アジアのカップ戦2試合ですが、対照的な構図となっています。吹田では、今大会のガンバ大阪が選手層の厚さとサイドアタックから得点を生み出しているのに対し、ブリーラム・ユナイテッドは自力で決定機を作れず疲労も抱えて乗り込みます。ハノイでは、ソウルがボール保持率と知名度で勝るものの、支配を点差に結びつける選手たちが遠征に帯同しませんでした。一方は現在のチーム状態の差が焦点であり、もう一方は決め手のないボール支配がどう転ぶかという試合です。
ガンバ大阪 vs ブリーラム・ユナイテッド。明神智和監督のもと、ガンバはボールを保持しながら人数をかけて攻撃を仕掛けます。今大会の得点は宇佐美貴史やジェバリだけでなく、ワイドの選手や2列目からの飛び出しからも生まれています。4-1の試合では山下諒也が3アシストを記録し、ニューカッスル戦ではアダムスが2ゴールをお膳立てしたほか、土肥優生、ヒュンメット、ウェルトン、角昂志郎も揃って得点しました。メンバーをターンオーバーさせた際も、アジアでの2試合とも確実な好機を作っています。対するブリーラムは中から低めの位置にブロックを敷き、ファウルを辞さない激しい守備的MF陣で迎え撃ちます。ただ、今大会ではチャンスをほとんど作れておらず、北京戦でのシュートの大半は遠目からのもので、試合を拮抗させてきたのはGKのエサリッジです。
勝負の鍵を握るのは、ガンバのワイドからの仕掛けとブリーラムのSBのマッチアップであり、最後の砦がエサリッジとなります。ブリーラムの活路はガンバの高いSBの背後を突くカウンターですが、今大会ではそのスペースを突く場面はほとんど見られません。日程面もポイントです。ブリーラムはカップ戦とリーグ戦を消化し、ホームで敗れた後に大阪へ移動しました。一方のガンバは中4日をホームで過ごしており、一森純の退場処分も国内リーグのものです。前半は静かな展開が予想されますが、1時間を過ぎてブリーラムの足が止まり、勝ち点を狙って前へ出ざるを得なくなった時間帯に、ガンバの圧力が実を結ぶと見ています。そのため、私はガンバの勝利を予想します。
ベトテル vs ソウル。Kリーグ王者であるソウルはこの試合に強い意気込みを持っていますが、遠征メンバーからはクリマラ、その供給役のチョン・スンウォン、GKのク・ソンユンが外れました。3人とも週末の試合でフル出場しています。守備陣と中盤は帯同しているためソウルがボールを支配するはずで、パウリーニョの出場停止によってベトテルの中盤中央にスペースができればなおさらです。
しかし、ボールを握ることと点差をつけることは別問題です。ベストメンバーの時でさえソウルの最近のトップチームの試合は接戦続きで、枠内シュートが少なくPKも与えており、ここ10試合で2点差以上で勝てたのは1試合しかありません。長距離移動後の過密日程でもあり、週末の先発組は回復メニューしかこなしていません。ベトテルは不調続きではあるものの、大敗することは滅多になく、ホームではファン・トゥアン・タイのサイドからのクロスや、急造GKを相手にしたセットプレーから勝機を見出そうとします。序盤はソウルのペースになりそうですが、1時間を過ぎると接戦に持ち込まれると見ており、私はベトテルが食らいつく展開を予想します。