【26-27年DFBポカール】ケルン vs ウニオン・ベルリン 試合分析・プレビュー キックオフ:10月28日 04:45(日本時間)
ケルンとウニオン・ベルリンが日本時間10月28日午前4時45分、ケルンのラインエネルギーシュタディオンでDFBポカール2回戦を戦います。両チームは5日後、ベルリンでブンデスリーガの試合を控えています。今回は決着がつくまで延長戦とPK戦が行われる一発勝負です。
1. 試合概要と両チームの現状
ケルンはリーグ戦7試合で勝ち点8の12位、ウニオン・ベルリンは勝ち点6で17位です。ケルンは勝ち点8をすべてホームで獲得し、ホーム4試合で2勝2分け。ウニオン・ベルリンはアウェー3試合で1分け2敗、1得点12失点です。会場別の成績だけを見ればケルンが有利ですが、ウニオン・ベルリンのアウェー12失点のうち11失点はレバークーゼンとバイエルン・ミュンヘンとの2試合で喫したものです。ケルン戦でも同じように失点すると考える根拠にはなりません。
試合のポイント 直近のリーグ戦3試合:ケルン 1勝1分け1敗・2得点2失点/ウニオン・ベルリン 1勝2分け・2得点1失点 前線:ケルンはダルリンガが欠場、アヘは出場可否が未定/ウニオン・ベルリンはイリッチが欠場、スカルケが先発予想 主な攻撃ルート:ケルンはエル・マラのシュート、ヨハネソンの2列目からの飛び出し/ウニオン・ベルリンはコーナーキック、ペナルティーエリア内でクリアしきれなかったボール
ケルンの最近の変化は、中央のストライカーを欠いていることと重なります。ティス・ダルリンガは前十字靱帯の負傷で離脱中で、ラグナル・アヘがメンバー入りするかは試合当日に判断されます。2人が出場したリーグ戦4試合で、ケルンはシュート69本、期待得点7.87を記録しました。2人を欠いた3試合ではシュート43本、期待得点3.18。シュート1本あたりの期待得点は約0.11から約0.07に下がりました。対戦相手も異なるため、低下分をすべて負傷の影響とは言えませんが、クロスをゴール前で仕留める選手がいない点は明らかです。ケルンは直近のフランクフルト戦、シャルケ04戦で連続無得点に終わりました。
守備ではシャルケ04戦を0-0で終え、レネ・ヴァーグナー監督の下で初めて無失点を記録しました。ヴァーグナー監督は特にセットプレー守備を評価しました。ただ、シャルケ04はリーグ戦7試合で4得点のチームです。ケルンはその前のハンブルク戦まで、リーグ戦での9失点のうち5失点をセットプレーから許していました。1試合での改善が、ウニオン・ベルリンのコーナーキックを封じるほど続くかは、この試合で確かめる必要があります。
ウニオン・ベルリンはバイエルン・ミュンヘンにアウェーで0-7と敗れた後、2週間の試合間隔を経て先発メンバーと守備の間隔を見直しました。その後のリーグ戦3試合ではエルフェアスベルクに1-0で勝ち、ドルトムントと0-0、アウクスブルクと1-1で引き分けています。アウクスブルク戦では19分にフェリックス・ウドゥオカイが退場となり、70分以上を10人で戦いました。守備の結果は改善していますが、直近のリーグ戦6試合で得点は3ゴール。最近3試合の2ゴールも、セットプレー後の混戦とペナルティーエリア内で相手がクリアしきれなかったボールから生まれました。
両監督の起用方針にも違いが出そうです。ホームサポーターから退任を求めるチャントを浴びたヴァーグナー監督は、体力の残っている選手を起用するとして先発変更を示唆しました。一方、マウロ・ルストリネッリ監督は守備の安定とメンバーの継続性を重視しています。ケルンは4-2-3-1ではなく、マリウス・ビュルターとサイド・エル・マラを前線に置く4-2-2-2が予想されます。ウニオン・ベルリンはティム・スカルケを最前線に置く4-2-3-1が見込まれますが、両チームとも先発はまだ確定していません。ケルンはエリエス・スキリも負傷で欠くため、中盤ではトム・クラウスとイサク・ヨハネソンが役割を分担します。
最近の対戦では、ウニオン・ベルリンが昨年12月にケルンのホームで1-0と勝利し、今年5月にベルリンで2-2と引き分けました。ウニオン・ベルリンの3得点はすべて73分以降で、うち2点はコーナーキックから生まれています。ただし、2試合ともウニオン・ベルリンの監督はルストリネッリではありませんでした。過去の結果よりも今回につながるのは、クリストファー・トリメルのコーナーキック、トム・ローテのヘディング、リヴァン・ブルジュのシュートを担える選手が今もいることです。
両チームは10月24日のリーグ戦から中3日で再び試合に臨みます。ウニオン・ベルリンは直近の試合で長時間を数的不利の中で戦い、ケルンは先発変更を準備しています。試合中は雨と突風も予報されています。どちらかに有利とは断定できませんが、両チームの得点パターンであるコーナーキックやクロスの精度に影響する可能性があります。
2. マッチアップ分析
試合序盤はケルンがボールを長く保持し、ウニオン・ベルリンが中盤と守備の間隔を狭める展開になりそうです。ルストリネッリ監督は攻撃より安定を優先すると話しており、直近のドルトムント戦でも守備の間隔を狭く保ち、相手のボール保持を得点機会につなげさせませんでした。ケルンはシャルケ04戦で後方からビルドアップを進めながら、中盤から前線へボールを運ぶのに苦労しました。同じ展開になれば、エル・マラとヨハネソンがどこでボールを受け、そこからどれだけ速くシュートに持ち込めるかが重要です。
