共通するテーマを持つ3試合を取り上げます。どの試合も一方のプレースタイルが、もう一方の得意な形にきれいに噛み合う組み合わせです。セントラルコースト・マリナーズはボールを保持しても相手を脅かすことができず、それがシドニーFCのカウンターを繰り出すスペースを生み出します。滋賀レイクスと安養正官庄の試合では、失点が多くファウルがかさむ守備陣が、フリースローを確実に取れる相手とぶつかるため、スコアボードが動き続けるはずです。
シドニーFC対セントラルコースト・マリナーズ。ハッチンソン監督率いるマリナーズはリトリートして守るチームではありません。アウェーのウェリントン戦でもポゼッション率58%を記録しながら、シュートはわずか6本とチャンスをほとんど作れませんでした。今季のリーグ戦での得点はPK2本と、相手の退場による数的優位で奪った1点のみにとどまっています。ボールを失うと守備が崩壊し、ウェリントン戦ではペナルティエリア内から11本のシュートを許し、ニューカッスル戦でも18本のシュートを浴びました。一方、キスノーボ監督のシドニーFCはコンパクトに構え、サンデーとトゥーレを起点に鋭く攻め込むため、相性は抜群です。シドニーFCの離脱者は直近の試合をすでに欠場しているワラティーとホルマンの2名のみで、フーフスロートとファレルは復帰しています。前半はロースコアで推移し、後半に試合が動くと予想され、その中心はシドニーFCのカウンターになるでしょう。ここはシドニーFC支持でいきます。
滋賀レイクス対川崎ブレイブサンダース。滋賀の直近のホーム6試合はすべて合計170得点以上となっています。3ポイントシュートを多投し、ファウルも多く引き出しますが、失点も80点台から90点台に上ります。川崎ブレイブサンダースの極端にロースコアとなった2試合は、いずれもシュートがまったく決まらなかった横浜戦でのものでした。アウェー戦では直近4試合中3試合で82〜92得点を記録しています。川崎は相手からターンオーバーを奪うことが少ないため、滋賀が抱えるボールロストの多さという課題も表面化しにくく、互いにフリースローを与え合う展開が予想されます。前節は両チームともすべての外国籍選手が出場しました。ここはオーバー(ハイスコア)を狙います。
安養正官庄対ソウルSKナイツ。安養はリムプロテクターのジョン・ムーニーがいるかどうかで守備がまったく別のチームになります。彼が出場していたときは1試合平均約74失点に抑えていましたが、不在時は約85失点まで跳ね上がり、相手に与えるフリースローも8〜10本から20〜27本へと急増しています。ソウルSKナイツはこの弱点を突くのにうってつけのチームです。ジャミール・ウォーニーがインサイドとオフェンスリバウンドで存在感を発揮し、ファウルもしっかり誘います(初対戦でもフリースロー20本を獲得)。ムーニーは数週間の離脱が見込まれていますが、安養の他の外国籍選手であるトーマスとリードはともに出場予定です。また安養が仕掛けるターンオーバー狙いのプレッシャーは、試合展開を落ち着かせるどころか得点を増やす要因になっており、初対戦でもそのターンオーバーからSKに23点を奪われました。ここもオーバー狙いでいきます。