アウェー側より多くのチャンスを作るホームチームが2つ。しかも相手は、チームの形を保つうえで欠かせない選手を欠いています。ミラン対アタランタは、どちらがより多くボックス内に攻め込めるかが焦点です。リヨン対ニースでは、シュートを打ち続けるホームチームが決め手を見つけられるかが問われます。どちらもチャンスの数字は同じ方向を示していて、あとはゴールがついてくるかどうかです。
ACミラン対アタランタBC。ミランはホームでボールを保持し、高い最終ラインの背後を狙います。直近10試合では、チャンスを作る数が相手に許す数を上回り、ホームではその差がさらに広がります。一方のアタランタは逆で、アウェーではチャンスの収支がはっきりマイナスです。勝負を分けるのは、ラビオ、プリシッチ、モレイラ、ラモス、あるいはチッセといったミランの走り込みに、3人のセンターバックが離脱して組み直しを迫られたアタランタの最終ラインが対応できるかです。アタランタはさらに、出場停止のエルマスに加え、負傷中のケシエ、ラスパドーリ、スレマナも欠きます。最近のホーム2連勝時と比べると、クルストビッチやスカマッカへの供給役は手薄です。ミランもガッビアとサーレマーケルスを欠きますが、いずれも控えの役割で、状態のいい代役がいます。
試合はミランがボールを持ち、アタランタが序盤から縦に速いパスを狙う展開になりそうです。アタランタはホームでの最近の試合でも、開始直後にゴールを挙げました。ミランが先制すれば、アタランタは手薄な最終ラインをさらすことになります。逆にアタランタが先に決めれば、ミランがボックス内から何度もシュートを放ちながら、スコアは拮抗するサッスオーロ戦のような展開もありえます。そこは軽視できないので、強気ではなく慎重な予想です。ミランの勝利に賭けます。
オリンピック・リヨン対ニース。リヨンはホームで安定して攻撃を続け、1試合あたり10〜14本のボックス内シュートを放ち、チャンス収支も明確にプラスです。新監督を迎えたニースは、リーグ戦のアウェー2試合で無得点に終わり、どちらも相手に実際のチャンスを許しました。ニースはストラスブールをほとんど寄せつけなかった3バックをそのまま起用できそうです。そのため、5人の欠場で痛いのは先発陣よりも中盤のカバーと選手層です。手薄な中盤が、リヨンの後方から飛び出してくる選手を抑えなければなりません。
リヨンはオペンダを欠くため、決める役割はナカムラかサイドの選手に回ります。変わるのは誰がシュートを打つかで、チャンスの数ではありません。最終ラインとGKは直近2試合で同じ顔ぶれだったので、ホームでの守備データも参考になります。リヨンが主導権を握ってシュートを重ね、先制点をきっかけにニースが守備ブロックを崩し、1、2点で決着する展開を予想します。リヨンの勝利に賭けます。