニア・ヘルツェゴビナがバイラクタレヴィッチの右サイドからポーランド守備を揺さぶりました。ハーフタイムにウルバン監督がフランコフスキを投入すると、その攻撃は勢いを失い、ボスニア・ヘルツェゴビナの脅威はコーナーキックから生まれるようになりました。今回はフランコフスキが左サイドバックで先発すると予想されます。
両チームとも10月3日に試合をしており、今回の一戦は11日間で4試合目に当たります。次の公式戦までは約40日あるため、次戦に備えて主力を温存する必要はありません。ウルバン監督はゼニツァの芝の状態を懸念しながらも、ロングボール中心の戦い方に切り替えるつもりはないと話しています。ショートパスとザレフスキのドリブルで前進を狙うポーランドにとって、芝の状態は試合を左右する要素になり得ます。ただし、影響の大きさは試合を見て判断する必要があります。
2. マッチアップ分析
最も重要な攻防は、ボスニア・ヘルツェゴビナの右サイドとポーランドの左サイドで起こりそうです。バイラクタレヴィッチはルーマニア戦でクロス2本からヘディングゴールを演出し、9月のポーランド戦でも前半、キヴィオルが対応したサイドで脅威となりました。しかし後半はフランコフスキに封じられています。予想通りフランコフスキが先発すれば、ボスニア・ヘルツェゴビナは前回対戦の前半と同じ形でクロスを上げ続けるのが難しくなるでしょう。
メミッチが右サイドバックから前に出れば、状況が変わる可能性があります。バイラクタレヴィッチが内側に入り、メミッチが外を駆け上がれば、フランコフスキは2人の動きを同時に警戒しなければなりません。その攻撃が途切れた場合は、逆に危険が生まれます。メミッチが空けたスペースへザレフスキが走り込めるからです。ザレフスキはルーマニア戦で左サイドを突破して低いパスから得点をアシストし、スウェーデン戦でもポーランドのゴールを演出しました。ボスニア・ヘルツェゴビナが守備陣形を保てば、バイラクタレヴィッチが下がってメミッチとともにザレフスキに対応できます。結局、両チームともこのサイドでどこまで攻撃の選手を前に出すかによって、相手にチャンスを与える可能性があります。
ポーランドが長くボールを保持しても、ペナルティーエリア内まで攻め込めるかは別の話です。9月の対戦ではポーランドのボール支配率が56%だった一方、ペナルティーエリア内からのシュートは両チームとも4本でした。ポーランドのシュート12本のうち8本はエリア外からです。レバンドフスキがボールを受けに中盤へ下がった際、エリア内に攻撃の選手がいない場面もありました。ジュコフスキは所属クラブで低いクロスをエリア内から仕留め、最終ラインの裏へ抜けてゴールを決めています。彼が先発すれば、ザレフスキのパスを受ける選手がエリア内に残れるでしょう。ただ、代表では今季2試合93分間プレーして無得点です。所属クラブで見せている動きがボスニア・ヘルツェゴビナの守備にも通用するかは、まだ判断できません。
バルバレズ監督のチームは今大会の3試合すべてでボール支配率44%を記録しています。ポーランドがパスで前進する間、ボスニア・ヘルツェゴビナが4-4-2の守備陣形を維持すれば、ジュコフスキが狙える最終ラインの裏のスペースは限られます。ザレフスキの突破が封じられた場合、ポーランドはジエリンスキとシマンスキのミドルシュートや、シマンスキのコーナーキックを活用できます。ボスニア・ヘルツェゴビナのゴールには、ゾロミスリッチがコンディションを回復すれば彼が入り、間に合わなければスウェーデン戦で好セーブを見せたハムジッチが起用される見込みです。どちらが先発しても、ポーランドのエリア外からのシュートに対応する展開が考えられます。
