大埔にとって、守備のクリアから周囲のフォローを利かせた攻撃へと素早く切り替えられるかが、パトゥム・ユナイテッド戦の重要な鍵となります。一方の上海では、町田の前線からのプレッシャーとサイドアタックが、前線への供給ルートをいくつも持っている上海申花の攻撃陣とぶつかり合います。どちらの試合も、最初の競り合いの後にボールの受け手と背後のカバーがどう動くかが勝敗の分かれ目となるでしょう。
大埔はライオン・シティ相手に長く自陣へ押し込まれながらも、ブロックを敷いて枠内シュートを3本に抑え込みました。直近の攻撃でも収穫は十分で、バイーアと蔡立靖の連係からフェルナンドが好機を迎え、傑志戦でもマルキーニョスのポストプレーからフェルナンドが得点を奪いました。こうしたパス交換があるからこそ、相手の圧力を逃がしてMFの選手たちが前へ押し上げることができます。
リー監督は陳肇鈞やレオナルド、ナンドの起用に慎重な姿勢を崩しておらず、予想スタメンに入っている前線のメンバーがそのまま攻撃を担うことになりそうです。対するパトゥムはラニエウの欠場が伝えられているものの、チャナティップ、アンデルセン、サーラット、クリッサダが遠征メンバーに入っており、前線の崩しの手数は維持しています。
試合はパトゥムが大埔を自陣に縛り付ける時間帯が続くと見ており、大埔がそこから脱出できるかどうかはバイーアのサポート次第になるはずです。パトゥムがアデレード戦で喫した失点はいずれも、CK後のこぼれ球と、前線の相手選手に前を向くスペースを与えてしまった場面から生まれたものでした。大埔がそうした連係を突ける余地は十分にあります。大埔が粘り強く渡り合い、勝ち点を持ち帰る展開を期待してベットしたいと思います。
町田は、清水の退場前の攻撃シーンでも見られたように、サイドからの配球を前線への飛び出しとフォローの走り込みへと結びつける形を確立しています。その町田が迎え撃つ上海申花は、センターバックの朱辰傑の骨折、呉曦の太ももの負傷、そしてホイパクの足首の負傷が報じられており、守備陣から中盤の軸に組み替えを余儀なくされています。
それでも上海申花の前線の破壊力は侮れません。アスエ、ラタオン、テイシェイラ、高天意はいずれも前節をフル出場しており、高天意は呉曦が早い段階でピッチを退いた後も好機を作り続けました。前線へのダイレクトな縦パス、そこへのサポート、そして高天意のクロスは、町田のハイプレスをかいくぐる武器になります。町田の黒田剛監督も、神戸戦でセカンドボールの回収とカバーリングの遅れを課題として認めていました。
町田が立ち上がりから中央のパスコースを狙いに行き、上海申花は手前のサポートと前線へのロングボールを併用して対抗すると予想しています。先制点が生まれれば、追う側にもスペースができて反撃に出る必然性が生まれますし、セットプレーからもゴールが期待できます。上海申花と町田の一戦は、ゴールが複数生まれる展開に期待してベットしたいと思います。