エル・マラをサイドから中央に移せば、ケルンの攻撃の形は変わります。シャルケ04戦ではサイドで相手2人の守備を受けましたが、中央ではラニ・ケディラをはじめとするウニオン・ベルリンの中盤とセンターバックの間でボールを受ける必要があります。ペナルティーエリア近くでシュートを打てれば、ケルンは中央のストライカー不在をある程度補えます。ヨハネソンもボルシア・メンヒェングラートバッハ戦のゴールのように、2列目からペナルティーエリアへ飛び出せます。一方、この2人が守備の前でボールを受けられなければ、ケルンはサイドを経由してシュートを狙うことになります。アヘが出場できない場合、クロスをゴール前で仕留める選手も不足します。
ウニオン・ベルリンの守備ラインが高くなったときは、リントン・マイナの裏への抜け出しがケルンの別の攻撃ルートになります。マイナにはローテの背後へ走り込めるスピードがあります。ただ、ウニオン・ベルリンが深く守れば、そのスペースは狭まります。シャルケ04が引いて守った試合で、マイナのボールタッチは90分間で28回でした。したがって、序盤から多くの裏のスペースが与えられるとは考えにくいでしょう。ケルンが先制してウニオン・ベルリンを前に出させたとき、マイナの飛び出しはより脅威になりそうです。
ウニオン・ベルリンも、ケルンからボールを奪った後に攻撃を完結させる点に課題があります。アンドレイ・イリッチは欠場し、予想通りスカルケが最前線に立つなら、ロングボールを受けてボールをキープできる本格的な中央のストライカーが不足します。ルストリネッリ監督はメカイ・グレイを、そうしたフィジカル面の役割を担える選手と評価しています。グレイがいつ出場するかは決まっていません。ケルンが攻めを急いで自陣でボールを失っても、それがすぐにウニオン・ベルリンの得点機会につながるとは限らない理由です。
ウニオン・ベルリンがより明確な得点ルートを持つのはセットプレーです。昨年12月のケルン戦の決勝点は、コーナーキックをケルンが完全にクリアできず、アンドラス・シェーファーが押し込んだものでした。今年5月にはトリメルのコーナーキックをローテがヘディングで仕留めています。今季のエルフェアスベルク戦の決勝点も、トリメルのコーナーキックを相手がクリアした後、ブルジュのシュートから生まれました。ケルンはセットプレーからの失点が多く、先制後に追いつかれた試合もあります。ただ、最近ウニオン・ベルリンのセットプレーを担当していたカストリオト・イメリはコンディションが万全ではなく、トリメルも予想先発には入っていません。キックオフから同じ形でケルンを脅かせるかは、出場選手次第です。
試合が進むにつれ、両監督の交代策も重要になります。ヴァーグナー監督はカップ1回戦で交代枠5人をすべて75分以降に使いましたが、今回はホームで0-0の時間が長引けば、攻撃的な選手を早めに投入する可能性があります。アヘがメンバー入りすれば、後半にゴール前でのフィニッシュ役を担うかもしれません。ルストリネッリ監督はメンバーの継続性を強調しており、直近の試合で10人のまま70分以上プレーした主力が再び出場する可能性が高そうです。後半も守備の間隔を保てるかがポイントになります。
ケルンが先制した後の試合運びも勝敗を左右します。5月の対戦でヴァーグナー監督は2-0でリードした後半71分から72分にかけて、エル・マラとビュルターを含む3人を交代させました。ウニオン・ベルリンは73分のコーナーキックと89分のブルジュのシュートで追いついています。今季のケルンもブレーメン戦とボルシア・メンヒェングラートバッハ戦で先制後に同点に追いつかれました。今日ケルンが先制した場合も、攻撃を続けるのか、ウニオン・ベルリンにコーナーキックを与えながら守るのかによって、追加点と失点の両方の可能性が変わります。
3. 最終判断と結論
市場はケルンのホーム無敗とウニオン・ベルリンのアウェーでの失点記録を見て、ケルンに明確な比重を置いています。しかし、ウニオン・ベルリンのアウェーでの大量失点は、主にレバークーゼンとバイエルン・ミュンヘンとの試合で喫したものです。ケルンのホーム成績にも、現在欠場中の中央のストライカーが出場していた試合が含まれています。今日のメンバー構成と最近の守備の変化を踏まえると、両チームの差はそれらの成績が示すほど大きくありません。
90分間のスコア予想はホームのケルンから見て1-1または0-0です。ケルンがエル・マラの中央からのシュートやヨハネソンの飛び出しで先制しても、リード後に下がって相手に反撃の機会を与えてきたヴァーグナー監督の采配と、ウニオン・ベルリンのコーナーキックを考えると、1-1の方が有力です。ケルンが前半に得点できず、ウニオン・ベルリンが狭い守備の間隔を保てば、中央のストライカー不在も響いて90分を0-0で終える可能性もあります。ケルンが早い時間に先制した後も攻撃を続け、ウニオン・ベルリンが前に出たことで生まれるスペースをマイナが突けば、この予想に反してケルンが追加点を奪う展開もあり得ます。