【2026-27シーズン セリエA】パルマ vs トリノ 予想・プレビュー キックオフ:10月20日 03:45(日本時間)
パルマとトリノが、日本時間10月20日03時45分からエンニオ・タルディーニで2026-27シーズンのセリエA第7節を戦います。パルマにとってはアルベルト・ジラルディーノ監督の初めてのホームゲームで、トリノには前節のウディネーゼ戦の勝利に続く結果を狙う一戦です。勝ち点差は3ですが、両チームとも今季は順位の近い相手との試合で勝ち点を重ねてきました。
1. 試合概要と両チームの現状
パルマは6試合で勝ち点4の16位、トリノは勝ち点7で13位です。パルマは4得点でリーグ最少。トリノも1試合平均の枠内シュートが3.0本と下位に沈んでいます。両チームとも攻撃の勢いに欠けるだけに、守備のミスや後半の交代策が結果を左右する可能性があります。
今季セリエA 6試合の成績 勝敗・勝ち点:パルマ 1勝1分4敗・4点/トリノ 2勝1分3敗・7点 得点・失点:パルマ 4得点・10失点/トリノ 7得点・9失点 前半の得点・失点:パルマ 1得点・5失点/トリノ 2得点・4失点
ジラルディーノ監督は9月末、カルロス・クエスタ監督の後任として就任しました。初陣となったインテルとのアウェー戦は0-3で敗戦。13分にはGKエドアルド・コルヴィからケイタへの短いパスを奪われて先制点を許し、3失点目では高い最終ラインの背後を突かれました。トリノ戦を前に、ジラルディーノ監督は選手間の距離を保ち、コンパクトに守ることを強調しています。ただ、新監督の下で戦った試合はまだ1試合だけです。インテル戦のように最終ラインを高く保つのか、守備の間隔を優先するのかは、試合序盤に見えてくるでしょう。
パルマの今季ホーム3試合は1勝1分1敗。モンツァとジェノアから勝ち点を得た一方、カリアリには敗れています。アウェーで3戦全敗したことだけを理由にホームアドバンテージを大きく見ることはできません。相手がユベントス、コモ、インテルだったためです。今回のトリノは、パルマがホームで勝ち点を得た相手と順位がより近いチームです。ただし、ジェノア戦の勝利ではシュート5本、枠内シュート2本で2得点を挙げました。チャンスを継続的に多く作った試合ではありません。
攻撃陣の顔ぶれにも変化があります。ジラルディーノ監督はロメロの出場を明言し、相棒にはトゥーレ、フリガン、ロンターニのいずれかを起用する考えです。ロメロはジェノア戦で先制点を挙げ、コモ戦では途中出場から28分間でシュート4本を記録しました。先発すれば、パルマは試合開始からゴール前でシュートを狙える選手を起用できます。一方、ジェノア戦の後半に決勝点を生み出したエルフェジュとアルムクヴィストは欠場します。アルムクヴィストはコモ戦でのロメロのゴールにもパスで関わっていました。この2人が不在となり、後半の攻撃を変える選択肢は減ります。
ジラルディーノ監督によると、ベルナベは全体練習に復帰しており、レジスタとしてプレーできる状態です。トリノのプレスを受けた際、彼が最初のパスを受けて前線につなげるかが重要になります。パルマはインテル戦だけでなくコモ戦でも、相手が高い位置からプレスをかけると後方で次のパスを見つけられず、ロングボールを選ぶ場面が多くありました。ニコルッシ・カヴィーリャも出場できないため、中盤でベルナベが担う役割はさらに大きくなります。左のセンターバックは予想メンバーによって候補が異なるため、公式の先発メンバーを確認する必要があります。
トリノはウディネーゼを2-1で下し、今季初のホーム勝利を挙げました。その前のボローニャとのアウェー戦では、後半に4-4-2へ変更した後、1-1の同点ゴールを決めています。どちらの試合でも途中出場のクレノヴィッチが得点しました。ただし、ボローニャ戦では相手GKの処理ミスが絡み、ウディネーゼ戦の決勝点もGKとDFが衝突した後にこぼれたボールを押し込みました。クレノヴィッチの動きと交代策の効果は確認できましたが、同じ形で再び2得点できるとまでは言えません。
イニャツィオ・アバーテ監督は2トップと4バックを継続する可能性を示し、失点を減らす目標も掲げています。トリノは今季、リーグ戦6試合すべてで失点しています。ボローニャ戦ではサイドでボールを失った後、守備でも対応を誤りました。ウディネーゼ戦の前半終了間際の失点についても、アバーテ監督は軽率なミスと評しています。今回はボローニャ戦で後半のカウンターの起点となったイルカンが負傷で欠場。フォルティーニも出場できず、右サイドバックはベルガリが務める見込みです。攻撃ではアダムスとシメオネが先発し、クレノヴィッチとオリスタニオが後半から投入されると予想されます。
直近の対戦3試合は、パルマから見て1勝1分1敗でした。パルマが挙げた5得点はすべてマッテオ・ペッレグリーノによるものでしたが、同選手は8月にフィオレンティーナへ移籍しました。一方、トリノには3月の4-1の勝利に関わったアダムス、シメオネ、ブラシッチが残っています。それでも当時の点差が今回も再現されるとは限りません。両チームの監督が代わり、パルマはGKも変わりました。今回注目したいのは過去の結果より、現在も残る選手たちの攻撃での役割です。
両チームとも週中の試合はなく、それぞれ9日間、7日間の休養を取りました。試合時間帯の予報では、強い雨や風もありません。日程や天候より、新監督がどのような守備を選ぶのか、欠場者によってパルマの攻撃陣がどう変わるのかが試合を左右しそうです。
