順位表以上に先発投手の差が勝敗を分ける注目の2試合を取り上げます。NLDS第1戦では、ミルウォーキー・ブルワーズが本拠地でサイ・ヤング賞の最有力候補をマウンドに送るのに対し、サンディエゴ・パドレスは制球に苦しむ左腕で対抗します。一方ソウルでは、6連敗中で得点力も士気も落ち込んでいるLGツインズを相手に、好調を維持する先発投手を擁する起亜タイガースが挑みます。
まずはミルウォーキー・ブルワーズから見ていきましょう。ジェイコブ・ミシオロウスキーは今季16勝5敗、防御率1.80を記録し、5月の同パドレス戦でも7回無失点10奪三振の快投を披露しました。直近の登板でもわずか68球で5.1回を無失点に抑えています。さらにブルワーズは休養十分で、リリーフ陣もここ3日間登板しておらず万全の状態です。
対するサンディエゴ・パドレスのロビー・レイは、奪三振数とほぼ同数の四球を出しており、パドレスはブルペン勝負を余儀なくされる見込みです。これは事実上、先発投手のマッチアップでブルワーズに分があることを示しています。パドレスはカブスをスイープして勢いに乗っているものの、今季最高勝率を誇るブルワーズを相手に継投策頼みで挑むのは、まさにブルワーズの術中にはまる展開と言えるでしょう。
続いてKBOの対決です。LGツインズと起亜タイガースの3連戦は、実質的な3位争いとなります。起亜タイガースの白川恵翔は直近3試合の先発で防御率1.65をマークし、9月のチームMVPにも選ばれました。一方、LGツインズのキム・ユンシクは6月の月間防御率が9.82に達するなど苦しいシーズンを送っており、地元メディアでも白川に比べて不安視されています。
LGツインズの失速には明白な原因があります。直近の黒星のうち2試合で1得点にとどまり、3-0のリードから9回サヨナラ負けを喫したほか、前戦でも満塁の好機を潰しました。報道によると、2位争いから脱落したことでチームの集中力が途切れてしまったとのことです。対する起亜タイガースは、終盤のスクイズで接戦をモノにして3連敗を脱出し、監督もブルペン陣を積極的に注ぎ込む構えを見せています。先発投手の力量差と両チームの勢いを考慮すると、ここはアウェイの起亜タイガースを推します。
この2つの選択はそれぞれ独立していますが、順位やホームのアドバンテージだけでは見えてこない、明確な先発投手の力量差に基づいているという点では共通しています。