ネームバリューよりも試合の構図そのものが重要になる2試合です。水戸ホーリーホック対FC東京では、ボールを保持しながらも崩しきれないホームの水戸に対し、耐えて後半勝負を仕掛けるFC東京がぶつかります。長崎対KCCイーギスでは、長崎のロースコアで3ポイント主体のホームのリズムに対し、ボールハンドラーを1人欠くKBLのKCCが挑みます。どちらの試合も、勝敗の行方にかかわらず、両チームのプレースタイルから同じような試合展開が予想されます。
水戸はホームでボールを保持するものの、それを決定機につなげるのに苦しんでいます。清水戦でも約60%のポゼッションを記録しながらシュートはわずか7本にとどまり、後半立ち上がりに先制したものの、コーナーキックと後半アディショナルタイムのカウンターから逆転を許しました。これでリーグ戦3連敗となり、いずれも後半に失点、3試合でわずか1得点しか奪えていません。
FC東京は対照的です。現在1失点のみで10試合負けなしを維持しており、前半をロースコアで耐え、終盤に試合を動かして勝ち切るパターンが定着しています。浦和戦は前半を同点で折り返してから後半に3得点を挙げ、名古屋戦も後半立ち上がりの1点を守り切りました。メンバーを入れ替えたカップ戦でも危なげなく勝利を収めています。
勝負のポイントは、ボールを奪った後の水戸の高い位置をとるサイドバックの裏のスペースを、FC東京の走力ある選手たちが突けるかどうかです。水戸は攻撃陣が手薄になっており、キャプテンで得点ランクトップの渡邉新太と川茂が離脱中、前節では鳥海芳樹と内野航太郎の2人も負傷交代しました。水戸にとって最も現実的な得点ルートはレオナルドのキックからのセットプレーであり、引き分けの可能性も十分に警戒すべき展開です。前半は静かに進み、後半に入ってから試合が動くとみているため、ここでは引き分けのリスクをケアした形でFC東京を支持します。
長崎では、ホームチームがスローペースな展開の中で3ポイントの試投数を武器に勝利を重ねています。ホームでの勝利はいずれもリバウンドで劣勢となりながらも11本、12本の3ポイントを決めて手にしたもので、今季のホーム全6試合はいずれもハイスコアの展開からは大きくかけ離れた決着となっています。KCCは本来アップテンポな展開を好み、ホ・フンのピック&ロールからショーン・ロングのリバウンドに頼る形が多いですが、今回はホ・ウンが遠征に帯同しておらず、ホ・フンは背中の痛みを抱え、チャン・ジェソクも怪我をおしての出場です。KCCは直近2試合で79点と81点にとどまっています。
勝敗の鍵を握るのは長崎のシュート精度ですが、ブラントリー、ランドルフ、馬場の中核3選手は7日間で4試合目となり、いずれも1試合あたり33〜35分プレーしています。足に疲労が溜まればジャンプシュートの成功率は落ち、トランジションのスピードも上がるどころか鈍くなります。長崎が自分たちのペースで勝つならスコアはロースコアに落ち着き、KCCがリバウンドを制して勝つ場合でも長崎は60点台に抑え込まれるでしょう。いずれの展開になっても、この試合はアンダー(ロースコア)狙いでいきます。