2. マッチアップ分析
序盤のポイントは、パルマの最初のパスとトリノのプレスです。予想どおりパルマが3人のセンターバックと3人のセントラルMFを並べれば、トリノの2トップと2人の中央MFに対して数的優位を作れます。ベルナベがDFからパスを受けて前を向き、前線につなげられれば、パルマはヴァレリやFWにパスを出す時間を得られます。反対に、トリノのサイドMFも押し上げて外側のセンターバックにプレスをかけ、ベルナベへのパスを遮断すれば、コルヴィとケイタは自陣で難しい判断を迫られます。インテル戦の先制点は、まさに短いパスをカットされた場面から生まれました。
トリノがプレスの位置を下げれば、別の展開になります。パルマは中盤でボールを持てますが、今季リーグ6試合でわずか4得点です。ジェノア戦の先制点のように、ロメロがパスを受けてDFをかわすか、ヴァレリの左からのクロスをゴール前でシュートにつなげる必要があります。ロメロが先発するため、そうした攻撃は序盤から可能です。ただし、エルフェジュとアルムクヴィストが欠場するため、同じ攻撃が封じられた場合、後半に投入する選手の役割はこれまでと変わります。
ヴァレリのサイドでは、ブラシッチの立ち位置が重要です。ブラシッチが内側に移れば、トリノは中央でパルマのMF陣に対応しやすくなります。その分、右SBのベルガリがヴァレリや前進するファッビアンに対応しなければなりません。ブラシッチがサイドに残ってベルガリをサポートすれば、パルマの左からの攻撃を抑えられますが、中央ではベルナベがパスを受ける余地が広がります。アバーテ監督がブラシッチとベルガリの守備位置をどう調整するかで、パルマの前進ルートは変わるでしょう。
逆サイドでは、トリノのカチャマニとロドリゲスがパルマのウイングバック、デルプラートと対峙します。デルプラートがカチャマニを追って前に出れば、ロドリゲスの攻め上がりにも対応しなければなりません。パルマがウイングバックを下げて5人でペナルティーエリア周辺を守れば、センターバックがトリノのクロスに対応できます。その場合、トリノはサイドからボールを入れるだけでは足りません。アダムスが下がってパスをつなぎ、シメオネがセンターバックの背後へ走るか、ブラシッチが中盤の背後でパスを受ける場面が必要です。
セットプレーもトリノの攻撃の手段です。3月のパルマ戦と直前のウディネーゼ戦では、どちらもCKからアダムスのシュートにつながりました。パルマはアダムスがシュートを打つ瞬間だけでなく、その後のこぼれ球にも対応する必要があります。パルマではヴァレリがクロスやCKを担当できますが、直近の対戦でそうしたボールを得点につなげたペッレグリーノはもういません。ロメロに向けた低いクロスや、別の選手のヘディングが実際のチャンスになるかを見たいところです。
後半の交代策では、トリノの方が選択肢は多いでしょう。アバーテ監督はボローニャ戦とウディネーゼ戦の両方で後半早い時間に複数の選手を交代させ、クレノヴィッチは2試合連続で途中出場から得点しました。オリスタニオもボローニャ戦終盤、サイドからの突破とクロスで攻撃に関わりました。パルマも今季リーグ4得点のうち3得点を途中出場の選手が挙げていますが、当時得点に関わったエルフェジュとアルムクヴィストは今回は不在です。ロメロが先発すれば序盤の脅威は高まる一方、後半にリードを許した場合、攻撃を変える手段は限られます。
とはいえ、後半が自動的にトリノの時間になるわけではありません。パルマが先制して守備の間隔を保てば、トリノは引いた守備を崩す必要があります。ボローニャとのアウェー戦では長くボールを保持したものの、同点ゴールはペナルティーエリア外からのシュートとGKのミスから生まれました。反対にパルマが先に失点してウイングバックを押し上げれば、トリノの交代攻撃陣はその背後を狙えます。先制点の後、どちらが前に出る必要があるかによって、交代策の効果も変わります。
3. 最終判断と結論
トリノがわずかに優勢という見立ては、順位や前節の勝利だけを根拠にしたものではありません。パルマはトリノの2トップのプレスを受けても最初のパスを安定してつなぐ必要があり、後半の得点に関わってきた攻撃の選択肢2人も欠場します。トリノにはアダムスが関わるCKからの攻撃があり、60分以降にはクレノヴィッチとオリスタニオを投入できます。ただし、トリノも今季は毎試合失点しており、ヴァレリの左からの展開とロメロの先発はパルマに得点の道を開きます。
オッズもトリノの小幅な優位を示しています。見方が分かれるのは得点数です。両チームのシュート数が少ないことから、オッズ市場はロースコアの接戦を最有力と見ています。一方で、最近の失点には後方でのパスやボール処理のミス、CK後のこぼれ球が絡んでいます。両監督が守備の間隔や失点管理を重視しているのは確かです。その意図が試合でもミスの減少につながるかは、まだ分かりません。
予想スコアはパルマ 1-2 トリノです。前半はトリノがより長くボールを持ち、パルマが守備の間隔を保つ展開を見ますが、両チームが後方でのボール処理やセットプレーから1点ずつ取ると予想します。その後、パルマは後半の攻撃の選択肢が減る中、トリノの交代選手がチャンスを作り、先行したトリノが失点を抑えて1点差を守る可能性が高いと見ます。パルマがベルナベを経由して最初のパスを安定してつなぎ、自陣でボールを失わなければ、トリノの追加点を見込む根拠は弱まり、引き分けの可能性が高まります。