ボスニア・ヘルツェゴビナにも、サイド攻撃を封じられた後に使える手があります。9月の対戦では後半、コーナーキックの流れからアライベゴビッチがシュートを放ちましたが、ブウォカがセーブしました。別のコーナーキックから決めたゴールは、GKへのファウルで取り消されています。ルーマニア戦ではベーシッチのコーナーキックからムハレモビッチがヘディングで得点しました。ポーランドがスウェーデンとのアウェー戦でコーナーキックから始まった攻撃により2失点したことも踏まえると、ボスニア・ヘルツェゴビナが右サイドのオープンプレーで苦戦しても、セットプレーの機会は重要になります。ただし、スウェーデン戦のポーランドと今回予想される4バックでは守備の配置が異なるため、同じ失点パターンが繰り返されるとは限りません。
終盤は順位と交代のタイミングが絡んできます。引き分けならボスニア・ヘルツェゴビナがポーランドを上回る順位を維持します。ポーランドは勝たなければ相手を抜けないため、0-0の時間が長くなるほど攻撃の人数を増やす理由が強まります。バルバレズ監督も勝利を目指すと明言しており、直近の試合では61~66分ごろに最初の攻撃的な交代を行い、74~78分に前線を再び入れ替えています。ポーランドのサイドバックが高い位置を取った状況でボスニア・ヘルツェゴビナがボールを奪えば、タバコビッチやアライベゴビッチがその背後のスペースを狙えます。反対にボスニア・ヘルツェゴビナが先に失点してメミッチを前に出せば、ザレフスキとジュコフスキにカウンターの機会が生まれます。
3. 最終判断と結論
ポーランドがボールを支配し、ボスニア・ヘルツェゴビナが守備陣形を保つ試合を予想します。ポーランドはフランコフスキを先発させることで、9月の前半に苦しんだバイラクタレヴィッチの攻撃に序盤から対応できます。ボスニア・ヘルツェゴビナもメミッチとバイラクタレヴィッチが連携してザレフスキを抑えれば、ポーランドの左サイドからの突破を制限できます。両チームの主なサイド攻撃が封じられている間は、ベーシッチとシマンスキのコーナーキック、そしてポーランドのミドルシュートが試合を動かすきっかけになりそうです。
先制しても勝利を確実にするのは簡単ではありません。ボスニア・ヘルツェゴビナが先行した場合は、ポーランドのコーナーキックやエリア外からのシュートを防ぐ必要があります。ボスニア・ヘルツェゴビナはカナダ戦とオーストリア戦でリードを守り切れませんでした。ポーランドが先行すれば、バルバレズ監督による後半の攻撃的な交代と、ボスニア・ヘルツェゴビナのコーナーキックに耐えなければなりません。ボスニア・ヘルツェゴビナはゼニツァでのイタリア戦とスウェーデン戦で先制を許しながら、どちらも後半終盤に追いついています。
マーケットはポーランドの中盤の戦力、対戦成績、ルーマニア戦の6-0を材料に、アウェーチームをわずかに優勢と見ています。しかし、2020年の勝利は現在の監督同士の対戦ではなく、ルーマニア戦は相手の退場後に数的優位を得た状況で戦った試合です。その試合で3得点を挙げたレバンドフスキも今回は不在です。ポーランドがチャンスを作れるという見方には同意しますが、今回の条件で先制点を守り切って勝つ可能性は、マーケットが示すより低いと見ています。
スコア予想はボスニア・ヘルツェゴビナ 1-1 ポーランド、または0-0です。セットプレーやミドルシュートでどちらかが先制し、相手が後半に同点ゴールを決める展開がより有力です。そのチャンスも両GKに防がれれば、9月と同じく無得点の試合になるでしょう。ただし、ポーランドが先制後もボールを保持し、ボスニア・ヘルツェゴビナにほとんどコーナーキックを与えないなら、後半の交代後も同点弾は生まれず、予想はポーランド勝利へ傾く可能性があります。