王者ジラート・バンカスは6人の総合力でも上回っており、サーブでスングルルの脆いレセプションを崩し、多くのセットを優位に進めるはずです。ただ今季のジラートは立ち上がりが遅く、レセプションを担うアウトサイドヒッターの石川が欠場すると序盤のセットを落としてきました。昇格したばかりでまだ勝ち星のないスングルルですが、リーグ4試合のうち3試合でセットを取っています。ここで焦点になるのは、ジラート自身のレセプションにも隙のあるセットがあるかどうかです。
ジラートは長いセットやタイブレークに強く、アランヤ戦では15-7、アルテクマ戦では15-10で最終セットを締めくくりました。トニウッティ、クレブノ、ハマラト、エフェ・バイラムは、スングルルの選手層を大きく上回ります。弱点は試合の序盤です。石川不在の試合では、アルテクマ戦の第1セットを14-25、アランヤ戦の第1セットを19-25で落とし、ガズィアンテプには第2セットを24-26、アランヤには第3セットを25-27で奪われました。石川が6人に入ったフェネルバフチェ戦ではストレート勝ちしており、今季のストレート勝ちはこの試合だけです。
スングルルは外国籍の決定力ある選手、エスペランドとオポジットのエンシングを軸に得点し、ガラタサライ戦ではブロックで10点を挙げました。一方、強いサーブを受けるとレセプションが崩れやすく、ゲブゼにストレート負けした試合でもそれが表れました。それでもホームではガラタサライとIBBからセットを奪い、数日前には同じアンカラの会場でスポル・トトからもセットを取っています。
石川はアランヤとのフルセットの試合でメンバーから外れており、その後も復帰を示す情報はありません。試合は138分に及び、ジラートはすでに帰国しています。IBB戦とカップ戦が1週間以内に控えるなか、カヴァズ監督は若手セッターのヒルミ・シャヒンに出場時間を与えたいと話しています。日程上もっとも力の劣る相手との試合ですから、選手を入れ替えるのは自然です。
サーブで試合の大半を支配するのはジラートだと見ています。ただ、エスペランドとエンシングがまだ安定していないレセプションを攻め、序盤か中盤のセットで接戦になる場面はありそうです。2セット先取した後の第3セットもポイントです。スングルルはホームで2度、先行されたあとに第3セットを取っています。
そのため、スングルルが少なくとも1セットを取って試合が3セットを超える展開に賭けます。それでも、勝つ可能性が高いのはジラートです。