今回のセリエA(イタリア)の各試合は、ファーストパス、サイドからのクロス、そしてクリアボールの回収をめぐる争いという共通点があります。直近のスコアだけを見ていると、先制点が追う展開になったチームに新たな攻め筋をもたらす場面がどれほど多いかを見落としてしまいます。現在の選手の役割を踏まえると、そうしたセカンドフェーズこそが試合展開の鍵を握っています。
パルマはヴァレリの配球からロメロやトゥーレへとつないでボックス内に迫ることができ、一方でウディネーゼ・カルチョは前に出るウイングバックの裏へデイヴィスやザニオーロを走らせる形が作れます。現在ソレが離脱中で前節の試合を欠場しましたが、カバセレ、アバンクワー、パルマがすでに穴を埋めており、パルマ側も前節バレンティを欠いていました。近頃のパルマのクリアミスや、ウディネーゼがリスタートやセカンドボールを与えがちな点を考えると、先制点が生まれた後も両攻撃陣にチャンスが広がりそうです。そのため、パルマ対ウディネーゼは得点が多く入る展開を予想します。
ACミランはヤシャリを経由してボローニャのプレスをかわし、サイドのスペースを突く走力を活かせますが、ウディネーゼ戦の攻撃陣ではモドリッチとプリシッチがフル稼働しており、両者ともスタメンを外れて休養と報じられています。ボローニャのカンビアーギとミランダはミランのビルドアップの出足に圧力をかけ、カザーレやベルナルデスキへボールを届けることができます。ボローニャの欠場者であるオルソリーニとピッコリはカリアリ戦も欠場していましたが、残るセットプレーの連係からゴールを奪っており、ミランの代役ディフェンダー陣はウディネーゼ戦にも出場していました。ボローニャがプレッシャーをかける時間帯もあり、僅差の勝負になると見ています。そのため、ボローニャがミラン相手に食らいつく展開を予想します。
SSCナポリはポリターノやオリベラのクロスからマクトミネイのセカンドアタックを狙え、モンツァはモタやロビンソンを経由したボール奪取からの展開でヴァレラへとつなぐことができます。ナポリで新たに離脱したバディアシルとスピナッツォーラはローマ戦で途中出場しており、モンツァのフォロルンショは今回の離脱前にトリノ戦で短時間プレーした程度で、クアディオも出場時間が管理されています。こうした布陣の変化のなかでも、両チームには計算できるサイド攻撃とセカンドアタックのルートがあり、モンツァにもリードされた後に追いつく力があります。そのため、モンツァ対ナポリも得点が多く入る展開を予想します。